セリア・スコット

あした咲く花 I-185 ハーレクイン社  発刊:1984.12.05
ヒロイン:フィリッパ・ケンモア(ケータリング業者) ヒーロー:デイモン・エヴェレット(ホテルチェーンオーナー)

あらすじ
フィリパは、2ヶ月前から週2回、デイモンの自宅のディナーパーティで料理を用意していた。初めて会った時から、どうも相性が悪いと思っていたが、定期的な仕事はとても助かっていた。借りている部屋代を折半する筈の妹マーサが、この何ヶ月か無職だった上に就職した後も支払う素振りも見せないのだから……。今日もディナーの準備をしようと屋敷に行くと、帰宅していない筈のデイモンが出迎えてくれた上に、シャンパンまで振る舞い出した。妙に落ち着きのない、そんな彼を見るのは、初めてのことだった。そして、始まったディナーのお客は、なんとフィリパ自身……。

あだ名を付けるのが大好きなようで、フィリパは背が高いというだけで、母から付けられマーサが意地悪く呼び続ける「タッカー:象」
その悪意のある付け方にムッとしたデイモンがマーサに付けたのが、そのまんまの「小人」
一目会ったその時から、フィリパの取り合いを始めるマーサとデイモン。デイモンが保護欲丸出しで、マーサの悪意の盾となってます。
そんなデイモンをフィリパが「ウェリントン:ウェリントン風牛ヒレ肉の包み焼きが好きだから」とつけているのを知ったら(笑) 
デイモン曰く、女性経験は豊富でないので、どうアプローチをしたらよいのかもわからず、いろいろと試したもののどれもフィリパの心をガシッと掴めず、地団駄を踏んでかんしゃくをぶっ飛ばしてます。姪のアテナには、
「ときどきかんしゃくを起こすのよ。それで恥ずかしくなって黙っちゃうの。一時間ぐらいでけろっとするから」 その通りでした(笑)


愛はすぐそばに I-408 ハーレクイン社  発刊:1988.01.05
ヒロイン:ポーラ・スレイター(求職中のタイピスト・19歳/愛称ポリー又はポリアンナ) ヒーロー:フリント・マグレガー(カメラマン)

あらすじ
ネパールでの撮影から戻って、フリントが今一番、望んでいることはベッドに入って睡眠を貪ることだった。
なのに、10歳の時からの友人である人気俳優デクスターの別荘から出た途端、有りえないところから突如現れた自転車と車が接触したのだ。
自転車に乗っていた少女が道にたたきつけられたのを間近で見て、フリントは慌てて車を降り駆け寄るのだった。

男性2人が、ポリーめぐって火花を散らしてます。人気俳優デクスターとカメラマンのフリント。
最初に分があったのは、ポリーがファンであったということで、デクスター。
でも、底の浅いデクスターのありようが露見してくるにつけ、物事に誠実に取り組んでいるフリントが優りはじめるのですが……行き違いがあって、なかなか思いが通じ合わないじれったさ〜。
二人きりになると、自分がポリーに何をしでかすかわからない。それで怖がらせて、嫌われることになったら困るということで、トップモデルの友人に監視役として泊まりにきてもらうよう頼み込んでいるフリントが可愛い♪
メモ:ポリーの母親は急進的なフェミニストで、娘の生き方に批判的。料理学校入学希望。鉄板を素手でつかんで火傷。軽飛行機の墜落、無人島での一夜。


妖精ネイレス I-528 ハーレクイン社  発刊:1989.09.05
ヒロイン:ジェシカ・ファーバンク(パブ勤め) ヒーロー:アンドロス・カリマンティス(実業家)

あらすじ
従妹のキティが、「妊娠した」と泣きついてきた。相手の男性アンドロスとどうしても連絡がとれないと泣き崩れる姿に、ジェシカは義憤に駆られた。乏しい貯金を切り崩して、ギリシアにやって来たジェシカとキティが会ったアンドロスが、キティの「アンドロス」ではないことは、思いもよらないことだった。どうやらアンドロスの従弟のジョージが名前を騙ったらしい。ひどいことをしたのは、カリマンティス一族の方なのに、ゆすりたかりだと責められるのは、お門違いだわ。ジェシカは、アンドロスに食ってかかった。

キティが作った借金の形に、アンドロスは何故だかジェシカを誘拐するようにギリシアに連れてきて、自分の仕事というか趣味に付きあわせてます。
「そこは、廃虚だろう」という塔の修繕も二人一緒で楽しく(アンドロスは特に楽しくてしかたがないようだ)して、関係を深めようとしてます。ジェシカに嫉妬させようとして呼んだギゼルが、ジェシカを詰り出した途端に、キレたように追い払ったりしてます。
……アンドロス、とっても勝手です(苦笑) ジェシカに惹かれたものの、女性全体を信じられなかったアンドロスが、ジェシカの誠実さに参ってメロメロになっていくのが、グー(メロメロなのは、最初からかも)


愛は風に乗って I-564 (株)ハーレクイン  発刊:1990.03.05
ヒロイン:ブライオニー・ポーター(凧の製作販売・25歳) ヒーロー:ハンター・グラント(たたき上げの若手実業家)

あらすじ
友人に頼まれて飛ばしていたジャイロコプターが広い野原にさしかかった時、ハンターの目に凧揚げをしている少年の姿が目に入った。一心不乱に凧を飛ばしている姿に、手を振ったところ返ってきたのは、舌を出して睨みつけてくる顔だった。
通り過ぎた瞬間、風のいたずらのせいか機体に凧糸がからまり、体勢が崩れかかった。凧糸が切れたおかげで、事故にならずに済んだのが幸いだった。
その少年だとばかり思っていた人物が、生き生きとした赤毛の女性で、ハンターの人生計画を混乱に陥れることになるとは思いも寄らなかった。

父親が軍人だったので、軍の駐留先が変るたびに転居を余儀なくされていたブライオニー。
2歳の時に漁師だった父親が海難事故で亡くなり、その1年後に母親も後を追って入水自殺。孤児院に引き取られ16歳の時に自立した後、骨身を惜しまず働いてひたすら出世街道を走りつづけてきたハンター。
そんな2人が出会うわけですが、ハンターには繊細で愛らしい婚約者(←頭の中身が軽め)が存在するという設定。
ハンターの女性の好みが、ブライオニーそのものだったらしくて、彼女のことが気にかかって仕方がありません。ブライオニーが付き合っている男性のことを、こきおろすこと、こきおろすこと。別れた時には、快哉をあげているような……(笑)
ハンターが婚約者のいる身でありながら、ブライオニーに手を出しかけているので、そういう設定が苦手な方は、ご注意を。


霧が晴れたら I-930 ハーレクイン社  発刊:1995.04.05
ヒロイン:セルビー・メイトランド(雑誌記者・1968年生れ) ヒーロー:ダニエル・フォレスト(実業家・アマチュア生物学者・1964年生れ)

あらすじ
両親が事故で亡くなった後、育ててくれた祖母が臨終の際、嘆き悲しみながら口にしたのは、祖父の名前だった。
第2次世界大戦中、イギリスに駐留していたカナダ軍兵士ダニエル・フォレストと恋仲になった祖母は、母を身ごもり彼に捨てられた。それでもなお、ダニエルを恋しがった祖母のために、セルビーは何かをしたかったのだ。
祖母が、どれだけ苦しい生活を強いられたか、ダニエル・フォレストは知るべきだわ。
セルビーは、カナダに向けて出立するのだった。

金目当ての女性に振り回され、ほとほと女性との付き合いに疲れていたダニエル。そこに、祖父に会いに来たセルビーが現れ、ドッキドッキ♪ 自分の財産とか社会的地位に興味をもたない(知らなかった)セルビーの気を惹こうと俄然、張りきります。……が、彼女から感じられるのは、敵意ばかり。何故だ!?
雑誌記者という職業に就きながら、情報収集の余りのお粗末&おっちょこちょい加減がごにょごにょなセルビー。衝動と早合点が、人生の中で特別なことでないと反省していない彼女の、どたばたは、かなりごにょごにょ。