エリッサ・カリー(別名:ナンシー・マーティン)
 

白く揺れる炎 131 (株)日本メール・オーダー  発刊:1984.12.20
ヒロイン:クリスタル・バーンズ(演劇指導の教師・元舞台女優・26歳/愛称クリス、クリスティ/通称クリスティーヌ) ヒーロー:ミカエル・モレノ(スキーリゾートの経営者・30代前半?)

あらすじ
2年前のオリンピック競技に出場したのを最後に、現役選手を引退したクリスは、テレビ解説者としての道を歩もうとしていたが、苦難の連続だった。
元々、顔と名前を一致させるのが苦手な上に、カメラの前で喋っている内に何が何やらわからなくなってしまうのだ。
失敗をなんとか挽回しようとすればするほど、綻びが広がっていく。
上司の叱責、視聴者の失笑を真摯に受け止め、テレビ映りのためにあと、5キロは痩せろという局側の意向も唯々諾々と受けた。
肥満者のためのハードな減量プログラムに参加するために、スキーリゾート地シャドー・バレーにやってきたのだ。

シャドー・バレーのオーナーであるミカエルと出会ったクリスは、傾きかかっている経営を立て直すために、共同経営者となることになります。
何もかも自分の思うままに動かしていたミカエルと、お金だけを出すんではなく口も出すからと運営に携わっていくクリス。
その上、ミカエルはクリスに対して強い情動を感じているし、クリスは口うるさい押しの強い男は懲り懲りと思ってます。
ぶつからないわけがありません。
あと、ミカエルがギャンブルによる多額の負債を抱えていることが明るみに出始めて、恋の行方とリゾート地の未来は一体!?
自分の能力をわきまえているクリスが、過去の失態とかぶち当った壁とかに対して取っている態度が、かなりいい感じ。


セピア色の恋 138 (株)日本メール・オーダー  発刊:1985.01.20
ヒロイン:エリザベス・ブラッドフォード(演劇指導の教師・元舞台女優・30歳) ヒーロー:レイン・レミントン(建築学の大学教授・ソーラーシステム開発者・35歳?)

あらすじ
13歳になる一人息子デビッドが、最近、話すことは舞台劇のことばかりだった。今まで演技指導してくれていた教師が産休に入ったために、新しく先生が赴任してきたらしい。その先生に夢中になっているのだ。息子がそれ程までに心酔している、エリザベス・ブラッドフォード先生とやらは一体、どんな女性なのだろう?
舞台練習に入った息子を迎えに学校に出向いたレインは、スポットライトの中へ歩いていく彼女を見ることになった。
帰宅の用意をしようとしているのか。
きつく結わえていた髪をおろし、優雅にひとふりした金髪が肩先にふわりとかかった。オートクチュールの優雅な衣装をすらりと着こなした体形が、光の中に映える。
他人の目があるなど思ってもいない彼女の動きから、目を離せない。

ソーラーシステムの特許を持っているレイン。
1年半前に離婚した元妻のマーシーは、レインのその発明を売り込んで莫大な富を掴む商才が自分にあることを知って、更なる商取引へと意気込みます。
しかし、レインにはその気がなく、2人の間に溝ができて離婚に到ります。
エリザベスは、ワシントンで女優としての道を歩み始めていた頃に、ステファン・ウィンスロウという議員秘書と恋仲に。
ステファンが紹介してくる人物たちと交流をしている中で知りえた情報を、聞かれるままに彼に伝えていたエリザベスは、情報漏洩スキャンダルに巻き込まれて帰郷。
1年後、故郷で演劇指導の教師として歩み始めてます。
互いに強く惹かれあっているものの、まだ新しい恋に踏み出すほど、踏ん切りがついてないエリザベスと、踏ん切りはついてるものの、ちょっとばかり女性とのお付き合いが不得手な大学教授。
テディベア教授と周囲から評されているレインのスマートではない誘い方が、なんだか可愛らしい。
元彼のステファンは、エリザベスを取り戻そうと、同僚のグレゴリー・ロジャースは恋人同士になりたいと、口上絶好調に登場してくるし、元妻はいわくあり気にレインの周囲をうろちょろ。
互いに嫉妬をするのですが、エリザベスの方が嫉妬の度合いは強め。レインは嫉妬はしているものの、そのことを笑うことが出来る余裕があります。


愛を選ぶとき 143 (株)日本メール・オーダー  発刊:1985.02.20
ヒロイン:ローレン・チェンバース(結婚相談所経営者・31歳/愛称ローリー) ヒーロー:フィネガン・T・ギャラガー(実業家・優秀なプログラマー・31歳/愛称フィン)

あらすじ
コンピューターを駆使して、恋人を見つけ出すシステムを作り上げたフィンは、あちこちに支店を出して利益をあげていた。新しくボルチモアに出した支店も順調な滑り出しで、会員を増やしているらしい。
手狭になったオフィスを拡張するために、5階のフロア全体を借りようと交渉しているらしいのだが、一区画だけがどうしても立ち退かないと、泣き言が入ってきた。
次から次へと入ってくる仕事で、ワシントンから動くのは得策ではないものの、気分転換も必要だと思い切り、フィンはボルチモアまで足を伸ばすことにするのだった。
事務所を明け渡そうとしない相手は、どうやら商売敵だったらしく、こじんまりとした結婚相談所を営んでいるらしい。先日、そこのオーナーがコンピューターを使っての出会いについての弊害を書いた記事が雑誌に掲載されて、ボルチモア支店の責任者は頭に血を上らせていた。

ギャラガーがいくつか行っている事業の一つが、コンピューターを使用しての恋人斡旋所。
ローレンともろに事業がかぶっている上に、彼女の事務所が入っている5階を全部、借り切るからと立ち退きを要求してきてと、敵対関係にあります。
2人は一目出会った時から、互いに惹かれ合っているんですが、どうにもギャラガーの精神発達が幼い感じです。対人関係において、集中力がいつもとぎれがち。フィンの相手をしている者たちは、ないがしろにされている、自分がどうでもいい存在にあたるのだと宣言しているような態度にさらされてます。本人も、そのことを自覚はしているのですが、なかなか直せないでいるようです。
あと、コンピューターを駆使してローレンの過去から現在にいたる行動までをストーカーしまくってるし。
一応、悪いことをしているという認識はあるみたいなんですけど、倫理観が薄いようで、事あるごとに盗聴しているような……怖ぇぇ。



変わりゆく恋の色 170 (株)日本メール・オーダー  発刊:1985.07.20
ヒロイン:レオノーラ・グレゴリー(精神科医・32歳/愛称リー) ヒーロー:ベネット・ケネディ(弁護士・34歳/愛称ベン)

あらすじ
ベンが大学時代の友人と起ち上げた法律事務所の顧客の中でも随一の資産をもつクリスト家の厄介者が、とうとう大きな犯罪を引き起こした。
莫大な信託資金を近々受け取る予定になっていたクウェンティン・クリストが、期日前にお金が欲しくて、自分の母親を誘拐して手に入れようとしたのだ。しかし、運転していた車がガードレールに衝突事故を起こし、母親は未だに意識不明の重体で、たぶんそのまま……。
クリスト家は内々に処理を済ませたがったが、人命が損なわれかけていることから裁判沙汰になるのは止むを得ず、マスコミの狂乱ぶりも凄まじかった。
誘拐を起こした時点で、クウェンティンが正常な判断能力を持っていたと検事側の立場を肯定した鑑定を出したのが、精神科医のグレゴリー博士だった。
裁判所のエレベーターであった博士が、妙齢の目を見張るような美しい女性であったことに、ベンは彼らしからず動揺した気持ちを必死に立て直していた。

クリスト家に雇われた弁護士、ベンは、リーが出した鑑定を覆そうと策を練ってきます。その策がなんとも薄っぺらくて狡いんですよ。
働いている女性に対して尊敬の念を全く抱いてない言動。なんだかなー。
裁判では、リーの鑑定を覆すことができなくて敗北。ベンは、そのことを引きずりながら彼女を食事に誘って、色事も楽しもうという身勝手くんをやってます。
で、クウェンティンの母親が到頭、亡くなった時は、都合よくリーをそのことを伝える使者に追いやるんですよね。
怒り心頭のリーに、反省しているから許してくれと押し付けてくる態度が……。
リーも、浮気を堂々としている父親、リーよりも仕事を選んだ元恋人と、男性に対して辛くなりがちなところがあるんですが、ベンが偉そうにそのことを突く権利なんてないような気がしてなりません・
クウェンティンを正常な判断能力があると鑑定したリー。
判断能力がないから、刑の執行よりも病院での治療が必要だと主張したベン。
クウェンティンが、脱走してリーの診療所に不法侵入したと判明した時の、ベンの苦悩を書いてくれたらもっと大きく溜飲できたと思います。



終わりのないゲーム 18(エメラルドロマンス) (株)日本メール・オーダー  発刊:1984.09.20
ヒロイン:アンドリア・ダンカン(新人の医者・30歳?/愛唱アンディ) ヒーロー:サム・ダンカン(元プロバスケットボール選手・30歳?)

あらすじ
医者として、働き始めた妻は日々、美しくなっていく。忙しさに追いまくられて、くたくたになって帰宅した時でさえ、アンドリアは素敵だった。
それに反して、膝の故障がひどくなって、バスケットボール選手を辞めた時から、こちらはどんどんくすんだ人間になっていく。
引退後、多数舞い込んでいた講演依頼も、一年も経てば少なくなるものだった。妻が忙しく働いている間、サムは自宅で、時間を潰すだけの生活をし始めていた。
このままでは、アンドリアに下らない人間だと思われ、捨てられてしまうのではないか……。
暗澹たる思いをサムは、抱き始めていた。

ぎくしゃくし出している夫婦のやり直しもの。
勉強と実習をやり終えて、新人の医者となったアンドリア。
一年前に、膝の故障を理由に引退したサム。
今まで、家計を支えていたサムは、アンドリアに養ってもらう立場となり、少しばかり鬱屈気味。
愛しあっているのに、気持ちがすれ違いを起こしていく2人。
絆を取り戻すには、どうすれば……。
アンドリアが、問題を正面から解決することを苦手とする人なので、話しがぐるぐるとしております。サムも自分が何をしたいかについて言うのを、遠慮しているから余計にぐーるぐる。
でも、互いをすごく必要としあっている2人なので、ぶつかりながらも一緒にいるためにはどうすればいいのだろうと、頑張ってます。