リー・ウィルキンソン

ネックレスはつけたまま R-1647 ハーレクイン社  発刊:2003.06.20
ヒロイン:フランセスカ・ホルト(宝飾デザイナー・元マーケットアナリスト・26歳/愛称フラン) ヒーロー:ブレイズ・ロードン(実業家・貴族・32歳/本名エドワード・ブレイズ・バランタイン

あらすじ
ブレイズが心から愛した女性フランは、彼の元婚約者の汚いやり口の犠牲となり、職を失いそのまま姿を消してしまった。忘れてしまわなければつら過ぎる……。
ブレイズは、連綿と続いてきた家系を次代に繋げるため、自分の子供を産んでもらう代わりに、贅沢な生活を保証するという契約関係とも言える婚約をメリンダとするのだった。そして、結婚式に身に付ける家宝のルビーのネックレスのデザインが古過ぎるという意見を尊重し、彼女が推してきたデザイナーの名前を見て驚くしかなった。
ブレイズが死に物狂いで探しながらも、その行方は3年間、杳として知れなかったフランの名前がそこにあった。 そして、彼女には婚約者がいるのだという……。

ネックレスを横領したという疑いを持っているブレイズが、それはもう、見当違いなところで、フランをいたぶってます。実際のところ、ブレイズの嫉妬が成せる業というのがいいわ〜。
恋する男は矛盾だらけで、暴走したかと思えば急ブレーキをかけたり、翌日には自制したことを悔やんだりと、じたばたじたばた。
フランの婚約者であるカーク・ヴァーリーへの罵詈雑言に力が入り過ぎ(笑)てるのも、読んでてムフフフフ。ルビーの行方はもちろんのこと、フランとブレイズのそれぞれの婚約相手の間抜けっぷりと、ガツンとやられるところは、読んで良かった〜。
表紙イラストのフランの口の開け方が、イマイチ……だらしなく見えてイヤン。


旅立ちのヴェネチア R-1879 ハーレクイン社  発刊:2003.06.20
ヒロイン:ニコラ・ホイットニー(会議のコーディネーター) ヒーロー:ドミニク・アーヴィング・ロレダン(作家/愛称ジェド)

あらすじ
半年前に出合った友人ジョンから遺された多額の遺産にニコラはただ驚いた。ジョンは最愛の妻をニコラは夫を亡くすという哀しみを共感し合う仲だったが、遺産を遺される覚えがなかった。ヴェネチアにある邸宅の鍵とともに見事な細工の仮面の指輪を渡された彼女は、かの地に向かった。道中で出会ったドミニクという男性に、夫が亡くなってから初めて欲望を感じたのだった……

「間違いを確信するためには意地悪を続けるしかなかった」 ふっ、ふざけんなーッ。そんな言い分けがあるかーっ、最終頁で叫びかけた私(笑) ドミニクが、まるでライバル役の女性と見紛うばかりに、ねちねちねちねちと意地悪のし放題。「亡くなった夫に似ていたから、ついベッドを共にしちゃったの」と言っちゃえ。言っちゃえと突っ込んでました。言ったら、更にドミニクが嫉妬に狂うだろうなー、ふふふふふ。ニコラに近づく男性全てに、こき下ろし&威嚇を実行していた彼が更に嫉妬に狂えばいいなーなんて妄想(笑)


裏切りの代償 R-1895 ハーレクイン社  発刊:2003.08.20
ヒロイン:パーティダ・ウェスト(失業中のイラストレーター・24歳) ヒーロー:ライダー・バロン(実業家・32歳)

あらすじ
数週間前に、トラックとの衝突事故で3年間昏睡状態にあった夫スティーヴンが亡くなった。スティーヴンが起こした事故は、トラックに同乗していた7歳のポールから歩く機能を奪い、パーティダは流産することになった。病院への支払いとポールへの援助に、パーティダは骨身を削って働いていた。
失業中の彼女に、これから面接をして貰える会社の仕事は喉から手が出るほど欲しいものだった。風邪でふらふらする身体をなんとか動かして出かけた先で、彼女は1時間以上待たされた。そして彼女の前に現れた面接者はライダー・バロン。3年前、愛してるのは君だけと言いながら、愛人を妊娠させていたことをマスコミに公表した男だった。
面接が続くにつれ、ライダーが私のことを全く気付いてないと思い知らされるのは、3年前、彼の元を逃げ去った時に感じた以上につらいものだった……

今、感じているのは取り憑かれたかのような欲情だけだとパーティダに言い放ちながら、盲目の信頼を彼女に求めるライダーの妄執がちょっと怖いかも(最後に猛反省&後悔してましたが)
見事に、自分の正当性だけを信じて、パーティダの生活とか信条に(彼にとっての)正義の鉄槌を落としてました。3年前から現在に至るまで、人間的に何の成長もせず、彼女に状況の説明もしないで信頼を強要していた彼の傲慢ぶりは、感嘆ものでしたね〜(苦笑)
でもパーティダの過去は、気になって調査してうるさいほど訊ねてるというのは、お約束なんだよね。
ライダーの元を去ってからのパーティダの苦難を知れば知るほど、自分のしでかした仕打ちが後ろめたくて……でも、更に追い討ちをかけてるんですけど。
パーティダが、自分を責めるタイプの女性でありながらも、より良い未来をつかみ取ろうと努力する女性で本当に良かったです〜。本当につらい事を経験したのはパーティダなので、ライダーのこれからの一生は、彼女の尻にひかれて欲しいのであった。


シャンパンは恋の媚薬 R-2042 ハーレクイン社  発刊:2005.05.20
ヒロイン:レベッカ・フェリス(元個人秘書・23歳) ヒーロー:グレイドン・ギャラガー(実業家・31歳/愛称グレイ/本名フィリップ・ローン・グレイドン・ギャラガー

あらすじ
父が再婚したのは、レベッカが7歳の時だった。 義母ヘレンには2歳になるリサがいた。取り立ててひどい仕打ちを受けたわけではなかったけれど、愛情の感じられない義母の世話で育つことになったヘレンだった。
家の経済的事情もあって、早くに自立を促されたヘレンに対して、更に追い討ちをかけたのは父の早すぎる病死だった。その寂しさの中、出会ったのがジェイソン・ボーモントだった。
ジェイソンからの強いアプローチに、急かされるように婚約をしたにも関わらず、ひどい裏切りが待っていた。
婚約者を紹介して欲しいという義母の誘いに実家に出向いた時、ジェイソンがリサとベッドを共にしたのだ。
婚約は破棄となり、それだけでも死にたくなるほどつらかったのに……とうとう、ジェイソンはリサと結婚式を挙げるというのだ。挙式に出るつもりなど、全く無かったレベッカだったが、義母の勝手のいい頼みに押し切られ、花嫁の付添いまで努めあげる羽目に陥っていた……。

愛娘リサを貴族の称号をもつジェイソンに嫁がせることに成功したヘレンは、勝利の美酒に酔うままに、招待客にレベッカに対する侮蔑の言葉を吐き出します。その言葉を聞いて、パーティからそっと抜け出したレベッカを追ったのがグレイ。嘆き悲しむレベッカに、シャンパンを差し出します。
ここ最近、食欲不振と不眠症だった上に、丸1日、何も食べてなかったレベッカは、グレイが尋ねるままにジェイソンとの馴れ初めを告白。
グレイは、欲しかった情報を簡単に手に入れることとなります。
自尊心をことごとく傷付けられていたレベッカに助けの手をグレイは差し出しながら、彼女のことを抱きたいという欲求を素直に認めてます。でも、無理に押し付けるのではないのが、いい感じ♪
二人は、ロンドンからボストンに飛び、ナパ渓谷へと移動しながら親密になっていくのですか……
グレイが自分の出自を最後まで明かさないという展開だけが、引っかかるわ。
結局、レベッカのことを最後まで信用していないってことになるんだもの。