ダイアナ・ハミルトン

クリスマスは特別に R-1730 (株)ハーレクイン  発刊:2001.12.20
ヒロイン:マティルダ・トレント(学術書の翻訳者・25歳/愛称マティー、こねずみちゃん) ヒーロー:ジェームズ・カーター(建設会社の共同経営者・36歳)

あらすじ
自分のライフスタイルあった妻を見事にやってのけるだろうと思って2カ月前に婚約したフィオナと、根本的にあわないとわかって別れたのは先週のことだった。
婚約が破棄されたことがマスコミに流れた途端、金をせびり、色目を使う女達に群がられ、ジェームズは彼女達の相手をするのに嫌気がさしていた。
もし、自分が結婚すればそんな女性の相手もせずに済む。そして経営する会社を安定させるのにも、共同経営者の一人娘マティーを妻にすれば都合が良かった。
そうして、マティーに急いで求婚したジェームズは、名目上の夫婦生活だからと言っていたことを
後悔する羽目に陥っていた。
あのこねずみちゃんの変身には、驚かされるばかりだ。着飾ることに無頓着だったマティーが、男性を悩殺するような洋服を着こなしているのだ。

長年、ずっとジェームズに片思いしていたマティー。ジェームズの身勝手な求婚、結婚生活に右往左往させられます。
ジェームズも又、華麗に変身したマティーに動揺しています。
マティーが女性としての自信を身に付けたら
「そのうちきっと、どこかの男が現れて彼女に夢中になり、僕から彼女を奪っていってしまうだろう」
名目上の夫婦ではなく、普通の結婚生活をしていくよう方向転換するために、どうマティーに伝えようと計画を練り出すジェームズ。なんというか、下半身に正直なヒーローであった(笑)


トスカーナの花嫁 R-1843 (株)ハーレクイン  発刊:2003.02.20
ヒロイン:ポーシャ・メイクピース ヒーロー:ルチェンゾ・ヴエルディ

あらすじ
事故で亡くなった恋人には、奥さんがいた。騙されて妊娠までさせられたのはポーシャの方なのに、恋人の腹違いの兄ルチェンゾは、侮べつもあらわに接してくる。でも、そんな彼に惹かれていく気持ちは、抑えられなくて……

ルチェンゾてば、父親に踊らされてます。孫を正式にヴェルディ家に迎え入れるためにと、父親から高らかに「ポーシャと結婚する」と宣言されて大慌て。父親に向かってバカ正直に
「頭がおかしくなったのではないですか」と言い放つ始末。
そこから、頑張るルチェンゾが可愛いです。結婚を承諾させたり、自分が彼女のことを本当に愛してるということを気づいたりと、大忙しですが、ヒロインへの急激な傾倒が読んでてとても快感な作品。そうそう意地悪叔母さんの言葉に、表紙イラストのポーシャの耳を、確認してしまったわ♪


さよならから始めて R-1868 (株)ハーレクイン  発刊:2003.05.20
ヒロイン:ビアンカ・ジェイ(広報企画) ヒーロー:チェザーレ・アンドリオッティ(財閥のトップ)

あらすじ
母の飲酒癖は益々、悪くなるばかり。ビアンカは錯乱することも多くなった母を抱えて、今までの生活を維持するのに疲労を感じでいた。自宅の賃貸契約も、近々切れる予定で更新するだけのお金もなく……ここは、一度、母の生活を立て直すためにも、身辺整理をする時期が来てるのだろう。
まずは、チェザーレと別れなければ……恋人として過ごしたチェザーレとの6ヶ月は、楽しかったけれど彼は永続的な関係を望んではいない。このまま、立ち直れないほど、のめり込む前に別れるべきなんだわ。
意を決して別れをつげたビアンカに、チェザーレが結婚を申し込むとは、思いもしない展開だった……

自分から別れを告げるのが当然だと思っていたチェザーレが、ビアンカに三行半を突きつけられて、動転しまくり(苦笑)
あがいて、脅迫して、手に入れたものの、そのやり方の汚さにチェザーレ自身が嫌気をさしたようで……自分で自分の首をしめて物事を混沌とさせてます。一生懸命、挽回しようとするんですが(このあたり、メロメロ度、高いです)、父親のせいで元々、金持ちの男性に対して不信感の強かったビアンカの心は、チェザーレの仕打ちで更に傷だらけ……。
悔やんでも悔やみ切れない失態ばかりしてる…と焦りまくってるチェザーレと、巨大な事業王国のトップに君臨する冷酷な姿の彼との対比が、なかなか良いかも。


アンダルシアの誘惑 R-1940 (株)ハーレクイン  発刊:2004.02.20
ヒロイン:ロージー・ランバート(臨時に雇われた掃除婦・20歳) ヒーロー:セバスチャン・ガルシア(財閥のトップ・29歳)

あらすじ
亡くなった母が愛した人は、既婚者だったことを、以前からロージーは知っていた。
その男性が誰であったかを偶然、母が大事に持っていた手紙から知った彼女は、一目会ってみたいと思ったのだ。
母に贈られ、ロージーが譲り受けた身分不相応とも言える豪華なペンダントを良い人であれば直接に、嫌な人であれば匿名で返却しようと決意していた。
その男性マーカス・トゥールンの住いである屋敷で臨時スタッフの求人があるのを新聞で見たロージーは、早速、応募するのだった。

応募すればすぐにでも父親に会えるかと思ったロージーの思惑は、とことん外れてひたすら床と窓を磨く日々。
今日は二十歳の誕生日なのに、自分は一体、何をしているんだろうと情けなくって涙をこぼしながら床についたペンキの汚れを必死にこすっているところに、セバスチャン登場!!
互いに一目惚れとなりますが、特にセバスチャンのイチコロ具合が最高♪
ロージーの笑顔を見たさに、仕事で疲れた身体を温室まで走らせて白い椿の花を誕生日プレゼントに差し出すんだもの。
彼女の心根の優しさを知るにつけ、どんどん深みにはまってます。……狼と小羊♪


愛を知る日まで R-2014 (株)ハーレクイン  発刊:2005.01.20
ヒロイン:ゾーイ・ロスウェル(莫大な信託遺産をもつ孤児・16→19歳) ヒーロー:ハビエ・マスターズ(建設業経営・28→31歳)

あらすじ
8歳の時に両親を火事で亡くし、厳格なばかりで愛情に乏しい祖母に育てられたゾーイは16歳になっていた。
無理やり押し込められた寄宿学校の校風にも馴染めず、飛び出してヒッチハイクで自宅に戻ったところ、到頭、祖母の堪忍袋の緒が切れた。
亡くなった父と取引のあったハビエに、祖母はゾーイを押し付けたのだ。
ゾーイは、ようやく運が開けてきたと舞い上がった。ハビエは、ゾーイにとって初恋の人であったのだ。

ゾーイが願うほど、事は上手く運ばないのはお約束。
やっかいな荷物を押し付けられたハビエのゾーイにたいする心証は悪いし、それを助長するかのようなゾーイのいただけない態度。身体ばかり大人になって、いつまでたっても精神面はお子様なままのゾーイが、うーむ。
お互いの胸の内を一言でも伝えておけば、上手くいく新婚生活だったのに、プライドとか遠慮が先立って口をつぐんでしまった2人。
ゾーイ、ハビエともに心情が詳しく描かれているので、読む方は余計に
「なに、やってんだー?」感が強く漂う作品となっております。


蝶になるとき R-2155 (株)ハーレクイン  発刊:2006.12.20
ヒロイン:マーシー・ハワード(家政婦・22歳) ヒーロー:アンドレア・パスカーリ(広告会社経営・31歳)

あらすじ
現在、付き合っているトリーシャの態度が鼻につきだした。
長年、家政婦として働いてくれていた女性が、辞職してからの2週間は苛立たしい毎日だった。清潔な靴下を探し出すとか、コーヒーを入れるために仕事を中断しなければならない疎ましさからアンドレアは、ただ解放されたかった。
新しく家政婦を雇うための面接に、女主人づらをしているトリーシャの態度には本当にいらいらする。
けれど、彼女が雇ってみたらいいと一押ししてきた、面接者マーシー・ハワードは、確かに使えそうだった……。

牧師であった父が亡くなったのは、マーシーが16歳の時。
20歳の時には、体調を崩しがちだった母親を亡くし、それ以後は医学部に進んだ弟の学資の面倒をみてと、家族のために奮闘しているマーシー。
生れ育った環境もあって、彼女が何事にも誠実で、異性関係に対して生真面目な考えを持っていることをアンドレアは、早々に知っていくことになります。
なのに、彼女が見事な肢体を持っていると知った時から、「家政婦で愛人」という美味しいとこどりをなんとしてでも獲得してみせるっと決意を固めるんですよ。
……正直過ぎる下半身だ(笑)
物語冒頭でアンドレアが、付き合っている女性は身体だけの関係だとか、財力に群がるばかりの女性に対しての侮蔑、結婚など絶対にしたくない等を、マーシーに滔々と演説。しかし、マーシーに本気になった時、冒頭の演説とそれまでの行状がひど過ぎて、当然のことながら信じてもらえない目に陥ってます。
財力もあって、容貌もいい自分が求婚すれば、すぐにでも頷いてくれると思い込んでいるアンドレア。けれどもマーシーは、
「しません!」と啖呵をきって求婚を断ります。断られるとは思いもしなかったアンドレアがあたふたとするんですが、本気で迫れば大丈夫だと思っている自信が凄いわー(笑)


罠に落ちたシンデレラ R-2257 (株)ハーレクイン  発刊:2008.01.20
ヒロイン:マデレイン・ライアン(造園家・22歳/愛称マディ) ヒーロー:ディミトリ・クーヴァリス(海運業の帝王・30歳半ば?)

あらすじ
幼い時に両親を亡くしたディミトリは、冷ややかな性格をもつ叔母に厳しく育てられることになった。
愛情の欠けた家庭で育つつらさは、骨身にしみていた。結婚するならば、温かい家庭を築ける相手がいい。しかし、地位、財力に惹かれる女がそこら中にいても、ディミトリが思い描く女性はこの世に存在しないのではないかと、匙を投げかけていた。
そんなディミトリの前に現れたのが、マディだった。

マディがなんちゃって造園家。
ディミトリと出会った途端に、彼の色気に首ったけで、造園家という設定が生かされてない……。
初心な女性が、地位も財力もある男性に見初められて、シンデレラのような結婚。
けれども、男性の側には年老いた意地の悪い叔母とその親友の娘イリニがいて、マディをちくちくといじめてます。そのことをマディは、ディミトリに伝えずに、悔しさを胸中に押し込めるという自己完結型。
堪忍袋の緒が切れる度に、離婚をつきつけるマディ。突き付ける前に、その理由を話しあいなよーと、合いの手を入れてました。
面白かったような、今一つだったような、そんな作品。
メモ:薬物中毒、妊娠


冷酷なフィアンセ R-2363 (株)ハーレクイン  発刊:2009.02.20
ヒロイン:リリー・フローム(大叔母である慈善団体運営者のアシスタント・23歳) ヒーロー:パオロ・ベニーニ(金融会社経営・34歳)

あらすじ
1年前、兄夫婦が事故でこの世を去った。義姉は妊娠8週間だった。
母の嘆きは深く、立ち直れないかに見えたがここ最近、持ち直してきたかに思えたのだ。しかし、それは夕べ母が倒れ、病院に担ぎ込まれるまでのぬか喜びでしかなかった。
医者が長ったらしい専門用語で、パオロに説明したことは、脳腫瘍が母の命を奪ってしまうらしい。
手術をするものの、予後はかなり厳しいものになるらしかった。何よりも、今の母には生きようとする気概が全く感じられなかった。
何とかして、母に未来を望ませたい。
……結婚したいと思う相手を見つけたと、報告するのが、一番だということはわかっていた。
本当に結婚をする気は、全く無いので、偽装してくれる女性さえいればいいのだか。

母親が脳腫瘍の手術を控えている前日に、パオロがどうして出張しているのか甚だ疑問です。
まぁ、リリーのいる場所にパオロがこなければロマンスが始まらないんですけどね。
赤字続きで、いつ潰れてしまったもおかしくない慈善団体に多額の寄付をしてくれたパオロ。見返りは、恋人同士の振りをすること。
嘘をつくのは嫌だと、リリーが事あるごとに言い募ってます。
押せ押せで、リリーを操っていくパオロ。
自分の希望通りに事が運ぶように、パオロの頭はふる回転。
考えついた策が、相手の気持ちを傷つけたとしても、全くの無関心です。
性的にパオロに強く惹かれたリリーは、彼の手管に成すがまま。
リリーは反発しても、すぐに謝っちゃうし、慈善団体に寄付をして貰っているから我慢しなきゃいけないし、そうこうする内に、パオロの母親や大叔母の健康状態を悪化させるわけにもいかずと真実をつぐんだまま過ごしてます。
ま、結局のところパオロが好きだから、強く出れないだけなんですけどね。