あらすじ
年の離れた妹ネリーナが白血病に倒れたのは3年前の出来事だった。病院で先のない闘病生活を受けていたネリーナが助かったのは、運良く骨髄提供者が存在したからだ。
骨髄移植のおかげで助かったネリーナには、年相応の楽しい生活を送って欲しいというのが兄としての願いだった。
しかし、ネリーナが友人として親しく付き合い出したのは一回り年上の女性だった。
骨髄移植をうけた患者たちを支えるボランティアをしているという触れ込みでネリーナに近づいたその女性ジラン・ハートのことをレファーロは、日頃の用心から調べ上げるのだった。
大事な妹をミカレフ家の莫大な財産に惹かれて近づいてくる輩の餌食にさせるわけには行かないのだから。
しかし、レファーロの心配をよそにして、ネリーナは自宅のある島に観光パンフレットに掲載する写真を撮るカメラマンが必要だからとジラン・ハートを呼び寄せていた。
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