あらすじ
前夫ビリーからひどい扱いを受け、男性に対して不信感をもつキャット。不妊であることで、女性として欠陥商品であるかのように扱われたのだ。酔ったビリーから逃れるためにヨットから真夜中の海へ飛び込み、7キロも沖合に向かって逃げ泳いだ恐怖は忘れることなどできはしない。その時に助けてもらった「天使さん」ロドニー・ハリントンが、今ではカメラマンとして成功し出したキャットのエージェントをしてくれている。
フリーカメラマンとしてのキャットの生活は、請求書との戦いといっても過言ではなかった。医学部で頑張っている双子の妹弟の学費及び生活費、金銭感覚が出鱈目な母が切った小切手の清算、そしてカメラマンとして必要な支払いは次から次へと湧いてくるのだ。睡眠時間が毎日5時間を切る生活を、このところずっと休みなしで続けている。男性が入り込む隙間のない生活の中、夜明けの海で力強く泳ぐ彼が気になっているキャットだった…… |