ジャネット・ディリー

愛は出会いのはじめから L-53 (株)サンリオ  発刊:1982.10
ヒロイン:シャリー・サザーランド(大学生・21歳) ヒーロー:ウイット・ランカスター(多角化大規模農場経営・32歳)

あらすじ
20年前に父が再婚し、義母が連れてきた娘シャリーはウイットにとって、何よりも守ってあげなければならない大切な義妹となった。そのシャリーが祖父の考えに反抗して、大学入学を機に家を飛び出して3年。ウイットは、シャリーの良き理解者という立場をかろうじて、演じていた。
シャリーが美しく成長していくにつれ、妹に対する感情とは違うものが強くなっていくのをひたすら押し隠し、兄として接し続けていたが、それももう限界に近かった。
彼女がいないと屋敷は精彩を失い、ウイット自身もこのままシャリーが戻ってこないのではないかと焦燥感にかられて仕方がないのだ。
そんな中、義母が病に倒れ、屋敷にシャリーが戻ってきた。相変わらず自分を兄としか見てくれないシャリーの意識を変えたくて、ウイットは兄としての立場を崩すのだった……。

シャリーが自分を兄としてではなく、恋人になり得る男性だと見てくれないかと暗に仄めかすウイット。
しかしシャリーは、ウイットに近寄ってくる女性を嫌悪するも、彼のことを兄だという視点からしか見てない為、気付きません。あろうことか、兄に懐くように触れてくるし、肌も露な格好ですりよってくるしで、ウイットの忍耐を刺激する始末。
ウイットの我慢は脆くも決壊し、求愛できる立場にいることを強引に迫ることでシャリーに認識させるという強行手段に出てしまうのでした。
事あるごとに強引に迫り出したウイットですが、言動のニュアンスがちと拙くて、シャリーの拒絶にあったりと、更に苦労を強いられてます。でも、がんばるウイットが素敵♪


ミネソタの巨人 R-21 ハーレクイン社  発刊:1980.01.20
ヒロイン:アランナ・パウエル(大学生・21歳) ヒーロー:ロルト・マシューズ(鉄鋼採掘会社経営・34歳)

あらすじ
ロルトは、5年前、ドリアン・パウエルから左前になっていた鉄鋼採掘の会社を買い取った。近在の鉄を既にとりつくしたため、寂れる一方だったのだ。
パウエル氏から会社を買い取った後、鉄のかわりに豊富なタコナイトを採掘し、それを鉄に加工することで巨大な利益を生み出した。
会社を発展させていく面白さの他に、もう一つ、密やかな楽しみがロルトにはあった。
それは、パウエル氏の愛娘アランナの存在だった。
初めて出会った時、15歳だったアランナが大人の女性へと成長するのを心待ちにしていたこの5年間。
しかし、2カ月前のイースター休暇の時、大学から帰省したアランナが愛情を示した相手はロルトではなく、弟のカートだった。
弟と同じ立ち位置にいるのに、彼女の瞳に映るのはカートだけ……。
ロルトは、どんな手段を取ってしてでもアランナを勝ち取るつもりだった。

ロルトの目の前で、恋人同士のしっとりとした雰囲気を漂わせるアランナとカート。
このまま何もしなければ、アランナは弟の妻になってしまう。
ということで、カートに宣戦布告というか、仁義を切ります。
「いままでずいぶん長いこと、おまえはアランナを一人占めしてきた。今日から俺も競争に加わるからな」
元々、分の悪いロルトなので、力ずくだったり、悪らつに画策したりとまるで悪代官。
それでも、アランナがなびいてくれず、カートからもうすく婚約指輪を渡される寸前となり、とうとう、切り札をきることとなります。
アランナの父親が破産しかけていることを知らせ(母親は心臓が弱い)、自分と結婚すれば援助の手を差し伸べると申し出ます。それでも躊躇するアランナを無理やり抱きすくめ、愛撫の手練手管を下している最中に、カートが部屋に入ってくるよう画策。
見事、アランナを手に入れるのですが、彼女はそりゃーもう怒り心頭。
前途多難なハネムーンに突入するのは自業自得。そして、結婚してなお、カートに対して嫉妬しなければならない生活が続くこととなります。


憧れのダコタへ R-387 ハーレクイン  発刊:1985.05.20
ヒロイン:エディ・ギブズ(未亡人・36歳) ヒーロー:ウィル・マドック(大牧場主)

あらすじ
18年間連れ添った夫が亡くなった。驚いたことに、その夫が多額の保険金をエディに遺してくれていた。
夫の連れ子ジェリーはその遺産で、人生を楽しんで欲しいとエディに言うのだった。
18歳を過ぎたばかりのエディが、5歳だった自分の面倒を見れずにおろおろしていた父と結婚したことを、そしてすぐに、妹アリスンが生まれたことを父は罪の意識を持っていたのだという。
エディから、青春を謳歌することや、未来に対しての夢を奪ってしまったと。
遺産の使い道を一任されたエディは、自分が1番したいことを良く考えて、ジェリーとアリスンに相談を持ちかけるのだった。
「いつか、こんな所に牧場を持ちたいねって、みんなが言い始めたのをおぼえてる?」

購入した牧場の隣人が、ウィル・マドックとなります。エディ達の牧場は三方向が彼の運営する牧場に隣接。
ウィル・マドックは、昔からエディ達が買った牧場を自分のものにしたいと手を回していたのですが、果たせず。エディ達にも破格の値を提示して買い取ろうと、強硬な姿勢で迫ってきます。
矢面に立つことになった、エディは怖けつつも踏みとどまって、ウィル・マドックとやり合って行く展開が、ほのぼの描かれてます。
「こんにちは」と「さようなら」も言えないような礼儀知らずだと、ウィル・マドックに説教するところなんて、とても素敵。
エディにどんどん惹かれていくウィル・マドックは、その心が抑えきれず、ついついエディ達の牧場に馬を走らせております。