母が亡くなった後、飲んだくれた父の元から保護され、里親の間を転々として育ったラリッサ。
仲の悪かった両親の離婚後、母親に引き取られ彼女から悪意のある言葉を投げつけられるという精神的虐待を受けて育ったトリスタン。彼の女性に対する接し方は、母親からされた仕打ちへのやり返しみたいで、矢面に立たされたラリッサは災難としかいいようがない。
母親を元に女性を侮蔑し信じてないトリスタンは、男性とお付き合いをしたことがなかった19歳のラリッサには複雑すぎる存在です。
5年後、再会した時にラリッサは大人の女性に成長しているんですが、トリスタン成長なし……。ラリッサがかなり頑張って、トリスタンが築いた壁に穴を開けてます。
信頼すること、愛を語ることへ踏み出して行くトリスタン。
2人の関係がもどかしくて、切ないです。
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