デイ・ラクレア
スパイスはひかえめに クリスマス・ストーリー99 ハーレクイン社  発刊:1999.11.05
ヒロイン:マディー・ウォレス(会計士・28歳) ヒーロー:ジョー・ミラノ(一流シェフ・37歳)

あらすじ
この女性に出会うために、ジョーは37年間、待ち続けていたのだ。
友人のマサイアスから紹介されてきたと、警戒心も露におずおずと立っている彼女を、ジョーは強引に家に招き入れた。今すぐにでも、踵を返して去ろうとしている彼女のコートを手際よく脱がし、指輪をしているかどうか確認するために手袋を外して、暖炉の前に誘うのだった。
マディー・ウォレスと名乗ったその女性は、
「あなたがわたしのクリスマスの願い事だということなの」と、意を決したように話し出した。

自分の面倒すらみるのが怪しい父のおかげで、マディーは母親が死んだ後、8人の養母と暮らすという生活のなかで成長することとなります。
家族でクリスマスを過すことが叶わなかったマディーが憧れたのは、雑誌に載ったクリスマスディナーの写真。その写真の通りのディナーを用意して、その席上で、今、付き合っている男性のプロポーズを受けたい思い描きます。
しかし問題は、マディーが全く料理が出来ないこと。ということで、一流シェフであるジョーに料理指南を依頼することとなります。
マディーの料理の手腕はお湯をポットで沸かすというレベルで、ジョーがイタリア語で悪態をつきながらも調理実習に励んでます。
他の男がマディーに求婚するためのディナーの手助けをしなければならないのは、相当不本意だとジョーは思いつつも、自分の存在を彼女に認めてもらうためというか、誘惑するため(笑)に頑張ってます。
くすくす笑いを誘いながらも、マディーの家族運の幸薄さが丁寧に描かれていて、緩急のあるお話しでした。