バーバラ・デリンスキー(ボニー・ドレイク

わだかまり T-36 ハーレクイン社  発刊:1986.12.20
ヒロイン:ジョーダンナ・カークランド(販売会社経営・32歳) ヒーロー:パトリック・クレイズ(トレッキングのガイド・投資会社の共同経営者・40歳/通称ランス、パット)

あらすじ
投資会社の共同経営者としてパトリックの日常は多忙を極めている。だから、休暇をとれた時は、都会の喧騒をはなれ山歩きをすることで、心身の疲労回復をはかっていた。
今回の山歩きは、男性ばかり5人の
初心者グループのガイドをすることになっていた。しかし、集合場所に現れた人間の中に1人だけ、女性が交じっている。しかも、その女性はパトリックにとって因縁のある人物だった。
ジョーダンナ・カークランド
彼女が離婚した相手は、パトリックがフットボール選手をしていた時の最大のライバルだったのだ。ピーター・カークランドを打ち負かそうと、必死になったあの労力は報われることがなかった。いつも、ピーターの方が一歩も二歩も先を走り抜けていった……。
その純真さと品のある風情で、勝利者であるピーターの傍らに立つジョーダンナは、パトリックにとって眩しいほどの存在だった。
その彼女が、トレッキングに参加をする?
パトリックは、心がざわめいて平静になれないことにいらつくのだった。

19歳でフットボールのスター選手だったピーターと結婚したジョーダンナ。しかし、幸せいっぱいだった結婚生活は3年しか続きませんでした。原因は、ピーターがジョーダンナを人形扱いにしたことと彼の度重なる浮気。離婚後、彼女は会社を興し大成功をおさめます。
四日間のトレッキングに元々参加するはずだった男性(会社の会計士)が家族の病気のために行けなくなった代わりに、ジョーダンナがグループに加わることとなります。
そこで、別れた夫のライバルだったパトリックと再会し、かなり気まずい雰囲気のなかで、山歩きが始まります。互いに、過去(ピーターの存在)のことが気になって、つい刺々しい言葉を言ってしまったり(特にパトリック)するのですが、2人は急速に接近。
トレッキングが終わったあとの週末を、溺れたように情事に耽るまでが前半。
後半は、ジョーダンナの経営している会社が乗っ取りの危機にあい、その手助けにパトリックが駆けつけたり、彼女が搭乗している飛行機がハイジャックされたりと急展開で物語が進みます。
ピーター・カークランドの身勝手ぶりも挿話されて、パトリックとの対比がうまく描かれてます。


ボニー・ドレイク(バーバラ・デリンスキー

熱い愛をもう一度 E-26 ハーレクイン社  発刊:1985.10.05
ヒロイン:サラ・マクレイ(宝石デザイナー兼会社経営・28歳) ヒーロー:ジェフリィ・パーカー(建設会社経営・38歳/愛称ジェフ)

あらすじ
会社ではジェフの片腕ともいうべき存在だった親友のアレックスが、妻ダイアンとともに交通事故で亡くなった。まだ、38歳という若さだった。長く親しく付き合ってきた2人の突然の死に、ジェフは打ちのめされていた。
葬儀が行われる中、ジェフは教会の一番後ろの席に、佇んでいる女性の姿を見て息を呑んだ。
8年前、離婚することになったサラが会葬者の1人として参列していたのだ。
自分の家族が彼女にした仕打ちの数々を考えれば、2度と、サンフランシスコの地は踏みたくはなかった筈だ……。
お悔やみの会釈をしたあと、すぐにニューヨークへ戻ろうとするサラの手をジェフは、そっと握りしめ直した。
「サラ、いっしょにうちへ来てくれないか?」

8年前、2人の仲が壊れる原因を作ったジェフの母親セシリアは既に故人となっています。
貧しい農家の五番目に生まれたサラが、跡取り息子のジェフと結婚したことを苦々しく思い、何としてでも追い出そうとセシリアは暗躍したようです(過去の経緯はちらほらと書かれてます)
再会した2人は、相手への愛情が未だ涸れていないことに気付くのですが……自分だけが相手に夢中になっていると思い込んでいるから、話がややこしい展開に。
亡くなったアレックス夫妻の忘れ形見である赤ん坊を、養女として引き取りたいジェフがサラに契約結婚を持ちかけて、2人は復縁の道を歩み始めます。
ニューヨークで宝石デザイナーとして活躍しているサラは、愛しているジェフのために週に2度も東海岸と西海岸の飛行機移動をしなければならないという疲労困憊な生活に突入。
そんなサラの苦労をなかなか汲み取れず、ジェフは仕事一筋の女性となった彼女から温かさが消えてしまったのだろうかとか、1人で悩んでおります。そして、どうしても彼女の本音が知りたいとばかりに、はかりごとをするのでした。
サラのお腹に宿った赤ちゃんは、自分が引き取るからとか勝手なことを言って、彼女の気持ちを聞こうとするジェフ。
サラの気持ちを何としてでも聞きたいから、と策略を練るより、ジェフが彼女への想いを熱く告白してくれた方が読後感はすっきりしたのになぁ(そっちの方が好みの展開でして)


愛のマラソン E-46 ハーレクイン社  発刊:1986.08.05
ヒロイン:ダナ・マディソン(図書館司書・29歳) ヒーロー:ラス・エッティンガー(スポーツ用品店、スキー場、スキー学校経営・元スキー選手・39歳?)

あらすじ
石の上にうずくまっている女性を見かけたラスは、彼女を驚かさないように静かに駆け寄った。
「あの……大丈夫ですか?」
ラスの声に反応するのもしんどい様子で、華奢な体つきの彼女が見上げてきた。安否の問い掛けにすら、答えるのが苦しそうな様子に、ラスは自分のジャケットを脱いで肩にかけてやり、車を回してくるからと優しく接するのだった。
しかし、慌ててその女性がうずくまっていた場所に戻ったラスを待っていたのは、きれいに折り畳んだジャケットだけだった。
ジョギングをするには、華奢過ぎるような彼女のことが忘れられない。もう一度、彼女に会いたくて、ラスは故障している膝が痛みの悲鳴を上げているのを無視して、同時刻、ジョギングに精を出し始めるのだった。

喘息を発症してから、家族の過干渉にさらされ続けていたダナですが、そろそろ自立をしなければと、独り住まいを始めます。そして、体力作りにとジョギングを取り入れた生活を送る日々。闘争心も薄く、今の生活に幸せと満足を感じています。
対して、ラスは競争心の塊だったスキー選手の頃よりはましになったものの、何かを獲得するためには努力を惜しまないタイプ。ダナを探し回ったり、図書館で司書をしている彼女を見つけたら、ひたすら昼食に誘ったりと、迫っていくこととなります。
持病である喘息をラスにひた隠しにしてしまうダナの不安までも、すっぽり抱え込むようにラスが彼女を見守っています。