ジャクリーン・バード
ヒロインをあの手この手で脅迫する手段の豊富さ、可愛さ甘って憎さ百倍で接しちゃうという傲慢ヒーローが多いかな(苦笑) それは、余りにもひどすぎる仕打ち〜と終盤までのムカムカ感が最後にすっきりするかどうかは、ヒーローの「ゴメンナサイ」の度合いにかかってまして、ある意味、ばくちかも……(苦笑)


氷の中の真実 R-1697 ハーレクイン社  発刊:2001.08.20
ヒロイン:マーリーン・ジョハンソン(金融コンサルタント・ハーブ園主・26歳) ヒーロー:ロッコ・アンドレッティ(地質コンサルタント・37歳)

あらすじ
目の前にいる女性マーリーン・ジョハンソンは、父の友人で2ヶ月前に亡くなったパオロ・ロッシの長年の愛人だった。強欲な女性だと知っていながらも、彼女をベッドを共にしたいと思う気持ちが湧き上がってくるのは2年前、初めて会った時と同じだ……。
パオロが愛人に遺した会社の株とイタリアの別荘の権利は、本来、妻子の手に渡るものだという、父の言葉を鵜呑みにしてロッコは、軽蔑も露にマーリーンに遺産の買い取りという用向きを伝えるのだった。

パオロの愛人であったのは、マーリーンの母だったんですが、2年前、酒気帯び運転者の車に轢かれて母が亡くなった時の遺体確認後、意気消沈して慰め合っていたパオロとマーリーンにレストランで会ったロッコは、愛人がマーリーンであると誤解してます。
誤解して暴言を吐きまくってる上に、マーリーンの説明を全く聞こうとしないロッコがアイタタタ〜。自分で自分のことを「傲慢だ」と胸張ってるし(苦笑)
上手くいく筈だった2人の関係が壊れたのは、 ただ自分が悪かったせいだと悔悟するロッコ。マーリーンの言い分は全く聞かなかったのに、自分の説明を聞いてもらう理由が
「きみを愛しているからだ」
「ひざまづいている。必要なら地面にひれ伏そう」
「きみはチャンスを与えるべきだ」
うひょー、謝り方も、かなり強引デス(笑)


記憶のなかの真実 R-1746 ハーレクイン社  発刊:2002.02.20
ヒロイン:ジョゼフィン・ジェイミソン(弁護士秘書・20歳/愛称ジョージー) ヒーロー:コナン・ディヴァイン・ザーコート(銀行家・30歳)

あらすじ
チャールズとの婚約は、お酒が判断を狂わしたとしか言い様がないものだった。
ジョージーは、チャールズとの関係を正そうと、彼が配属されている戦地から帰国次第、婚約解消を申し出る決意を固めていた。たとえ、お腹にいる赤ちゃんを自分1人で育てることになっても……。
しかし、それは既に叶わないものだった。チャールズの運転するジープが地雷を踏んでしまい、この世を去ってしまったのだ。
チャールズの突然の訃報を聞かされたジョージーは、我を失い妊娠のことを口走ったあと、気を失った。抱きとめてくれたのは、チャールズの異母弟コナンだった。

異母兄チャールズはコナンが大事にしているものを取り上げ壊すことにかけては、労力を惜しまなかった最低の人物。
だから自分が興味を示してしまったために、ジョージーの人生を狂わせたことを知っているコナン。
そんなチャールズの突然の訃報を婚約者であったジョージーに告げに来てみれば、彼女は妊娠しているとの爆弾発言。
ジョージーに関してのタイミングの悪さをさぞかし呪ったに違いないコナン。
態度が悪かったコナンに対して不信しか抱いていないジョージーに、(精神的に追いつめて)無理に結婚を承諾させる手際の良さを見せます。
結婚生活さえ始めれば、自然と仲も良くなっていくと思っていたに違いないんだけど……何せ、居丈高すぎてねぇ(ジョージーの意向を聞いてみるという選択肢を思いつかんのか、この押せ押せヒーローは……)。ジョージーの心を更に頑なにさせてます。
その内に、彼女が車の事故で記憶喪失となり、初めて「怯えと不信」のない瞳で見つめられて、コナンの中で切なる願望だった
「 自分たちは熱々の新婚夫婦だったんだよ」と言ってしまうのよね。そうやって手に入れたジョージーが余りに大切で手放せないと再認識するのに、記憶が戻れば……。
コナンの苦悩が、最後に告白されます。


嘘つきな恋人 R-1849 ハーレクイン社  発刊:2003.03.20
ヒロイン:エロイーズ・スミス(ジュエリー・ショップ共同経営者) ヒーロー:マーカス・クーヴァリス(実業家)

あらすじ
ようやく、四年前の事件の恐怖を克服できそうになった時に、事件前に惹かれた男性マーカスと再会したエロイーズ。この思いは、愛情だったんだわと確信した時、まさか彼が、復讐と侮蔑を与えるために自分に近づいてきたとは、思いもしなかった。母の詐欺に関わっている上に、身を売って資金を得ているとマーカスが思い込んでいるなんて……説明を聞いてくれようとしない彼に、私は自分の潔白を証明する術がない―

マーカス……その判断でよく実業界をのし上がってきたなーというくらいの判断間違い(苦笑)。悪い方向に全てとってしまってる中、自分に度量があるから「許してやろうか」と思い悩んでる姿、エロイーズが悪女だからどんなことをしてもいいと実行に移してるその行動力。あぁ、真実が判ったときが楽しみだわ〜とそれだけを糧に読んでました(ホント、ひどい仕打ちの数々でエロイーズが痛々しくて〜)。マーカスの期待を裏切らない謝りっぷりと憔悴ぶりは、溜飲が下がる思い。「君は身のためにならないほど優しすぎるよ。守る人が必要だ」「だれにも二度と傷つけさせないと約束するから」ああ、うっとり(笑) 約束を守って、エロイーズを傷つけた人間に、本当に報復する彼の行動力(犯罪だよねぇ……私はすっきりしたけど……いいのかな?)は、お見事(たぶん)


隠れ家のハネムーン R-1882 ハーレクイン社  発刊:2003.07.20
ヒロイン:ペネロープ・ハバシャム(下級貴族令嬢・絵本作家/愛称ペニー) ヒーロー:ソロ・マッフェイアーノ(実業家)

あらすじ
父と継母が事故で亡くなり、ペニーの肩には異母弟ジェームズの世話と莫大な相続税がのしかかっていた。税を支払うには、代々受け継がれてきた屋敷の処分も必要らしいが、その屋敷の相続権の半分をイタリアの実業家ソロ・マッフェイアーノが有しているというのだ。ソロとは4年前、プロポーズされる寸前までいった男性だった。あのまま彼の手練手管に振り回されていたら、長年の愛人とソロを分け合う都合のいい妻にされるだけだったのだ……

4年前に、ペニーを手に入れられなかったのは、ソロの驕った上での戦略ミスって感じですかね〜。ペニーの居住区内で、彼女を見下したような見解を秘書ティナに述べさせていたら、そりゃマズイでしょう。それを本人にしっかり聞かれてるんだもん。ペニーが「愛人がいてる男性と結婚なんてとんでもないッ」早合点してしまう素地は、ソロの女性関係に関するゴシップ(真実に近いし……)でしっかりできていたから、清らかさんのペニーには絶対耐えられない。第一ラウンド、ソロ撤退。
で、今回、4年前に取り逃したペニーを、一瞬たりともッという気概がむんむん(笑) 再会してからあっという間に、いただいちゃって、結婚しちゃって、ペニーに「どうして避妊してくれないのかしら?」という疑問を抱かせちゃって、大忙し。ペニーを愛しているという自覚がないために、すったもんだがありますが、それすらも彼の傲慢ななりをちょびっとしか潜めさせなかったのは流石かも……(笑)