チェリー・アデア

初恋が実るとき T-408 (株)ハーレクイン  発刊:2002.06.20
ヒロイン:キャサリン・アン・ハリス(個人投機家・26歳/愛称キャット) ヒーロー:ルーカス・ヴァン・ビューレン(建築家・33歳/愛称ルーク)

あらすじ
結婚、離婚を繰り返す母フェイスに振り回された人生の中で、感謝しているのはルークの父親と再婚してくれたことだけだった。
七歳の時にできた義父は、フェイスが離婚してキャットを置き去りにしていった後も、心安らぐ家庭を与えてくれた。そして、義兄であるルークはキャットにとってひたすら憧れの人だった。
成長するにつれ、幼い憧れは愛情へと変わっていった。
けれども、ルークはキャットのことを妹としか見てくれない。
なんとか、可愛い妹の立場から、恋人へと昇格したいと決心したキャットは、ルークの自宅に転がり込んだ。
ルークの親友であるニックも協力してくれるというのだから、なんとかなる筈……

義兄妹もの。ひたすら、ルークがキャットの魅力に負けて押し倒さないよう自制を働かせようと涙ぐましい努力をしております。
キャットが、居候しているからデートの相手を連れ込めない。でも、他の女性に食指が湧かないという事実もあるわけですが。
そして、キャットが自分の紹介した友人達とデートしていると思うと気が気でないし。帰宅するまで一人悶々と待ち続けてます。
世界一下半身が硬直しつづけている男だと自嘲する日々。
キャットとニックがタッグを組んで押しまくってるですが、自分を律して、なんとか踏ん張る姿がコメディタッチで描かれて笑えます。


隠れ家の天使 ア2-1 ランダムハウス講談社  発刊:2005.10.13
ヒロイン:マニー・クリスティン・ライト(プログラマー・イラストレーター希望・27歳) ヒーロー:ジェイク・ドラン(T-FLAC工作員・36歳・武器の発明家で多数の特許を持つ)

あらすじ:ライト家末っ子長女編・T-FLACシリーズ
6歳の時に母の命を酔っぱらい運転の車に奪われたマニーにとって、祖母は母親がわりの大切な人だった。その祖母が1週間前に老衰で亡くなった。
祖母の死は、マニーにとって一つの転機になろうとしていた。
過保護すぎる父と4人の兄達。
末の娘であり妹であるマニーをただひたすら大事に思っている彼らとの摩擦を避けるために、唯々諾々と従っている人生を、彼女は見つめ直したかった。
幼い頃、休暇で過した祖母のコテージを取り壊すことが決定した今、そこで1人で考えをまとめたかったのだ。
マニーは反対する兄達を説き伏せ、愛犬ダッチェスとともに山奥のコテージに足を運んだ。
しかし、そこで経験したのは静かな思索ではなく、黒い髪が堂々とした肩にかかっている大男ジェィク・ドランが引き摺っている過去が起こした血みどろの謀略だった。

狭窄症という心臓の病気を15歳までに手術で治したマニーを、父と4人の兄達は過保護すぎるほど大事に見守っています。その真綿で包むような家族に、息がつまりそうな思いをしているマニー。
対して、ジェイクは育児放棄をしているアルコール依存症の両親の元で育ち、16歳の時、年齢を偽って海軍に入隊。21歳で、T-FLAC部隊の工作員となります。ようやく、そこで手に入れた親友達3人を、テロリスト集団「ダンサー」に殺され、ジェイクは復讐に執念を燃やしていますが、罠にはまり現在、停職中。
そんな2人が出会って、惹かれあうあけですが、マニーの外見がジェイクの好みにどんぴしゃ。
ブロンドの髪をもつ小柄な女には近づかないという「ジェイクのルール」は、もろくも崩れ去るというか、マニーに突破されてます。
小柄なマニーが大男ジェイクと対等にやり合っており、守られるだけの存在でないヒロインとして頑張っております。
特に、その口の達者さはジェイクはたじたじで、
「口を閉じてくれないか?」とお願いをしている始末(笑)
マニーがジェイクを誘惑していく過程は、艶を含みながらも笑みを誘う展開となっております。
メモ:ライト家の構成/マイケル(海軍特殊部隊所属)・カイル(医者)・デレク(牧場主)・ケイン(カメラマン)・デレクとケインは双子 父親はコンピューター会社経営。


蘭の誘惑 ア2-2 ランダムハウス講談社  発刊:2006.01.20
ヒロイン:デラニー・イーストマン(幼稚園教諭・アマチュアバレエ団のダンサー・27歳) ヒーロー:カイル・ライト(医師・T-FLAC潜入捜査員・32歳・20歳の時に医師免許を取得・疫学のエキスパート)

あらすじ:ライト家次男編・T-FLACシリーズ
潜入捜査の仕上げの段階に入っていたカイル・ライトは、麻薬王モンテロに招待された別荘で、会うはずのない人物がプールサイドでくつろいでいる姿に驚くしかなかった。
デラニー・イーストマン
4年前、サンフランシスコのいかがわしいバーで出会ってから3日間、ひたすら肌を重ねた相手だった。
あの時、ストリップショーのダンサーだとほのめかしたデラニーの身体は男を知らず、カイルが初めてだった。
あれから、彼女はモンテロの愛人に墜ちるまで、どういう道を歩んできたのだ……?

消息を断った妹ローレンを助け出すために、モンテロに愛人として雇われることになったデラニーが、勇ましいです。
バレエをしているという描写のおかげで華奢なイメージがあるのに、肉体派な行動をしまくり。唖然とするくらい強い。
ローレンのためにひたすら自分を犠牲にしているデラニーに、カイルは
「君の、妹の、ことなんか、もう、二度と、聞きたくないんだ!」
デラニーにとって、ローレンが全てなのが、寂しくて悔しくてならないカイルが、叫んでおります。
自分を選んで欲しくて、強硬な態度に出て、デラニーが追ってくるのをひたすら4カ月も待つというラストが、ちょっと気にくわない。最後は男が追いかけてきてハッピーエンドというのが、私にとって心底好きなパターンなんだわと気付かされた作品でもありました。


楽園の死の香り ア2-3 ランダムハウス講談社  発刊:2006.07.01
ヒロイン:タルラ・グレタ・クルーズ(シカゴの連邦準備銀行所属の翻訳家・27歳/愛称タリー) ヒーロー:マイケル・ライト(元海軍特殊部隊員【大尉】・34歳)

あらすじ:ライト家長男編・T-FLACシリーズ
この一年近くもの間、マイケル・ライトを突き動かしていたのは「復讐」だった。
去年の十月に決行した任務が失敗に終わり、マイケルは左目と親友を失った。そして、親友の凄惨な死に方を目の当たりにした彼は、あれだけ馴染んで愛していた海に対して恐怖感を抱くようになってしまったのだ。
その恐怖は、意識が途切れるほど強いもので、一年経った今でも克服できずにいる。
自分から海と親友の命を奪ったトレバー・チャーチを、何としてでも滅ぼしてやる。
マイケルは準備を重ね、敵の本拠地であるパラダイス島に、特殊な装備を施したクルーザーで舞い戻るのだった。
その航路上、偶然、トレバーの娘タリー・クルーズと右腕とも言える男が、豪華クルーザーの甲板上で言いあっている場面に出くわすのだった。
強力な双眼鏡の中で、2人の男女が言いあっている。どうやら、意見の違いに達したようで、女に押しのけられた男はデッキから退場することにしたようだった。
柵にもたれかかっている女の口から吐き出される大量の言葉を読み取っていたマイケルは、ヨットが爆破された瞬間まで、目撃することになるのだった。

パラダイス島に住む父トレバーから、チケットを受け取ったタリーは休暇も兼ねて島を訪れることになります。10年ぶりに会うことになる父との間にあるはずの「絆」に期待を寄せて島にやってくれば、トレバーはあと3日ほど不在とのこと。
シカゴで相次ぐ事故に見舞われて下降気味の運勢を上昇させようとしているのに、島で体験することは更に谷底に落ちていくようなものばかり……。
乗っていたヨットが爆破したり、嵐に出会ったり、宿泊先で押込み強盗にあったり、階段から突き落とされたり……その他、いろいろ。
その不運体質のタリーを守るように、というか、巻き込まれるようにマイケル・ライトは事後処理に当たることとなります。
タリーのキャラクターが、大層、お茶目さん。彼女に襲いかかってくる悪鬼達の「股間」に強烈な打撃を見舞い続け撃退する様は、必死さの中にコミカルさが充満していて笑いを誘います。ピンチに陥ると、つい歌いまくってしまう彼女は、
かなりの音痴という設定もイカスvv
前向きなタリーに引っ張られるように、マイケルの鬱々とした感情が高揚していく展開となってます。
危機の時に、助けてくれる男を待つだけのか弱い存在とはならないタリーが本当に素敵。
そして、最大のピンチの時に、マイケルが命がけで駆けつけるのが、さらに良し。


砂漠に咲く花 ア2-4 ランダムハウス講談社  発刊:2007.02.01
ヒロイン:A・J・クーパー(T-FLACの新人工作員・狙撃の名手・元ミス・イリノイ) ヒーロー:ケイン・ライト(T-FLACのチームリーダー・有名カメラマン)

あらすじ:ライト家双子の片割れ・T-FLACシリーズ
今回の任務において、一番の要所を新人工作員のA・J・クーパーに任せることにケインは、最後まで反対していた。
が、上役から強制の上に強制されて、受け入れるしかなかった。
そして、案の定、彼女は失敗した。
凄惨なテロ行為を世界各地で繰り広げているファズール・ラザークを狙撃しそこねたのだ。
2週間前、スイスの女子寄宿学校を爆発させ、500人余りの女の子たちの命を奪ったラザークを、スコープ内にとらえていたくせに失敗したのだ。
一人で任務に就いた方が、事はうまく運べたに違いない。
足手まといに成り下がったA・Jを米国に送還させようとするケインに、彼女はもう一度チャンスが欲しいと身の程もわきまえず言い募ってくるのだった……。

技量不足のせいで、任務を失敗した女性工作員A・J・クーパーの自己中心的な言動がひたすら続いて、ちょっとうんざり気味な導入部分から物語が始まります。
自己の優れた能力を周囲に認めさせたいという彼女の顕示欲の強さが、鼻につく〜。
最初の悪印象が強烈だったせいか、どうにも好きになれないヒロインでありました。
ケインの思惑どおりには事が運ばず、ラザークを仕留めるためには、容貌の際立ったA・Jを囮にする作戦が進行していくこととなります。
毒殺が成功するかに見えた瞬間、ラザークが仕掛けたテロが動き出し、それを阻止するためにケインとA・Jは更に協力し合います。
しかし、砂漠を横断中、ラクダの上であははーんなことをやってしまったりするのは……うーむ、任務中なんだけどなぁ。
あと、訳文も馴染めず(ぶつぎり短文が、文章内に多用しすぎのような)。


氷の女王の涙 ア2-5 ランダムハウス講談社  発刊:2007.08.01
ヒロイン:リリー・マリー・マンロー(獣医師・27歳) ヒーロー:デレク・ライト(T-FLACのメンバー・牧場主)

あらすじ:ライト家双子の片割れ・T-FLACシリーズ
6年。
それは、デレクがただ一人の女性を思い続けた年月だった。 モンタナの広大な牧場をデレクとともに共同経営していたショーンの妻であったリリー。
彼女は、夫が癌で亡くなるまで忠実だった。……半年経った今でも、忠実だ。
ショーンが、リリーの捧げた忠実に報いるような男でなかったにも関わらず。
ショーンの女癖の悪さが、交際期間も含め、結婚後も続いていたことを、彼女は知っていたのだかろうか?
6年前は、あっさりと取り逃がしたが、今度こそリリーを捕まえて見せる。
彼女が参戦するアラスカでの犬ぞりレースの間中に、きっと……。

19年前に愛する母を飛行機の墜落事故で亡くし、父はその8年後に再婚して連れ子のマットをリリー以上に可愛がっているように感じてしまってます。
ようやく自分だけを穏やかに愛してくれると思えた夫のショーンは、ハネムーンで他の女と寝るようなどうしようもない男だったことを思い知らされます。自分が愛したものは、いつか必ず背を向けるのだという考えが、いつも頭のすみにあるリリー。
「自分には人を信頼する能力が欠けていることを知っていた」
そんなリリーの不安をきちんと把握しているデレク。彼女が築いている壁を、ふざけた様子を装ってどんどんと乗り越えていく戦略で押しまくってます。
アラスカでの犬ぞりレース中に、彼女の領域にずかずかと入り込み自分を印象づけていく作戦を立てるのですが……リリーが何者かに命を狙われているらしく、狙撃されたり、雪崩れに巻き込まれたり、凍った河に落とされたりとアクシデントが続きます。
ショーンが手がけていた闇の商売(雄牛の精液販売詐欺)にデレクが関与していたのか?という疑問を口に出せずにいるリリー。
その上、デレクの仕事であるT-FLAC関連の事件も終盤に顔を出してくることに。命が幾つあってもたりない程の危険な目に合いながらも、根性と忍耐で頑張るリリーが凄いですー。
メモ:マーニーに2人の子ども(姉妹)、タルラのお腹に双子、デラニーのお腹にも双子


灼熱のダイヤモンド ア2-6 ランダムハウス講談社  発刊:2008.03.01
ヒロイン:テイラー・キンケイド(宝石泥棒・27歳/匿名の保険会社に雇われている) ヒーロー:ハンティントン・セント・ジョン(T-FLACのメンバー/愛称ハント)

あらすじ:T-FLACシリーズ
テロ組織マノ・デル・ディオスの首魁ホセ・モラレスは神の声に従って、地球の浄化の名の元に殺戮を繰り返していた。そして、入手した情報によれば、その浄化は最終段階を迎えたらしい。
テロ組織が持つには不相応すぎるほどの大量の武器と化学兵器、そしてミサイルを買い付けたモラレスは、世界を破滅に追いやるテロを近々、決行するらしかった。
どこに武器を隠し込んだのか、その場を特定にしようとT-FLACは全力を挙げていた。テロ組織に近い人物から流されてくる不明確な情報からは、隠し場所に至るまでの暗証番号を記載したディスクの存在を知らされていた。
モラレス自慢の金庫からディスクを盗めるほどの技量を持つ人間は、T-FLACのメンバーの中にはいない。
何としてでも凄腕の泥棒が必要だった。過去5年間、最高のセキュリティシステムを破った窃盗事件を調べ上げ、行き着いたのは女性だった。
16以上の偽名を持つその女が、おかしなことにT-FLACが窃盗の依頼をしようとしている金庫のある街にいる。この符号は一体……。

15歳の時から自立しているテイラーの宝石泥棒としての孤高さが切ない。誰にも頼らずに生きていこうとする彼女に対して、ハントが強い焦燥感を抱く場面が好き。
ハントは去っていくものと決めつけていること、彼女がそれをとめようとしないのも彼にとっては苛立たしいかぎり。
モラレスが決行しようとしている大量殺戮(100万人を瞬殺する) を止めるために、テイラーとハントが協力していくこととなります。テイラーの経験に裏付けられた金庫破りの技術の描写はなんだか艶っぽくてドキドキします。
最終場面でのテイラーの強がりが、本当に可愛らしくって何度も読み返しました。
メモ:パラダイス島がT-FLACの訓練所化。T-FLACのメンバー、サヴェージ(キャサリン・シーモア)の不可解な言動・ハントが女性に対して幻滅を感じた24歳の時の出来事って一体なにーっっ!?・テロ集団ブラック・ローズの首魁は?


幸運の指輪は時を超えて ア2-7 ランダムハウス講談社  発刊:2008.06.10
ヒロイン:イーデン・カーヒル(人口知能の研究者・27歳) ヒーロー:ガブリエル・エッジ(T-FLACのメンバー・34歳)

あらすじ:エッジ家の呪い(1)T-FLACシリーズ
何としてでもイーデン・カーヒルの頭の中を覗かなければならなかった。彼女が開発した人工知能ロボット「レックス」がテロ組織に盗まれ、凄惨なテロが行われるらしいとの情報があったのだ。
「レックス」を破壊するためには、イーデンの知識が必要だ。
ガブリエルは、彼女の頭の中に接触し、知識の吸い上げを試みたが、ことごとく失敗していた。
何故、イーデンの頭の中が覗けないのだ。
彼女のことをかんがえるだけで、身体の芯が火照ってくる。早く、仕事を終わらせてイーデンから離れなければ……。

T-FLACは超常現象を起こせるメンバーばかりの部隊があることが初めて明かされます。
ガブリエルの能力と、彼の血筋にかけられた呪いについても説明がされるわけですが、思いっきりうさんくさー。
T-FLAC内にこんなに強大な特殊能力を持つ人材がゴロゴロしてるんなら、今まで刊行されてきた本で起こった事件なんてこの人達にまかせたら、一挙解決!!
と、思ってしまってはいけないんだろうけど、なんだかなー、なんだかなーな設定であります。
今までのT-FLACシリーズとは別もの、パラレルワールドとして楽しんだら良い作品なのかなっっ!?
互いの性的魅力にビビビッときまくったイーデンとガブリエル。
ガブリエルの猪突な妄想と能力を駆使したあははーんな場面とか……が多かったです。あと、イーデンの研究者根性がなー。自分が作り上げている物が、世の中に悪影響を及ぼす存在となり得ることにあまりに無頓着。
メモ:ガブリエルの弟はケレイブ(33歳)とダンカン(32歳)


聖なるブレスレットに誓いを ア2-8 ランダムハウス講談社  発刊:2008.08.10
ヒロイン:ヘザー・ショー(宝石デザイナー・銀行家の一人娘・27歳・偽名ハンナ・スミス) ヒーロー:ケレイブ・エッジ(T-FLACのメンバー・33歳)

あらすじ:エッジ家の呪い(2)T-FLACシリーズ
テロリストの銀行家として実績を重ねていたブライアン・ショーが、1年前、忽然と姿を消した。
顧客から預かった480億ドルの横領という事実に、テロリスト達は殺気立った。
そして、犯罪集団を取り締まろうとしている T-FLACも、テロを多発させている資金源の根絶のために、金の行方を知っているブライアンの行方を探していた。
彼の消息を知っているのは、一人娘のヘザー・ショー。父親と同時期に姿を消していた彼女の消息を掴んだのは、T-FLAC側だった。
父親の居場所についての情報を得るために、ケレイブ・エッジが送り込まれた。

前巻と同時進行。今回はタイムスリップもの。
ヘザーが、かなり呑気というか浅はかな生活を送っているような……。
何度も命を狙われていたにもかかわらず、危機感が薄いです。
手持ちの宝石を使って、新しいジュエリーを制作し、お店に持ち込んで生活費を稼いでます。
……足、すぐにつきそうなもんだと思うのですが、一年間、無事。
というか、ボディガード2人は殺害されているんですけど、全く、その事に対してトラウマらしきものが見えません。
肝っ玉が太いせいか、下僕がどうなろうがそんなことは気にしないお育ちのお嬢様だったからか。
失敗する度にケレイブがタイムスリップ能力を使うので、時間系列が細切れ。その上、いきなり話が数週間とんだりします。
これは、タイムスリップで話が飛んだのかな?とわかりにくい文脈がちらほら。


運命の首飾りに導かれ ア2-9 ランダムハウス講談社  発刊:2008.10.10
ヒロイン:セリーナ・ブライトマン・キャンベル(財団の理事長・33歳) ヒーロー:ダンカン・エッジ(T-FLACのメンバー・32歳)

あらすじ:エッジ家の呪い(3)T-FLACシリーズ
セリーナ、トレイ、ダンカンは、超能力者の学校で、席を並べて育った。3人の能力はそれぞれ突出していて、互いに競い合う存在だった。そして、ダンカンとトレイは、赤毛の勝ち気なセリーナを獲り合う仲だった。
勝ったのはトレイ。悔しさをお首にも出さずにあの時は乗りきった。
セリーナ の存在は、無視するに限るとどれだけ理性を働かせても……彼女のことが気になって仕方がなかった。ストーカーのように彼女の動向を調べ上げてしまうのだ。

前巻と同時進行。今回は地位獲得のための超能力試験もの。
超能力者の評議会リーダーになるためのテスト場面が頁数を喰ってます。トレイはもちろんのこと、ダンカンもセリーナもリーダーの資質がないような感じなんですが、候補者として選ばれた3人はテストに挑んでます。なんというか、3人ともリーダーの器を感じられない造詣。
あと、エッジ家にかけられている「呪い」の解き方をセリーナが認知していて、というひねりが加わった展開となってます。
ダンカンに対してどうしても、心穏やかに接することができないセリーナの動転癇癪ぶりがしつこいほど描かれてて、ちょっとお腹一杯。


薔薇の香りの罠 ア2-10 ランダムハウス講談社  発刊:2009.05.10
ヒロイン:エミリー・グリーン(美術品の修復家・27歳) ヒーロー:マックス・エアリーズ(T-FLACのメンバー)

あらすじ:T-FLACシリーズ
任務を終えて、自宅にようよう戻ってきたマックスは、エミリー・グリーンが吹き込んだ6件の留守録に顔をしかめた。
録音されている声は、マックスの父親の訃報を知らせ、葬儀に顔を出すように告げていた。そっけないその声が、情に炙られた音を響かせるのをマックスは知っている。
1年前、覆面捜査の一環で彼女のキャリアが必要だった。彼女をたらし込んで、恋人としての立場を獲得して、テロ組織の首魁を捕えたのだ。彼女との情事は、ボーナスみたいなもの……そう、頭に思い込ませようとしているが、1年たった今でも、2人の間には何か特別なものがあるのではないかと感じてしまうのだ。
緊急任務に就くために、デートの待ち合わせ時間をすっぽかしたあと、連絡を一切入れなかったというのに。

『灼熱のダイヤモンド』で、新たに登場していたテロ組織「ブラック・ローズ」との戦いに決着がつきます。そして、新たに「ブラック・リリー」が台頭して壊滅?
その上、「別の花のテログループがひそかに待ちかまえているの?」という状況で終わってます。
マックスの父親ダニエルが、生前、しれっと法に触れる行為をしていた模様。
世界規模で頻繁となっている爆破事件の真相を、追う作品となってます。
今作で、T-FLACシリーズ
は 刊行が終了。
パラノーマルT-FLACは、読みたくなかったので、でも翻訳されたら読まないといけないーという強迫観念にかられるんで、ホッと。