ジェイン・ポーター

涙にぬれたプロポーズ R-1877 (株)ハーレクイン  発刊:2003.06.20
ヒロイン:ウィニー・グレアム(専属秘書) ヒーロー:モーガン・ルイス・グレイディ(投資会社経営)

あらすじ
モーガンの専属秘書となって半年近く。彼は、私のことを備品の一つとしか、思っていないことにウィニーは耐えきれなくなっていた。勤勉・実直だけが取り柄の私だけれど、ロマンスに憧れている。本当に、心から憧れているのだ。そのロマンスを、できればモーガンとしてみたいと夢想に耽るくらい……でも、モーガンを「ミスター・グレイディ」としか呼んだことがないし、彼は私を「ウィラ」と呼ぶ。何度、ウィニーと訂正しても「ウィラ」と呼んでくれるのだ。全く見込みのない恋は、つらいだけ……ウィニーは、転職の為の面接をモーガンに隠れて、今週の金曜日に必ず受けるつもりだった。金曜日に休みをくれないモーガンに、まさか面接のことをがばれているとは露とも思わず、ウィニーはなんとか休みを貰おうと彼の隙を狙っていた。

結婚式直前に2度も、花嫁から逃げられた男、モーガン。1度目は、可哀想な出来事だったけど、2度目は自業自得……だよねぇ。プロポーズする直前でさえ、「ウィラ」と呼んでるようじゃ(苦笑) 逃げられた後の、騒ぎから身を守るために二人ともどもモーガンの島にこもるフォローは流石に見事だし、そこで誘惑しようという計画も完璧なんだけど……昔の女の名前を口に出しちゃマズイっしょー。やばッと焦るモーガンと、落ち込むウィニーですが、ウィニーの包容力とモーガンの独占欲が上手く合致して最強のカップルとなってます。


スルタンの花嫁 R-2059 (株)ハーレクイン  発刊:2005.08.20
ヒロイン:ニコレット・デュカス(デュカス王国第2王女・27歳/愛称ニック) ヒーロー:マリク・ローマン・ヌリ(バラカ国王・37歳)

あらすじ:異国で見つけた恋1
嫁ぎ先の国で皇太子であった夫から、暴力を振るわれ苦しんだ姉シャンタルは、その夫が亡くなった後も、一人娘リリーの成長を義父母達に牛耳られ、つらい思いをしている。
その姉に、2度目の政略結婚が突き付けられていた。
裕福なイスラム教主国バラカ国からの申し出があったのだ。亡き夫の国からリリーを取り戻し、手元に置けるのなら、どんな相手でも結婚するわという、悲愴な姉の決意を聞かされて、ニックは数学と科学で修士号をとった頭で、必死に策を練り出した。
自分が、姉に扮してバラカ国に乗り込み、結婚と引き換えにリリーの救出をマリク国王におねだりし、救出が成功すれば、結婚の約束を破棄して国元に帰るためにはどうすればよいのだろう。

2年前、暗殺者に命を狙われたマリクは、それまでの快活な性格を一変させてしまうこととなります。自分が死ねば、直系の子孫が存在しなくなり、多様な人種と宗教が入り混じっているバラカ国は崩壊する……。義務と責任の重さを、自覚してしまうマリク。
で、後継者である子供を産んでもらう女性には、もし自分が暗殺された後でも、子供を守り国をより良い方向に導いてくれるだけの気概のある人をと、望むこととなります。
で、目に止まったのが、デュカス国の第2王女ニコレット。
王女にあるまじき言動を取り、自由奔放に男性と付き合っている彼女に白羽の矢を立てるのでした。
で、出会う前から、いろいろと画策するわけですよ。
その画策に、ニックのためと称して、彼女の身内達(姉シャンタルと祖父)が進んで強力するのは、なんだか後味悪い。つらいことばかりの姉シャンタルを助けるためにと、行動を起こしたニックのことを、馬鹿にしてるとしか……このシャンタルが、次作のヒロインなのね…。ヒーローに期待することにしよう。


ギリシアの騎士 R-2064 (株)ハーレクイン  発刊:2005.09.20
ヒロイン:シャンタル・マリー・デュカス(デュカス王国第1王女・30歳) ヒーロー:デメトリアス・マンセアキス(警備会社経営・元マフィアの要)

あらすじ:異国で見つけた恋2
シャンタル・マリー・デュカス。
デュカス王国の第一王女であり、ラクロワ王国の第一王位継承者であるリリー王女の母親、そしてデメトリアスが今回、ボディーガードをする対象だった。
友人であるマリク国王たっての依頼で、シャンタルの護衛についたのだが、状況は思わしくなかった。
彼女はまだ気付いていないが、先日、インフルエンザの症状で寝込んだのは毒物の投与が原因だった。そして、今回の飛行機の不調も、シャンタルを亡き者にしようとする人間の仕業に違いない。
彼女に接する機会のある使用人については厳選したが、飛行機自体の詳しい安全チェックを怠ったのはデメトリアスのミスだった。
飛行機が墜落していく中、気丈にもしっかりとした態度をとろうとしているシャンタルに、デメトリアスは急速に惹かれずにはいられなかった。

飛行機は、大西洋の孤島になんとか不時着陸。一夜を孤島ですごすことになったデメトリアスは、シャンタルの身の安全を図るため、付添いの者達から隔離する措置をとります。
で、その夜、一流のボディガードである筈のデメトリアスが、シャンタルとあっという間に避妊もせずにやっちゃうんだよね……。ただでさえ重荷を背負っているシャンタルに、更に重荷を背負わせるデメトリアス。デメトリアスはシャンタルが抱えている問題を熟知しているのに、なんだかなー。
抱きたいけれど、抱いてはいけないと、懊悩するヒーローは近ごろの傾向としてお呼びではないのかしらん。
その後、安全を期するためにシャンタルを自己保有する島に誘拐同然に連れ去って、やっぱりベッドをともにしちゃうし。
シャンタルのことを壊れ物を扱うように大事にするという関係ではなく、一緒に闘っていこうという話しの展開となっております。


プリンセスの歌声 R-2072 (株)ハーレクイン  発刊:2005.10.20
ヒロイン:ジョエル・デュカス(デュカス王国第3王女・22歳/偽名ジョシー・ダヴィル) ヒーロー:レオナルド・フォルティーノ・ボルガルデ(イタリアから政治亡命したボルガルデ家の王子・32歳/愛称レオ)

あらすじ:異国で見つけた恋3
ジョエルは、デュカス王国の王女でありながら、知的で、華やかな姉達のおかげで、あまりマスコミ攻勢にさらされることがなかった。
しかし、次姉が裕福なイスラム教主国バカラのマリク王に嫁ぎ、姉がギリシアの一般人と再婚してから風向きが変わってしまった。第三王女でありながらジョエルが、デュカス王国を継ぐという重責を担わされことになったのだ。
そして、唯一の理解者であった祖母が亡くなった。
気落ちした祖父を喜ばせるためだけに、ボルガルデ家の王子と婚約することを了承したが、それも彼女を追いつめた。婚約者となった王子は、デュカス王国に来訪し、祖父とビジネス上の諸問題を話しあったあとでさえ、一度も、ジョエルと会うための時間を割かなかったのだ。
ジョエルは耐え切れず、亡くなった母が生れ育ったニューオリンズへと国を脱け出すのだった。

最初に婚約者であるジョエルのことを蔑ろにしたレオは、痛いしっぺ返しを喰らいます。
会いたいと何度申し込んでも、勉学中だからとやんわりと断りの対応。
ということで、王女の現況を調べてみれば、ニューオリンズのいかがわしいステージで歌っているとのこと。そのステージを観に行って声をかけてみれば、彼女は婚約者である自分の顔も名前も知らないというなんだか悔しい事実をつきつけられるのでありました。
結局、婚約者であることを明かさずにジョエルと一夜をともにしたことで、正体が知れた時、強い拒絶を喰らうのは当然の展開となります。
レオの母親が、どうにもこうにもな女性だったため、彼は愛情を知らずに成長しています。他人と信頼関係をうまく結べないレオのやり口は、かなりアイタタタでして。
ジョエルを早く自分だけのものにしたくて、
「相手をだましたり、閉じ込めたり、監視装置をつけたり、わざと避妊しなかったり」
その歪んだ言動に気付いて更生しようと自ら思い立ったから、まぁ、いいんですけど……。
補足の文句(笑):この作品で、長姉シャンタルが、更に嫌いになっちゃた……レオのやり口に耐えきれなくて飛び出したジョエルを連れ戻すのに、「夫のヘリコプターを使えばいいわ」と提案してるんだもの。次姉ニコレットがジョエル側に立ったから余計に、その偽善ぶりが際立つ〜。