「おとなになったら結婚するんだって、ずっと思ってました。タルラもそう思っていると信じて疑わなかった」
ということで、のんびり構えすぎて、一度はタルラが他の男と婚約するという事態に陥ったジョン。
けれども、今回は、絶対に自分を選んでもらおうと決意します。
これが、かなり前途多難。
ジョンがこんなにタルラのことを思っているのに、彼女はこれっぽっちもそのことに気付いていない。ジョンを見るその瞳には、異性に対する情熱の一欠片すらも浮かんでいません。
タルラの祖母、町の世話役達が、ジョンを応援してタルラと二人っきりになるよういろいろと画策してくれるのですか……彼女は兄を慕うように接してくれるのみ。
だから、タルラがジョンに対して、頬を染めたりなど反応をし出した途端、嬉しくて嬉しくて、 突っ走りそうになるのを必死になって抑えて、タルラのペースにあわせようと渾身の努力を積み上げてます。
しかし、このペースが、タルラにはもどかしい限りという、タルラ視点があって、じれじれ感が、あちこちに漂ってます。
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