シルエット・ディザイア
テンプテーションが発刊されてから、ちょいとそのHOTさの影が薄くなったような感が。

アン・マリー・ウィストン
すれ違いのクリスマス D-966 ハーレクイン社  発刊:2002.12.05
ヒロイン:シルヴィ・ベネット(宝石販売会社コレットのマーケティング部副部長・27歳) ヒーロー:マーカス・グレイ(実業家)

あらすじ:20 アーバンコート4 4A号室 【1】 【2】 【3】
宝石販売会社コレットの株52%を買い占めた実業家、マーカス・グレイが会社に乗り込んできた。彼の経営方針に不安を抱くシルヴィは、彼に一言、釘をささずにはいれられなかった。
シルヴィにとって、コレットは安定した居場所そのものだったのだ。
孤児として育ち、札付きの不良だった少女時代。そんな過去を持つ自分が死に物狂いで頑張って得た職場なのだ。
「 むざむざ潰させはしない」と、彼女は固く決意していた。

シルヴィが望んでいる真面目なお付き合いという過程を考えると、マーカスはかなりアイタタな地雷を踏みまくってます(苦笑)
彼女と深い仲になりたいと渇望している癖に、電話をかけると言いながら掛けずにいて幻滅(悲しい思い)を感じさせてどーするんだ!?とか。(←恋の駆け引きを使う相手を間違ってます)
自分の八つ当たりが原因のシルヴィの頭の怪我(7針も縫う裂傷)とか、アプローチ最中の男とは思えない手際の悪い言動は、「傲慢」の香りがプンプン。
愛情に対するマーカスと自分の価値観の違いが相容れないものだと思い知らされたシルヴィ。
身を引く決意を彼女から突きつけられ、大パニックのマーカス。
ああ、立場が逆転する時の醍醐味って、読んでて気持ちがいいですよね〜♪
どうやって、マーカスが誠意をご披露してくれるのかと、わくわくしてしまいました(笑)
最後にいく程、面白かったシリーズ。それにしても1作目は、私にとってかなりごにょごにょ。だから2年も積ん読されることになったんだよ……と言い訳(笑)


エイミー・J・フェッツァー
オークション・ブライド D-875 ハーレクイン社  発刊:2001.01.05
ヒロイン:マディソン・ホルト(元金融会社勤務・25歳) ヒーロー:アレクサンダー・ドナヒュー(実業家/愛称アレックス)

あらすじ:ワイフ社シリーズ
チャリティオークションでアレクサンダー・ドナヒューにマディソン・ホルトは競り落とされた。その代金、2500ドルの成果を見せるのは、招待客50人のビジネスパーティのセッティングと席上でのおもてなし。得意の分野ではあるけれど、波乱含みのパーティになりそうだった。何せ、準備期間が1週間もないことと、マディソンに対して一方ならぬ関心をアレックスが寄せてくるのだ。それも、見下したような、バカにしたような姿勢が見え隠れするのが本当に、いただけない態度だった。

ビジネスパーティは大成功。今、抱えている問題も彼女に頼めば上手くいくかもしれないとちらっと頭によぎったら、そこから考えが離れなくなります。
父親が手放した会社の買い戻しを図っていたら、現持ち主から既婚者であったらすぐにでも売却するのにと言われて、
「既に結婚してます」と言ってしまったアレックス。マディソンにも突っ込まれていたけど、婚約で止めておけば良いものを(苦笑) かくして、一夜限りの夫妻ごっこが、休暇のお招きをされて坂道を転がるように延長に次ぐ延長。マディソンは早々にアレックスのことを愛してることを認めてしまうのですが……アレックスが女性不信の塊で、困ったさん。
彼の女性不信の元は、別れた妻セシリアのご乱交。吸収合併しようとしていた会社の重役と自宅のベッドで懇ろな関係をご披露してくれて、その上、合併について詳細に漏洩してくれていたというおまけ付き。
完膚無きまでに傷つけてしまったマディソンに去られて、自分が何を壊してしまったのか気付いたアレックスの落ち込みと信頼回復にがっつく姿がなかなか♪(キャサリンを脅したり、看板立てたり、家を買ったり、お金持ちはすることが違うわ〜)
マディソンはアニメのキャラクター「ヨセミテ・サム」の入れ墨をお尻に入れてるそうなんだけど……アメリカのヒロインって「若気の至り」で気軽に入れ墨をいれちゃうんだなぁ。ワイフ社の経営者キャサリン・ボウキャンプ・ダベンポートも入れてるそうなんですが、何の入れ墨かしら?


エリザベス・ベヴァリー
胸騒ぎの月曜日 D-954 ハーレクイン社  発刊:2002.09.05
ヒロイン:ジェイン・ペンブローク(宝石販売会社コレットの店頭勤務・22歳) ヒーロー:エリック・ランドルフ(……無職・30歳)

あらすじ:20 アーバンコート1 1C号室 【2】 【3】 【4】
今日は朝からついてなかったけれど、極め付けは突然のプロポーズ。
それも1年間だけ、結婚して欲しいですって!? ショーケースを前に上客らしいイカシた(初めはイカレタと思ったのだけれど)男性が、にっこり微笑んでいる。ジェインは、突飛な提案になんて答えていいのやら……足先は警報スイッチを押すべきかと迷っていた。

海外旅行に明け暮れて、遊び呆けているエリック、親のすねかじり歴もあと、2週間で30年という強者(?) 30歳までに挙式をし、1年間、結婚生活を続ければ祖父が遺してくれた6千万ドルを相続できるというおまけ付き。
対して、ジェインは扶養者の双子の弟妹がいる22歳。 彼らが大学生になった今年、更に出費が増えて頭が痛い今日この頃。その上、確実な投資先と言われていたものが、損失を出して弟妹達の来期の授業料はどう足掻いても捻出できない状況に陥ってます。そんな2人が偶然であって、便宜結婚に踏み出すのですが……。こうなんというか、人生(ヒロイン)に対してがっつかないヒーローって……お呼びでなかったり(苦笑)


ドクターとの純愛 D-1029 ハーレクイン社  発刊:2004.04.05
ヒロイン:リタ・バロン(看護婦・アイスクリームで財を成した一家・25歳) ヒーロー:マシュー・グレイソン(心臓外科医・ボストンの旧家出身・33歳)

あらすじ:バロン家の受難IV 【I】 【II】
マシュー・グレイソンは、ボストン・ジェネラル病院で心臓外科医として勤務していた。看護婦たちが顔の左側と首にある傷痕に加えて、この気難しい態度が原因で、自分のことを「野獣」と呼んでいること知っていた。
今更、他人がどう思ってるかなど気にはしないつもりだったのに、その動向を密やかに観察してしまう女性が1人だけいた。
リタ・バロン
イタリアンアイスクリームのチェーン店を米国全土で展開するバロネッサ社の創始者の一族出身であるにもかかわらず、心疾患集中治療室付きの看護婦で、その勤務態度はまさに賞賛すべきもの。そう、賞賛したかっただけなのだ。
33歳にもなった大の大人が、好きな女の子のロッカーに秘密の贈り物をこっそり届ける間抜けな中学生のようなことを3度もしている理由は。

10歳の時に、ライオンに負わされた傷はマシューの性格を気難しくさせます。他人が傷を気にし、嫌悪する視線に立ち向かうために作った壁。その壁をするりと抜けて入ってきたのが、リタ。
マシューは彼女のことが気になって仕方がないのに、対面すると素っ気無い態度しか取れなかったり、早合点して冷たい態度を取ってしまったり。運良く、ベッドを共にすることが出来たのに、致した後で冷たく追い返すなんてことをするんだもん……
リタの記念日にちょっとしたプレゼントを準備したりとマメな姿を見せるのに、傷があるせいで面と向かっては行動できないでいる彼が、一生懸命、彼女の周囲をうろうろとしている作品。
純愛という言葉は、肉体関係がない上での恋愛模様だと思ってたよ、私。


キャサリン・ガーベラ
ため息の十月 D-958 ハーレクイン社  発刊:2002.10.05
ヒロイン:ライラ・マックスウェル(宝石販売会社コレットの重役秘書) ヒーロー:ニック・キャムデン(宝石販売会社重役)

あらすじ:20 アーバンコート2 3D号室 【1】 【3】 【4】
遊びでしか女性と付き合わないという上司のニック・キャムデンが急に自分に興味を持ち出し、誘惑(だと思う)したりすることに、ライラは慌てた。遊びで男性と付き合うというのは、ライラの性分ではなかった。でも、ニックは恋い焦がれてい男性なのだ……。意中の人から、誘われば我を忘れてという事態に陥るものじゃない?
そう、我を忘れてオフィスの机の上で愛し合ってしまったのだ……避妊もせずに……

子供を持つべきでない夫婦の元に、生まれてきたニック。母親の愛情を一身に受けて育ったものの、私生児だからと判断する社会の冷たさに敏感なライラ。結婚したくない男と、子供が生まれるなら二親が揃っているべきだと思うライラ。平行線の考えをもつ2人が惹かれ合ったから、騒動が起きるのは当たり前。結婚したくないと言い募るニックが、いつでもどこでもライラを抱きたくて仕方ないから、尚更(笑)
生真面目一点張りと思えていたライラが、実はかなりお茶目さん♪ それが、ニックのツボにはまったようで、どっぷりと彼女に入れ込んでしまうものの頑なに結婚を否定して、ライラを悲しませます。ライラが車のスリップ事故で病院に運び込まれた時、ようやく彼女の存在が自分になくてはならないものだと、気付くんだけど……もっと早く、気付けって(苦笑)


キャロライン・クロス
復讐という名の再会 D-958 ハーレクイン社  発刊:2004.02.05
ヒロイン:コリーン・バロン(問題校のカウンセラー・元修道女・32歳) ヒーロー:ギャヴィン・オサリヴァン(ホテルチェーン経営・34歳)

あらすじ:バロン家の受難II 【I】 【IV】
12年前、住む世界が違うからという一言を投げつけて、コリーン・バロンはギャヴィン・オサリヴァンと別れた。
2年間勉学に勤しみ、8年間修道女として神に仕え続けて、やっと自分が進んだ道が過ちであった認めたコリーンだった。還俗し、治安などに問題がある高校でカウンセラーとして勤め出して3年。
長兄ニックの結婚式で、別れて以来初めて、ギャヴィンと再会するのだった……。

神に仕える道を選ぶのは崇高かもしれないけれど、そのことを付き合いっていた男性に何の説明もしないってのは、神に仕える以前に人間としてどうかと違和感を感じずにいられない。
別れる理由の「住む世界が違う」は、貧困家庭出身のギャヴィンと名家の出である自分という説明だし。その上、ギャヴィンのことをそんなに愛してなかったと思わせてるし。
再会後、ギャヴィンに落ち度を責められ逆ギレして、
「私たちの関係をなんとか続けようとして闘わなかったのも事実よ。ちょっと障害が現れたたげで、さっさと身を引いてしまったんだわ」
……修道女に、なれる人間じゃないわー、このヒロイン。
ギャヴィンに対して、貰うばっかりで与えることをしらない女性だった……。
メモ:バレンタインデーにあわせて新作ジェラードの発表。その中に激辛スパイスの混入あり。三女リタに差出人不明のプレゼントが届くという記述あり。4女マリアが宿敵コンティ家をかばう。


ケイト・リトル
とまどいの週末 D-962 ハーレクイン社  発刊:2002.11.05
ヒロイン:メレディス・ブレア(宝石販売会社コレットの宝飾デザイナー・彫刻家・26歳前後) ヒーロー:アダム・リチャーズ(インテリア家具会社経営・40歳前後)

あらすじ:20 アーバンコート3 3A号室 【1】 【2】 【4】
会社内で新しく立上げるシリーズ「永遠のコレクション」のプレゼン準備に余念の無かったメレディスに内線電話がかかった。
ショールームにいる上客のアダム・リチャーズが直接、デザイナーと話しがしたいとの呼出しだった。ショールームに行くのが大嫌いなメレディスだが、上客を怒らすことはできなかった。
礼儀正しく振る舞えば、早々にお引き取り頂けるかもしれない……営業トークが苦手なメレディスは、アダム・リチャーズが待つ部屋へ足を向けるのだった。

アダムには離婚した妻がいて、この方、夫が会社を軌道に乗せようと寝食を犠牲にして頑張っていた頃、男を連れ込んで遊び呆けていたらしい。そのことが、未だに傷となっているようですが、それは、サラッと書かれてます。
メインはメレディスの変身(容姿とか自尊心) 自信の無いものばかりのメレディスが、アダムが褒めてくれることで生き生き。華やぐ精神は、容貌にも影響しています。元々、スタイルは抜群なので、だぼだぼの服を脱がせたら凄いんです!!という羨ましい限りのプロポーションの持ち主だもんねぇ。
仕事の方は、会社での新シリーズのプレゼンが通り、私生活ではアダムの紹介から、一流の画廊に彫刻も認められるようになって「こんな幸せが続くなんて」
順風満帆になっても驕らず、どちらかというと今の状態が幸せすぎて不安だと悩んでしまうメレディスをアダムがしっかり支えております。アダムの思い遣りとメレディスの彼への信頼がしっとり描かれている作品。


スーザン・クロスビー
花嫁候補No.9 D-790 ハーレクイン社  発刊:1999.04.05
ヒロイン:アリエル・ミンクス(慈善事業のプロ・27歳/本名アンジェラ・マズースキー) ヒーロー:ルーカス・ウォーカー(元アメフト選手・スポーツ産業の会社経営・34歳)

あらすじ
膝にひどい故障を抱えて、ルーカスはアメフトのスター選手から引退した後、祖父が興したスポーツシューズの会社を多角経営化することに全力を挙げていた。そして、34歳の今、妻が欲しいという思いに囚われた。だから、自分の周囲にいる、独身で、自分の生活スタイルに会うような女性をリストアップしてみたのだ……リストには8人の女性の名前が連なった。しかし、リストに乗せた女性の名前を見ても、今一つ気が乗らない。どうしたものかと考慮中に、秘書が自分との面会を求める女性アリエルを連れてきたのだ……

飛行機事故で近しい家族のほとんどを一度に亡くしたアリエル。永遠に続く関係など、この世にはないという思いに囚われてます。そして、自分一人だけが生き残ってしまった罪悪感からくる贖罪の為に、ひたすら慈善事業に打ち込む生活を送ってます。
アメフトに10歳の時から人生を捧げていたルーカスは、怪我が元で引退し、今までの人生設計を見直すことにかなり動揺中。
ルーカスの妻リストはいただけないんですが、早々に「こんなリストを作った俺って、バカ?」と自嘲、反省してるんで、よろしいかと。
それぞれ、心の中に傷ついた過去(飛行機墜落事故の生存者、無精子症)があって、頑ななところがぶつかりあうんですが、認め合って、癒し合って、2人の仲が進展してます。
膝が使い物にならなくて、こんなにお膳立てしてもらっているのにーーーーッと残念がるルーカスと、これだけ張り切ってお膳立てしたのにーーーーッとがっくりしてるアリエルがサイコー(笑)


ポーラ・デトマー・リグズ
甘き薔薇の香り D-1152(『オフィスの花たち』所収) (株)ハーレクイン  発刊:2006.10.05
ヒロイン:ティア・ハンター(広告代理店営業担当部長・31歳) ヒーロー:ブライス・ハンター(アメフトのオフェンス・コーディネーター)

あらすじ
結婚してから10年。最愛の妻ティナから、とうとう離婚を突き付けられ、あと数日もすれば一緒に住んでいた家からブライスは退去しなければならない。
ただでさえ出来てしまった溝を埋めることができずにいたのに、別居ともなればもう離婚へとまっしぐらだ……。ブライスは藁をも掴む気持ちで、ティアの友人の助言を実行しようとしていた。
男やもめに育てられたブライスは、完膚無きまでに「ロマンス」に疎く、いつもティナに失望を味あわせていた。もう一度、ロマンチックに彼女を口説くところから始めるのよという助言に従って、ブライスは「きみのひそやかな崇拝者」というカードともに、黒っぽく見えるほどの深紅の薔薇の花束をオフィスに届けるよう動くのだった。

離婚に瀕した夫婦の再生の物語。
心の内を見せてくれないブライスに、傷ついていくティナ。肌を重ねている時しか、大切にされているという実感を持てない結婚生活には耐えられないと、離婚を決意します。
離婚を突き付けてきたティナとは、毛頭別れる気のないブライスは頑強に抵抗していくこととなります。
ブライスの性格設定が今一つはっきりとせず。情けないような、意固地そのものみたいな……。