ジョアンナ・フィリップス(別名:ドロシー・ガーロック)

濡れた頬に口づけを 16(セカンド チャンス アト ラブ) (株)日本メール・オーダー  発刊:1983.02.04
ヒロイン:メレディス・ムーア(レントゲン技師・25歳) ヒーロー:ウォード・サンダーソン(メキシコ在住の実業家・農場牧場大規模経営)

あらすじ
従兄のジムから、病院内のトラブルに巻き込まれたレントゲン技師の女性をしばらくの間、預かって欲しいと頼まれて、ウォードは快く応じた。
未婚の若い女性が、産んだばかりの我が子を里親に渡す前に一目、別れを告げようとしたことを、里親が連れ去り事件が起こったと大騒ぎをしたらしい。レントゲン技師はその現場を目撃したらしく、証人として出廷を求められそうになっていた。
心情は若い女性の方にあるレントゲン技師は、証言をしたくなかったから、メキシコのウォードがもつ屋敷に一時、身を寄せようということになったのだ。
ジムの話では、彼女のことを腕のいい年配のレントゲン技師としか、受け取れなかった。
それがまさか、こんなに若くて美しい女性だとは……思っても見なかった。

従妹のフランシスカ(実際は祖母の妹の娘)に対して良い感情を持っていなかったのに、彼女が暗躍しているとはこれっぽちも思っていなかったウォード。
ウォードの妻になるためには、どんな手段でもとるつもりでいたフランシスカ。彼女は、メレディスを泥棒に仕立て上げる機会が目の前にぶら下がった瞬間、賭けに出てます。まぁ、異母弟のルイが悪知恵を入れてきてますが。
姿を消したメレディスを探し出すためには、盗聴すらしてしまうウォード。
メレディスに追いすがっていくウォードの本気が描かれてる最終場面はお気に入り。
メレディスの元彼医師ポールに対する敵愾心メラメラなのも。
あと、ウォードと異母弟カレンとの兄弟仲の良いのも、亡くなった妹の娘マギーを引き取って本当の親のように接している姿も好印象。
身内として懐にいれた人達に対してはとことん尽くすウォードがいいです。


情熱の歌が聞こえる 59(セカンド チャンス アト ラブ) (株)日本メール・オーダー  発刊:1983.09.20
ヒロイン:ネルダ・エレイン・ハンスン(新進のインテリアデザイナー・25歳?) ヒーロー:ルート・ハンスン(農場主・27歳?)

あらすじ
離婚してから8年間、全く音沙汰の無かったネルダが、目の前にいることにルートは茫然自失の状態だった。
17歳のネルダを妊娠させて結婚した時、ルートはまだ19歳だった。働き詰めに働いても、彼女を養うだけで精一杯で贅沢なことは何一つさせてやれなかった。
それでも、二人の間には確かな愛情が存在していた。
……愛娘ベッキーが突然、亡くなるまでは。
悲しみの淵に沈むネルダを、どうしても救い上げることができずにいた間に、彼女を結婚に反対していた両親に連れ去られた。その後、離婚の書類が送り付けられ、
「娘を自由にしてやって欲しい」という義父の言葉に反論できず、ルートは絶望の余り、署名してしまったのだ。
その彼女が、亡き娘の墓前で未だに嘆き悲しんでいる……8年間、過去に見向きもしなかった彼女がこの地にいることに、ルートは燻り続けていた諸々の感情が一気に膨れ上がってくるのを抑えきれそうになかった。

ネルダの両親が画策したことで、離婚してしまった2人は、未だに互いに愛情を抱いているわけですが、それを知りません。ということで、もつれることもつれること。
特にルートが、8年ぶりに会ったネルダに自分がこんなにも囚われているということに対して、納得していないので、言動が混乱の極み。
最愛のネルダに溺れた一夜を過ごした後、冷酷な態度を取ってしまったり、彼女が困っていたら(ハリケーン襲来とか酔っぱらった不良グループに家の前で騒がれてパニックになっている時など)すぐにかけつけるのに暴言を吐いてしまったりと、後から悔やむ言動を取りまくってます。
そうこうしている内に過去の出来事をなぞるかのように、ネルダはまたもや妊娠。彼女はルートが望まぬ結婚生活を押し付ける気などないからと男友達の手を借りて身を隠すこととなります。
行方のしれなくなった彼女を、探し回ってなんとか電話番号を入手した彼が必至になって電話をするあたりなんてもう、何度読み返しても胸が空くような読後感です。


オーロラの向こう側 97(セカンド チャンス アト ラブ) (株)日本メール・オーダー  発刊:1984.05.20
ヒロイン:ルリアン・ウィリアムソン(石油会社の事務員・25歳/愛称リンディ) ヒーロー:ジェイク・ウィリアムソン(運送会社経営)

あらすじ
ジェイクの女関係を疑って、最愛の妻リンディが離婚の書類を残して家を出て2年。
信頼してもらえなかったことに腹を立て、誰もが眉をひそめるような荒んだ生活をしたジェイクだったが、自分にとって何が一番大切だったのか……そのことに気付いて何とか生活を立て直し、もう一度、リンディを取り戻そうとした矢先に、彼女が他の男と同棲をし始めたという噂を秘書のリズが注進してきた。
その噂に挙がった男をシカゴにとばして仲を引き裂いた途端、リンディはアラスカに職を求めて旅立った。ジェイクから離れて行くことしか考えていない彼女を何としてでも自分の元に連れ戻す。彼女が勤務している会社の財政状況を調べ上げ、ジェィクはアラスカに乗り込んで行くのだった。

ジェイクが不器用すぎてため息が出る作品。実母から受けた虐待が原因でいいわけをしないことが普通の状態になってしまったらしく、ちょっと状況説明をすれば解決するのにしないのでこじれることこじれること。
ジェイクの秘書のリズがやりたい放題なのも大きな原因なんですけどねー。
リンディに食らいついて離れようとしないジェイクの恋情の深さに、心惹かれる作品となってます。
が、リンディに、ジェィクのことをどれだけ好きなのか泣きむせびながら告白させるなんてー。
「あなたといっしょの生活もみじめでしょうけど、あなたなしの生活は……、もっとみじめだと思いなおしたのよ」
あれだけ喰らいついていったのに、ジェイクってば最後の一押しがヘタレ。そこが人間臭くていいのかも。