財もあり美丈夫な伯爵。今年、社交界デビューしたエレインの余りの美しさに我を忘れて行動し出します。エレインのつれない態度に挑戦心を煽られ、振り向かせるために彼女の欲しがった精巧な家具を求めて、
「なにがなんだかさっぱり、わけがわからない」うちにとうとう仏国まで行く始末。
そして愚痴りながら買い付けにいった先の城で、偶然、助けることになったリネッタ。彼女の余りの美しさと可憐さに心惹かれてます……気が多過ぎるよ、伯爵(苦笑)
しかし、リネッタは伯爵のことを命の恩人と感謝しているだけで「男として見ていない」
三年間、怯えて暮していたリネッタを更に怯えさせてはならないと
「いけない、自分の欲望に負けてはいけない」とお手々をつなぐだけで我慢する伯爵。取り合えず、プレゼント攻勢だーっとばかりに、ドレスからはじめて小物、一財産にもなる装身具一式と買いまくり……。
リネッタをジャック・シーガーから守り通すことができるのか、エレインへの求婚を反古にすることは大変なスキャンダルであるという状況をどう打開するのかが、後半の読みどころとなっております。
リネッタが、ひたすら怯えて伯爵に頼ってばかりいるのがねぇ。その伯爵は、札束で物事を解決しすぎ……持ってない者のヒガミか(笑)
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