あらすじ
19歳で結婚したカレンは、式の翌日に夫ブラッドを事故で亡くしたことを警察から知らされた。ブラッドがカレンに遺したものは男性に対する恐怖と不信、そして娘リサだった。未熟児で生まれたリサを育てて6年。祖父からの遺産で経済的には何も困ることがなかったカレンだが、育児から開放されるようになり持て余した時間をタイピストのパートに出ることで解消するようになった。
リサと2人で暮すことがどれだけ幸せであるかと言い張っても、母や友人達は男性との付き合いを半ば強制してきた。友人に連れ出された週末のパーティで知り合った強引に迫ってくる男性マットが勤務先の社長だと知ったのは、手ひどく拒絶した後のことだった。……一介のタイピストと社長との接点なんて無いはずという願いは、社長秘書からの呼び出しの内線で脆くも崩れ去ろうとしていた……。 |