ロリー・ブライト(ローレイ・ブライト)

鳴らないピアノ L-146 サンリオ  発刊:1984.10.05
ヒロイン:ラリッサ・アレグラ・ラブクローブ(秘書・24歳) ヒーロー:トリスタン・シャープ(実業家・33歳)

あらすじ
19歳の時、ラリッサは上司だったトリスタンと婚約したものの、信頼関係が築けず、彼の元から去るしかなかった。トリスタンは、女性が信じられず、ラリッサの態度一つ一つを曲解し冷笑するのだ。ラリッサもまた、トリスタンに圧倒されて強く出ることができず、最後には憤りを抱いたまま諦めてしまったのだった。
所詮、一緒にはなれない人だったのだと、引っ越した後、キャリアを積むことに精を出していた5年後、ラリッサの住む場所にトリスタンは支社を進出させてきた。

母が亡くなった後、飲んだくれた父の元から保護され、里親の間を転々として育ったラリッサ。
仲の悪かった両親の離婚後、母親に引き取られ彼女から悪意のある言葉を投げつけられるという精神的虐待を受けて育ったトリスタン。彼の女性に対する接し方は、母親からされた仕打ちへのやり返しみたいで、矢面に立たされたラリッサは災難としかいいようがない。
母親を元に女性を侮蔑し信じてないトリスタンは、男性とお付き合いをしたことがなかった19歳のラリッサには複雑すぎる存在です。
5年後、再会した時にラリッサは大人の女性に成長しているんですが、トリスタン成長なし……。ラリッサがかなり頑張って、トリスタンが築いた壁に穴を開けてます。
信頼すること、愛を語ることへ踏み出して行くトリスタン。
2人の関係がもどかしくて、切ないです。


揺れる舞踏会 L-302 ハーレクイン社  発刊:1987.12.20
ヒロイン:ニコラ・グレイ(書店の小説仕入担当) ヒーロー:ジェスロ・バランス(出版社経営)

あらすじ
婚約者に捨てられたニコラは、結婚資金として貯めていたお金を豪華客船の旅の費用に充てることにした。同乗予定だった友人は、直前に足を怪我してキャンセルとなったため、一人旅だった。ニコラは言い寄ってくる男性達をやんわりと断り、旅を満喫する予定だった。その彼女を、天使を眺めるような視線で観察していた男性ジェスロ・バランスは、彼女に提案してきた。「この旅行の間、他の女性からの盾になってくれないか?」

余りに嫉妬深い父親が、母を苦しめるのを見て育った為、嫉妬する女性は、嫌いだと公言して憚らないジェスロ。婚約者のジャスティンが嫉妬にかられて、ニコラを罵倒するに至ってさくっと切り捨ててしまいます。その冷め方、切り捨て方がなんだかなーと思うのですが、ふふふふ……報いでしょうか♪、ニコラに近づく男性に猛烈に嫉妬して、自己嫌悪に陥ってます。それが単なるジェスロの中の想像でニコラがその男性とは単なる知り合い以外の何者でもないということを、
「わかっているんだ……、落ち着いているときは」←作中、いつも落ち着いていないようでーす。
婚約者に二股を掛けられて捨てられたニコラが、どうしても男性不信から抜け出せずにいるのを強引に自分のものにしたりとやりたい放題の彼の暴走ぶりも見物です。
ニコラの男性不信、ジェスロの婚約破棄騒動、ジェスロの嫉妬心、と心情要素が多くて、話しのまとまりが散漫してしまっているのが残念な作品。