ジェニファー・クルージー

花嫁になりたい T-305 (株)ハーレクイン  発刊:1998.03.20
ヒロイン:ケイト・スヴェンソン(経営コンサルタント・35歳) ヒーロー:ジェイク・テンプルトン(リゾート地の便利屋・元税理士・30代後半?)

あらすじ
9Aのキャビンに宿泊することになるケイト・スヴェンソンの格好は、リゾート地にそぐわないシルクのスーツ姿だった。荷物運びを申し出たジェイクに対して、ケイトは冷たく
「大丈夫です」
浮かれるためにリゾート地にやってくる観光客達とは違う空気をまとっているケイトだったが、馴染もうと努力はしているらしい。声をかけてくる男たちに、精一杯の笑みを浮かべている。
白面でも面白みがないのに、性質の悪い酔っ払い方し出しているランスの長広舌を耐えるとは、と思った矢先、ランスがプールに落ちた……いや、ケイトに突き落とされたのだ。
駆けつけたジェイクは、罵詈雑言を口にしようとしたランスの頭を更に水中につけてから引き上げ、なだめにかかった。
その後、ケイトとつきあう男性陣が、面白いほどに不運に見舞われるごとに、ジェイクは大笑いに興じていたが、同時に安堵感を抱いてしまう自分に居心地の悪さを感じていた

ケイトがこの3年間に婚約を3度も破棄したのは、互いに信頼しあった結婚がしたいし、子どもも欲しかったから。けれども相手は、ケイトの父親がもつ財力に惹かれただけという現実に苦い思いを抱きます。
素敵な結婚生活を諦めきれないケイトは、男性との出会いがないために計画が進まないと嘆いてます。親友のジェシーが、リゾート地で相手を見つければいいと2週間のリゾート休暇をおぜん立てし、ケイトはケンタッキー州のリゾート地に送り込まれることとなります。
そこで、紹介された男性達(自薦も含む)とデートを楽しもうとするのですが、プールに突き落としてしまったり、いかさまゴルフをするデートの相手の逆手をとってプレイをした結果、心臓発作を起こさせたり、乗馬を教えてくれようとした相手が馬に膝を蹴られたりと、どうもうまくいかないことばかり。唯一、多少なりとも良好な関係を築いていたジェイクの存在が、徐々にケイトの中で花開いていく(その素敵さを実感してくる)展開となります。
仕事もせずにぶらぶらとしているジェイクと、ばりばりに仕事をこなすことが好きなケイト。2人の生活信条の違いが、リゾート気分に影を差しつつコミカルなロマンスが育まれてます。
メモ:オリジナル表紙絵のジェイクの髪が後退気味。再販の題名は「理想の恋の作り方(MIRA文庫)」


シンデレラになれない T-308 (株)ハーレクイン  発刊:1998.04.20
ヒロイン:テス・ニューハート(文学の教師・失業中・35歳) ヒーロー:ニック・ジェイミソン(弁護士・38歳)

あらすじ
性格とか生活信条とか、2人の間には大きな溝があるということがこの前のミュージックホールの駐車場での一件からも窺い知れた。
テスは、あそこでしたいと迫ってきたのだ。誰もが車を停めにやってくる駐車場で!!
彼女の誘いを雄々しく退けたニックは、三行半をつきつけられ、理性では別れて良かったのだと分かっているのに、下半身が全く分別つけていないのが現状だった。
そして、更に問題が同僚のパークからもたらされた。 ニックが務めている法律事務所の顧客にどうしても獲得したい大作家のウェルチ氏が、今週末、新作の小説の朗読会をするとのことで、その出席を求めてきたのだ。
それも、妻同伴という縛りをつけて。

ニックのお金に対する執着心とか野心、それに杓子定規な生活に違和感を拭えなかったテスは別れを決意し、ニックも又、テスの世間の常識にとらわれない言動、服装についていけず別れるしかないと思っているのですが……2人とも性的には惹かれまくっているというのが基本設定となってます。
そのままだったら自然消滅となっていた2人ですが、どうしても顧客にしたい大作家のウェルチ氏が、ニックの結婚間近の恋人を今度の小説の新作発表会に連れてきて欲しいと宣ったことで関係が続くことに。ニックはそりゃーもう愉快なほどに、口うまくテスに取り入るような言葉を尽くしてます。
ウェルチ氏との会合は最初、うまくいくかと思えたのですが、彼が発表した新作は、テスが少女の頃に心をときめかせて聞いた物語とそっくりだったことから、話がさらにややこしくなることに。
テスがコミュニティ育ちであること、ニックの両親が18歳の時に交通事故死した経緯などの過去をからめて物語は進みます。
テスの親友(コーラスラインダンサー)と、ニックの同僚パーク(法律事務所の跡取り)とのロマンスが脇を固めてます。


夜ふけの恋人 HA-11 (株)ハーレクイン  発刊:2007.04.05
ヒロイン:アリス・マガフィー(ラジオ局のプロデューサー・36歳/愛称アリー) ヒーロー:チャールズ・テニエル(何でも屋でラジオのDJに成りすます・34歳/愛称チャーリー)

あらすじ
「アリーはどうしようもないやつばかり選ぶ傾向がある。負け犬を選ぶ天才だと言っていい」
男運がまるでなかったアリーの前に現れたのは、短期限定の根無し草のようなチャーリー。それも、仕事に対して野心も向上心もない男で……。
オハイオ州タトルのラジオ局に勤めていることを誇りにして、ひたすら聴取率を上げることにのめり込んでいる仕事中毒のアリーとは正反対の極にいる男だった。

この2年間、手塩にかけて、ラジオ局一の人気DJに育て上げたマークに振られたアリーが、新しい恋と仕事に頑張る物語。
それにしてもマークが肝っ玉の小さい男の割に、虚栄心ばかりでかいです。小汚い手も使いまくってるし。
対してチャーリーは仕事に対して、野心も向上心もないのに、音楽と音楽の場つなぎのために拾ってきたネタ全てが新聞沙汰になって、人気DJの道を駆け上がっていく羽目に。
ラジオ局に届けられた告発状の真偽を確かめるために、送り込まれたチャーリーの働きぶりは、堅実で、好感がもてます。彼のとった手段をアリーが蛇蝎のごとく嫌がって責めるのが、理解できない……。


恋におちる確率 ク3-1 原書房 ライムブックス  発刊:2007.06.20
ヒロイン:ミネルヴァ・ドブス(保険数理士・33歳/愛称ミン、ミニー) ヒーロー:キャルヴィン・モリッシー(セミナー会社の共同経営者・35歳/愛称キャル)

あらすじ
こんなにツンケンした女にお目にかかるのは久しぶりだった。
ここ、「ロングショット」は男女が、運命の人とか、まぁ楽しい時間をすごすための出会いのために、集うバーじゃなかったのか……?
キャルのここぞとばかりの口説き文句にも、ミン・ドブスと名乗った彼女は、けんか腰の態度しか見せない。
それでもまぁ、彼女をディナーの席に連れ出す事に成功したのだったが、 まさか、キャル達が1カ月の間に彼女をベッドに連れ込む事ができるかというふざけた賭をしていたのを、本人が聞いていたとは思いもしなかった。

3週間後に妹ダイアナの結婚式を控えた時機に、恋人デヴィッドから、別れを告げられたミン。振られた理由が、2ヶ月も付き合っているのに未だにベッドを共にしないという代物。デヴィッドがダイエットをした方がいいんじゃないかといったから、彼の前で脱ぐ気が起きなかったのに……まぁ、抱かれたいと思わなかったのも確かという微妙なお付き合い。自分から振ったくせに、キャルと付き合い出す素振りが見え始めると逃した魚は出かかったかもとデヴィッドは焦り出して、姑息な手段を取りまくって、キャルとミンとの間にさざ波から大波を起こしてます。あと、キャルの2カ月前に別れた恋人シンシーも影でやりたい放題だった。
キャルとミンの両人とも、家族に不当な扱いをされている相手を援護射撃するかのように、果敢に立ち向かっていく姿が凛々しくて素敵だーーっっ。
自分のことなら我慢できるけど、相手が傷つけられるのは許せないという侠気満々のカップルです。
それにしても、1カ月で9kgも体重を落とさせようとする母親の、ダイエット指南ぶりは、鬼気迫るというか勘弁してよ〜。ダイアナの結婚式準備の狂乱ぶりやその顛末など、キャルとミンが大活躍。楽しい作品でありました。
メモ:失読症・靴フェチ