リンダ・ハワード
描かれる熱々ヒーローぶりが、大好きです。結構、我慢させられたりすることが多いので、弾けた後なんて(笑)もう最高かも。……いつでもどこでもの彼ら♪
ヒロインは、大人しいだけ守られるだけのタイプではなく、彼女なりの方法でヒーローを守ろうと奮闘する姿勢が好きです。芯がしっかりしている女性が多いかな〜。
初期作品、入手困難というのが一番のネックですよね……読むには図書館から借りるのが一番、手っ取り早いかも(復刊済みなのもかなりでてきました♪)

文庫  リスト

カムフラージュ N-302 ハーレクイン社  発刊:1989.08.05
ヒロイン:ジャネット・ジーン・グレンジャー(投資銀行解雇寸前・30歳/愛称ジェイ) ヒーロー:スティーブ・クロスフォード(爆破事件の目撃者)

あらすじ
2週間後の解雇を言い渡された最悪の日に、ジェイはFBIの訪問を受けた。 「わたし、なにをしたんでしょうか」と冗談に紛らわせた彼女の質問に、ペインと名乗った局員は気の毒そうに言葉を紡いだ。
「爆破事件に巻き込まれた人物の身元確認をして欲しい」
事件現場に居合わせた2人の内、1人が死亡し、もう1人は意識不明の重体に陥っているらしい。現場にかろうじて残された運転免許証の一部から、スティーブ・クロスフォードという人物が浮かび上がり……スティーブは、ジェイにとって5年前に離婚したきり連絡を一度もとったことがない元夫だった。

ジェイが献身的に、スティーブの看護にあたります。その間にジェイの中で、スティーブへの愛が再燃し出して……でも、彼が以前と何だか違うことにも気付きだします。意識不明のスティーブに話しかけ続けるジェイ。そしてその言葉に生体レベルで顕著に反応するスティーブ。触れ合っているのは腕と手だけなのに、なんだか艶っぽい♪ 意識が戻った後も(彼は記憶喪失に陥ってたわけですが)、ジェイだけを頼りにする様子なんて、最高。
体力がほとんど戻らない内から、今すぐジェイを押し倒したいという欲情に流されかけてる彼。ひたすら体力回復に時間をかけて自分のペースでストイックなほどに訓練してます。行為の真っ最中に彼女の上でぶっ倒れたらみともないよなーという理由もあるようですが(笑) 晴れて(?)解禁となった記念すべきシーンがオリジナル本の表紙♪ ← 見る機会があれば是非。
ジェイが身体を張ってスティーブを守るために踏ん張る姿にホロリとさせられる作品。


炎のコスタリカ N-312 ハーレクイン社  発刊:1989.10.05
ヒロイン:プリシラ・ジェーン・ハミルトン・グリア(大富豪の娘・離婚歴有り・29歳/愛称ジェーン) ヒーロー:グラント・サリバン(牧場主・元諜報部員・38歳)

あらすじ
アメリカで極秘に開発されていたレーザー技術を写し取ったマイクロフィルムを誰が持っているのか? 重要参考人の内、1人は行方不明、もう1人はコスタリカの高官トゥレゴによって誘拐監禁されていた。誘拐されたのは、大富豪ハミルトンの一人娘ジェーンだった。
グラント・サリバンは諜報活動の仕事を引退して一年間、テネシーの荒れ果てた牧場の再建に力を注いでいた。諜報活動には2度と戻る気は無かった。ジャングルでの諜報活動を得意としている彼の経歴を必要としているハミルトンから、多額の報酬の提示があるまでは。
「誘拐された愛娘を何としてでも救出して欲しい」という父親と、諜報活動をしていた時には互いに信頼しあっていた男からの「マイクロフィルムの行方を探り出して欲しい」という依頼にグラントは、コスタリカに向かったのだった。

ジャングルの中の逃避行。初めての体験なのに、さほど(たぶん)お荷物にはなっていないジェーンが凄すぎるわ〜。9歳の時に誘拐された経験から護身術を身に付けるよう訓練されていたとはいえ、要所要所で的確に繰り出す技は……男性の自信を喪失させるかも。グラントの急所に一撃とか、整った顔がご自慢のトゥレゴの鼻骨折とか。あと、横目で盗み見る能力は最高♪
自分の弱点を知りながらも何とか、自立をしようともがいていたジェーンが、寄りかかりたいと思える存在(グラント)を見つけた時の安堵感。でも、別離がくることがわかってるから耐えられない喪失感も予見していて、2人が熱々になればなるほど切なかったりします。
……ジャングルの逃避行中も文明社会に戻ってからも寸暇を惜しまずジェーンに溺れているグラントが、うふふふ♪です。


マッケンジーの山 LS-37 ハーレクイン社  発刊:1998.04.20
ヒロイン:メアリー・エリザベス・ポッター(高校教師・29歳) ヒーロー:ウルフ・マッケンジー(牧場主・35歳)

あらすじ:マッケンジーシリーズ
ワイオミングの田舎町にある小さな学校に赴任して2ヶ月。故郷のジョージア州なら3月ともなると春真っ盛りなのに……こんなに雪の積もった山道をこれから登っていかなければならないかと思うと怖じ気づく。でも、ジョー・マッケンジーに会って話しをしなければ、自分が教師であることの意義がない。首席の成績をとりながらも中退してしまった彼をなんとか、学校に呼び戻さなければ。
意を決して、車を山道に乗り入れたメアリーだったが、マッケンジー家にたどり着く前にボンネットから蒸気を噴き出した車を放棄し徒歩で目指す羽目に陥った。そんな彼女を救ったのは、山を下ってきた大きなトラックを運転する男だった。

マッケンジー物語の中で一番好きな作品。
教師としての気概に溢れて、ウルフの息子ジョーの魂に刻み込まれた「空を高速で飛びたい」という願望を叶えるために奮闘するメアリー。古風な叔母さんにモラルを叩き込まれた彼女が、何とも初々しい。ウルフもジョーも彼女の古風な育ちに気付いて、早々に保護本能をかき立てられてます。ウルフなんて、自分の情欲から守らなければならないから大変(笑) そんな必死の抑制をしているにも関わらず、一番信頼している息子のジョーはその我慢を決壊させようとメアリーに牧場での乗馬にご招待をかけてるし。メアリーは清純だからこそできる無意識の媚態でウルフに迫ってるし。そんな自分の衝動的な言動が叔母のご意見に反するのだろうなーと思うだけで、メアリーのわくわくしている感じが伝わってくるのがグー。
レイプ事件に巻き込まれて、(精神的なものを含めて)傷を負った彼女を労るウルフも素敵ですが、「俺の女に手を出した」と独占欲丸出しになっていく姿はもっと素敵♪


ダイヤモンドの海 LS-71 ハーレクイン社  発刊:1999.09.20
ヒロイン:レイチェル・ジョーンズ(元取材記者・30歳) ヒーロー:ケル・サビン(諜報活動従事)

あらすじ
レイチェルが追っていた取材が元で、麻薬取締官だった夫が亡くなって5年。レイチェルは取材記者を引退し、12歳の時から祖父と暮していた古い家に戻って、土産物店2軒の経営と小説を書いたり、大学の夜間コースを受け持って日々を暮していた。
夜の浜辺をいつもと同じ気楽な気分で散歩していたレイチェルは、波間に浮かぶ黒い物体に気付いた。初めは流木か何かだと思ったのだが、どうやら溺れかけている人間のようだった。
「わたしの目の前で死なないで!」 死に物狂いで沈みかけていた男性の頭を海上に持ち上げたのだった。

久方ぶりの休暇をヨット上で満喫中だったケル・サビン。しかし、その休暇を唯一知っている上司の裏切りにあって、敵方の襲撃に身を晒す羽目に陥ります。肩と脚に銃弾を受け、ロケット弾でヨットを大破されながらも、なんとか海中に逃げ出せた運の強さというか……まさに超人的〜。
レイチェルのタフぶりも負けてないんだけど。自分より30kg近く体重の重い、それも意識の失った人間を運ぶんだもの。火事場の馬鹿力でも凄すぎる。
二人の間で体力番付けをしているばかりではないんですが、 なんとかレイチェルを謀略から遠ざけておきたいケルと、その危険性を知った上でもなお彼の側にいたい彼女とのやり取り。両方が正しいから切ないですね〜。
「炎のコスタリカ」で主役を張っていた二人が脇役で出てきて、健在ぶりを読ませてくれるのが嬉しい。