ジーナ・グレイ

真夜中の騎士 L-260 ハーレクイン社  発刊:1987.01.20
ヒロイン:ダニエル・エドワーズ(ビジネスコンサルティング責任者/愛称ダニ) ヒーロー:ジェイソン・セント・クレア(投資会社経営)

あらすじ
新しい顧客として、ジェイソンの投資会社のプロジェクトに責任者として加わることになったダニエル。この8年間の業績は、今の会社を辞めることになっても他の会社から引く手数多の誇れるものだった。
なのにジェイソンは、初会合でダニエルが女性だというだけで、責任者を交代させろと目の前で侮辱したのだ。怒り心頭の感情をなんとか押し殺して、ダニエルは会議の席を立ったのだった……

実母、養父母、双子の弟妹がダニエルの心を傷つけきった後に、ジェイソンが更に傷つけることになって……ジェイソン、なんとか挽回しようと必死に頑張ってます。
ダニエルがどれほど傷ついたかを知って、周囲に説教してまわっているジェイソン。説教癖があるのかも(笑)
で、ちゃんとダニエルに説教したことを正直に告げて「怒ってる?」と自信なさそうに聞くんだもん、策士だわ。一緒になったら、誰にも傷つけさせないとばかりに甘々のダンナさんになること間違いなしと予感させる作品。


バッド・タイミング L-279 ハーレクイン社  発刊:1987.06.20
ヒロイン:マラ・ケンダル・ウィットコム(人気画家・28歳) ヒーロー:グラント・スローン(牧場主・36歳)

あらすじ
母から父を奪い去ったイニッド・プライスが亡くなった。
グラントが受け継いだ牧場に隣接する土地をイニッドが有していたことを常々苦々しく思っていたのだ。その土地を買い上げ、イニッドに関係するものから、一切係わりを絶ちたいとグラントは決意していた。
イニッドの姪マラ・ウィットコムが、遺贈されたその土地に何やら小屋が建てているようだがいくら積み上げてでも買い取って見せる。
勇んで、彼女の元を訪ねたグラントの前に現れたのは、グリーンのサテンのローブをしどけなく着込んだ女性だった。ベッドから抜け出したばかりの彼女の姿に、グラントは目が離せなかった……。

不誠実で男遊びの激しかったイニッドの姪だから、マラもそういう女に違いないと思い込んだグラントの態度はひどいものです。
2年前に最愛の夫を不慮の事故で亡くし、絵を描くことだけを生き甲斐にしていたマラを誤解しまくってます。
自分がとんでもない誤解をしていたことに気付いたグラントは、不承不承、謝ることとなります。
でも、誘惑をしかけてきたじゃないかと、悪あがき。
ところがどっこい、マラにとってグラントは「非常識なことで言いがかりをつけてくる大層迷惑な隣人」でしかなくて、よくて、「絵のモデルにしたらいい線いきそうだわ」ぐらいの認識しかありません。
そのことを思い知らされたグラントは、思わず怒声をあげてしまいます。
「ぼくが恋煩いにかかったばかな男のようにうろうろしているあいだ、きみはぼくのことを見てもいなかったわけだ」
ここから、グラントは自分の魅力をひたすら「押し売り」(笑) していくこととなるのでした。


眠れぬ夜を重ねて N-970 (株)ハーレクイン  発刊:2003.07.05
ヒロイン:エミリー・マグワイア(未亡人・教師資格もち・29歳) ヒーロー:ディロン・マグワイア(建設会社経営・33歳)

あらすじ
7年もの間、弟キースの妻であるエミリーに、ディロンは思いを寄せていた。その思いを隠す為に、エミリーに冷淡な態度を取り続けた結果、今では、避けられて当然の関係と成り果てていた。
ディロンの力を借りなければ乗りきれない状況下にいることは、彼女にとってさぞかし、不本意であるに違いない。
しかし、キースが愛人とともに火災による酸欠死というスキャンダルを起こした上に、莫大な借金を抱えている現状を打破することができるのは、ディロンしかいなかった。
その上、長年、不妊に悩んでいたエミリーのお腹には、待望の赤ちゃんが宿ったばかりでもあった。
エミリーには伏せられていたが、無精子症のキースから脅迫に近い申し入れがあった結果、精子を提供したのは、ディロンだったのだ。
自分の子どもが、エミリーのお腹にいる……ディロンは、エミリーからいやなことや心配ごとを全て取り除いて、大切に守ってやりたかった。

母親に偏愛されて育ったキースは、何か欠落した人間となっています。身内に対しての冷酷さと享楽を好むキースの犠牲となったのが、兄であるディロンと妻エミリー。
キースの死によって、夫が不実で人間としても欠陥があったという醜い現実をエミリーは突き付けられることとなります。
キースが残した莫大な借金を清算してくれたのも、日々の糧を得る手段を用意してくれたのもディロンが取り仕切ってくれたおかげで、そのことがありがたい反面、いたたまれない気持ちでいっぱいのエミリー。何故なら、自分はディロンから嫌われていると思っているから。
そんなエミリーの不信感を、誠実な態度で打ち消していこうとするディロン。
この過程がもう、一気読み。
エミリーの赤ちゃんの父親が、本当はディロンであるという秘密がいつ明かされることになるのか。この問題が最後まで残る為、緊張感の漂う作品となってます。