ヘザー・グレアム

夢の続き E-40 ハーレクイン社  発刊:1986.05.05
ヒロイン:セレナ・ローレン(宿屋及び魔女関連の博物館経営・28歳) ヒーロー:ジャスティン・オニール(哲学博士・心理学の大学教授・作家・36歳)

あらすじ
セレナは、高校卒業を挟んで一年の内に、両親を相次いで亡くした。
年子の弟トムと力を合わせ、住んでいた屋敷を宿屋に改装し、何とか生活の糧を得ようと奮闘していた時に、客としてやってきたビル・ローレンと出会ったのだ。
ビルとセレナは20年という歳の差があったが、2人は恋に落ち結婚したのだった。
裕福なビルの援助と助言のおかげで、セレナが経営する宿屋と魔女関連の博物館は軌道に乗り、結婚生活も人が羨むほどの仲の良さだった。しかし、その幸福な結婚生活は2年前に終わりを告げた。
ビルがジョギング中に発作を起こし、急逝してしまったのだ。最初の一年は悲しみに暮れるばかりのセレナだった。2年目に、ようやく前向きになろうという気持ちがもてるようになり、友人として親しく付き合い出した男友達のマイクという存在も出てくるのだった。
マイクは、駆け出しの作家で、セレナは彼のために社交上の付き合いもするようになっていた。
今日も、マイクのためにボストンまで出向かなければいけないのだけれども……その準備をする前に、心身を休めようとセレナは宿屋の近くにある沼に水浴びにいくのだった。
何の警戒心も無く、水に飛び込んだ彼女のあとを誰かが、密やかに追いかけてくる。
セレナがその存在に気づいた時には、既に、古代ローマの騎士と思わせるようなたくましい男が彼女の指先に触れていた。

魔女裁判における集団ヒステリー現象を調査しようとやってきた大学教授のジャスティン。ちょっと羽目を外して、沼で水浴びした後ワインを飲んでうつらうつら。その内に、自分以外の人間、それも魅力的な若い女性が沼に泳ぎにきていることに気づきます。水浴びを一心に楽しんでいる彼女に、心惹かれるままに近づき……そのまま、ほとりで抱きあう展開へ。
ワインの酔いは強烈だったみたいです。
2人の目覚めのズレがあったおかげで、すれ違ったわけですが、その日の内にボストンの高級レストランで再会してびっくり。
沼のほとりでの出来事は、奇跡のような思い出として過去のものにしたいセレナと、未来に向けて2人の仲をもっと発展させて行きたいジャスティンの思惑の違いを浮き彫りにしながら話が進んでいくこととなります。
その紆余曲折に、過去に非業の死を遂げた恋人達の顛末が密接に絡まっていきます。
ジャスティンの(元)恋人であるデニスの底意地の悪さや、セレナの友人マイクの愚鈍さを詳しく描いたり、他の登場人物や情景描写もかなり丁寧に書き込まれてます。
……長い説明が平板に続く場面が多い上に、セレナの物思いも長々と続いて読むのに疲れた。


ローナからの手紙 E-50 ハーレクイン社  発刊:1986.10.05
ヒロイン:ドナ・ミーロー(同族経営の会社の経理担当・28歳) ヒーロー:リューシアン・トルードゥ(牧師/愛称リューク)

あらすじ
ニューヨークで羽を伸ばしている幼なじみのローナから、突然、手紙が届かなくなった。その上、アンドルー・マケノンという全く知らない人物から、しばらくローナが消息を断つのを理解して欲しいという理不尽な手紙が届いたのだ。大切な大切な親友の身に何かが起こった。ドナは、取り急ぎニューヨークに降り立った。
ローナを探すうちにスラム街に紛れ込んでしまったドナは、強盗にとって格好の餌食だったようで危うく身ぐるみをはがされかけたところを神父の黒衣を着た男性リュークに助けられた。

リューク、本当は牧師なんですが、ドナの「だいぶんと変わった神父様」だという勘違いを訂正せず……神父様に懸想するなんて〜と悩む彼女をからかっております。
なんせ、彼女の家は、厳格なカトリック教に帰依してるし、彼女自身の離婚も中々の悶着があった模様なのね(詳細は語られてないんだけど)。ばれた時(受け持ち教会のミサに呼ぶんだから確信犯)に、殴ってやりたいと思わせた牧師さん。自分は「聖人じゃない」が口癖(笑)
第六感が鋭いために警察に協力もしているのですが、最愛の奥さんが殺された時にその勘が全く働かなかったという悔やみの中にいる時に、ドナと出会い再生していく物語。
掘り下げればどれも良い題材の事件と恋愛が、淡々と進行していくのが、もったいない。


ニューヨークから来た天使 LS-218 (株)ハーレクイン  発刊:2004.11.20
ヒロイン:アシュリー・デイン(デザイナー・元トップモデル・30歳) ヒーロー:エリック・ホーク(作家)

あらすじ
一族が誇り高く暮らしていくために、エリックは力を尽くしていた。生涯を共に歩みたかった最愛の妻エリザベスは、店に押し入った強盗達の銃弾に倒れこの世を去ったが、それでもエリックの人生は続いていくのだ。
一族のために買い上げた湿原で、コマーシャル撮影をすることになり、撮影隊が大騒ぎをしている。
主役はトラ縞のビキニのボトムと目を瞠るようなエメラルドの装身具を身に付けた赤毛の美女だった。
身に付けているエメラルドよりも、その瞳の鮮やかな緑がエリックを引きつける。
撮影をずっと見続けたいのは山々だったが、この風向き具合は大嵐の予兆だった。
責任者にそのことを告げに、エリックは赤毛の美女から渋々、視線を外すしかなかった。

モデルを引退しデザイナーに専心していたアシュリーは、親友タラのたっての願いを叶えるために、一度きりのモデルに復帰することになります。
撮影監督ハリスンの下半身のだらしなさを、にべなく断ったアシュリーは、彼から陰険な嫌がらせにあい続けます。そして、とうとう湿原で押し倒されかける羽目に……。ほうほうの体で逃げ出した矢先、殺人事件を目撃してしまい動転して逃げ回った所に、エリックが登場。
出合った2人は嵐の中惹かれ合うものを抑える事ができず、ベッドをともにすることになるのですが……。
アシュリーが目撃した殺人事件の真相がわかりませんでした。
殺人事件を起こした犯人って、判明したんでしょうか。いやそれよりも、アシュリーが目撃した殺人事件と、遺体でみつかった人物とは同一人物とは思えないんですが……読み飛ばし過ぎたのか、私。
しかしながら、その真相を確認するために再読する気が起きないぐらい私とアシュリーとの相性が悪いです。
いや、まー、アシュリーと相性が悪かろうが、彼女に恋するわけじゃないからいいんだけどさっ。危機意識の無さが際立っていて、本当によく無事に帰郷できたと思います。
アシュリーが、エリックの銃殺された妻エリザベスへの愛惜を
「埋葬するのよ」と、言い放つところがなぁ……。 死者を悼む気持ちを踏みつけにする言動をとるアシュリーにため息が止まりません。


ジャスミンは死の香り SS01-05「ミステリー・イン・ブルー危険な饗宴」に所収 ハーレクイン社  発刊:2004.06.15
ヒロイン:キャサリン・ディレイニー(漫画家・25歳/愛称キット) ヒーロー:デイビッド・ムーア(造船会社の幹部・35歳前後)

あらすじ
新聞で連載されている漫画が全国展開を見せ始めた時、父が病に倒れ意識不明の重体に陥った。
キットは、意識の戻らない父親の世話に病院に詰めているのだった。そんな看病生活の中、意識のない父親に会いに来たと男性デイビッドが現れた。
デイビッドは古くからの父の知り合いであるとともに、キットとは親戚関係にあった。

キットの出生の秘密、溺死した母の死因の真相は? 親戚達の思惑。等などが入り乱れて話が進行。
デイビッドの親戚達って、登場人物が多いため、各セリフが、誰のだったか、よくわからないことが、あわわわ。
まぁ、キットとデイビッドのアッツアッツの幸せそうないちゃつきがグーなので、良しということで。