12年前、結婚まで考えていた女性に裏切られたヘルフォード子爵は、女性不信の塊。しかし、大伯母から跡継ぎを残す義務があると結婚をせっつかれて、重い腰をしぶしぶ上げることになります。
裏切られるのは金輪際お断りということで、感情を伴わない結婚をしようと動き出します。
最終的に絞った花嫁候補は、優美で目を見張るような美貌の持ち主であるレディ・ルシンダ。
ヒロインであるソフィーの対極として、このレディ・ルシンダが、自己中心的で性格の悪さはピカイチという女性像を、見事に体現。
突き詰めて考えてみれば、ソフィーとルシンダの間で揺れ動いているヘルフォード子爵ってそもそも何やってんだかと、呆れるばかりなんですが……情欲に取り憑かれちゃって悶々と悩む子爵は艶っぽくて、ムフフフ〜。
ルシンダがソフィーに仕掛ける卑劣なやり口も、ライバルの常套手段で安心(?)
気軽に楽しく読める作品となっております。 |