シルエット・ラブストリーム
ロマンティック・サスペンスの決定版(らしいです) このシリーズが、一番、設定が、バラエティに富んでいるかな〜。

イングリッド・ウィーヴァー
ジャズの溢れる部屋で LS-94 ハーレクイン社  発刊:2000.08.20
ヒロイン:ローレン・アボット(テレビキャスター・30歳) ヒーロー:ニコライ・ストラーダ(警官・31歳/愛称ニック)

あらすじ
ニックの情報屋が、警告してきた。公的にも私情でも入れ込んで追っているひき逃げ事件の真犯人アダム・ダックスベリー。ひき逃げの真相に迫りつつあるのかダックスベリーが、ニックの家族の殺害を殺し屋に依頼したというのだ。母親に電話を入れて、身辺に注意するよう忠告したが直接、会わなければ気が休まらない……ニックはシカゴ行きの飛行機に乗った後も、タックスベリーの卑劣さに怒りを抑えることができずにいた。
いらいらとシカゴ到着を待つ彼だったが、隣に座った女性の存在も気になりだした。ニュースキャスターのローレン・アボット。飛行機が異常に揺れても、慌てず騒がず冷静に対処している彼女は氷の女なのか……?

飛行機が湖面に墜落した後、ローレンが気を失っているニックを岸辺にまで引っ張って救助します。なのに、少し目を離した間にニックは行方不明となり、同僚が撮った映像の中で岸辺近くで救助活動をしている彼が湖に沈んでいくシーンだけが残されることに。
ローレンは、腑に落ちない感覚を信じてニックのアパートを訪ねて、そこにいる彼に仰天。彼と取り引き(ローレンは居場所・ダックスベリー情報の提供とニックは独占報道権)をすることになり、人間付き合いが苦手なローレンは否応無しにニックと正面で向き合うことになります。
ニックが、がんがん迫ってくるんだよね〜。 それをギリギリでかわそうと四苦八苦するローレン。我慢しなければいけないニックがなんだか可愛いんだけど、そんなにローレンを追い掛け回してていいのかしらん?と要らぬ心配をしてしまうぐらいの迫り方です(笑)


約束はいらない LS-96 ハーレクイン社  発刊:2000.09.20
ヒロイン:オードラ・マクファーソン(同族で経営しているケータリング会社料理担当・28歳) ヒーロー:サム・タッカー(刑事)

あらすじ
熱帯夜の中、サムは寝つけずにいたおかげで忍び込んできたマフィアの襲撃から逃れることが出来たのだった。隣室のオードラという女性の寝室に素っ裸で飛び込むという羽目であったが、命あっての羞恥心。彼女が睡眠中であれば良かったのに……そこまで都合は良くなかったようで、ベッドに横たわる彼女を押さえつけ怯えさせる結果をつくってしまうのだった。オードラは、物静かな女性だとばかり思っていたが、存外、山猫のような身のこなしであくまでも抵抗してくる。サムは慣れた手つきで、彼女をシーツで拘束し、自分の身分を明かすのだった。
「特捜チームの刑事」だと……

父親は誰ともわからず、母親はただ中絶の費用がなかったのと福祉の援助金が欲しかったからという理由で、この世に生まれたサム。愛情を注がれることを知らずに育ち、長じて自分が他者に愛情を抱くことができない人間だと思ってます。
オードラは、幼なじみであり婚約者であったライアンを事故で亡くしてつらい思いをした後に、異性に愛情を持つことをひたすら避けた人生を送ってます。彼女は流れ弾にあたり生死を彷徨ったり、車に轢かれそうになったりと、かなりハードな目にあってますが、とっても頑張り屋さん。
オードラがそんな目に会うのは全て自分が、巻き込んだからだと自責の念で一杯のサム。
そんな2人が、互いに惹かれてそれが愛情だと気づいていく課程が、丹念に描かれている作品です。


ジェナ・マクナイト
王女への階段 LS-81 ハーレクイン社  発刊:2000.02.20
ヒロイン:クロエ・マーシャル(苦学生・28歳) ヒーロー:ウィリアム(ビーズランド国王・34歳)

あらすじ:入れかわったプリンセス1
クロエとモイラ、生まれも育ちも違う2人の女性は容姿がそっくりで、2人が学生時代であったころ、入れ替わってはその境遇の違いを互いに楽しんだものだった。
現在、クロエは牧場でバイトをしながら大学に通う苦学生。モイラはヨーロッパ中部にあるエンズウェイ国の第1王女で12歳の時に国を出てから16年間一度も祖国に戻ったことがなかった。アメリカでの生活は王族として窮屈なものであったが、エンズウェイでの暮らしに比べれば格段の自由があった。そのモイラに父から帰国命令が来た。王女としての責任感に乏しい彼女にとって帰国命令は、耐えられないものだった。
モイラは、クロエに短期間の入れ替わりではなく、これからの一生を入れ替わってくれないかとクロエに頼むのだった……

貧しいエンズウェイ国に投資し何者かに命を狙われている王女を守る代わりに、ビーズランド国はエンズウェイ国の広大な農地の利用権を獲得する契約を両国間で締結。エンズウェイ国王女とビーズランド国王が結婚することによってその契約の証しとすることが当事者の王女抜きで決定されてます。
入れ替わったクロエに政略結婚を強いることになるウィリアムが、彼女の心を射止めるために結構気弱というか笑える展望を全編を通して抱いてます。クロエ以外の人間に対して大層不愉快な態度で接するオーストラリアンシェパードのフライデー。クロエが「この不愉快な犬を愛せるというなら、この自分のことも好きになってくれるかもしれない」
政略結婚は断固として断りますッという姿勢を崩さないクロエとのロマンスを盛り上げようと国王以下、秘書官・護衛官が一丸となって、当っている姿勢が本当に笑えます。秘書がくどき指南について真面目にウィリアムを諭して、それを実行する国王……素敵♪ 冠雪の山頂へのドライブデートへ万難を排して準備し彼女を招待。秘書から「女性は褒めなければなりません」の忠告を守って「今日のきみはとても美しい」 あぁ、彼女が自分の方に頭を傾けて吐息をついてくれた〜。次なるロマンティックな動きをしなければならないのに、ウィリアムが考えてしまうのはすぐにでも腕に抱きしめ、車のシートに押し倒す……(笑)  2人が近づいて暖め合うように、運転手だって車に暖房を入れずに寒さを我慢しているロマンティック作戦の行方や如何に!?
王女の命を狙っているものは誰なのかは、早々にわかってしまうのでミステリー色は薄いですが、ラブコメディ色はとっても濃い逸品デス。
表紙イラストの王様……私にはフランケンシュタインに見えます(泣笑)


わたしだけの騎士 LS-84 ハーレクイン社  発刊:2000.03.20
ヒロイン:モイラ(エンズウェイ国の王女) ヒーロー:ダッチ・コードウィン(観光牧場の経営者・ハリウッドスター)

あらすじ:入れかわったプリンセス2
クロエと入れ替わったモイラは、観光牧場のバイトに応募した。クロエの得意であった曲乗りについては履歴書から排除したのに、クロエの腕前は噂になるほど広まっていたらしい。馬場馬術が得意のモイラに、曲乗りは絶対無理!! それに、自分のことでさえメイドとか秘書とか運転手とかの労働で成り立っていたのに……ジープの運転? ベッドメイキング? 料理!? 知らない事だらけ、できないことだらけの毎日が、観光牧場で始まった。そして、そこの経営者ダッチが、一挙一動を見張っているかのようにくっついて離れないのだ……もしかして、クロエじゃないことがばれたのかしら?

前作の勢いからは落ちてますが、これもヒーローがなんとかヒロインの心を射止めようととんちんかんな(笑)行動をとってます。目が離せなくて、つい彼女と行動を共にしてしまうダッチに、心ときめくモイラ。でもこれって他の男性に対してもなのかしら?と他のカウボーイで試そうとして、ダッチの嫉妬心を煽ってます。
前作で、王女の命を狙っていた人間が、彼女の周囲で本人自ら暗躍しております。その人間がいろいろと起こす事故が、モイラとダッチの距離を縮めていく訳ですが、嘘をつくのもつかれるのも大嫌いなダッチに、自分がクロエでないことをどう説明すればいいのか悩んでしまうモイラ。そして、ダッチの双子の娘達によって、父王が、モイラをアメリカにただ放り出したわけでないことに気付き、初めて入れかわったことを悔やんだりします。
モイラ、ダッチともに成長しなければ、ちょっとなーという性格に問題のある主人公達だったので、前作の方が好きかな〜。


ジュディ・クリスンベリ
二週間のロマンス LS-16 ハーレクイン社  発刊:1997.05.20
ヒロイン:キャスリーン・アドキンズ(インテリアデザイナー志望・27歳) ヒーロー:マックス・ダニエルズ(建設会社経営・34歳)

あらすじ
病院で目覚めた時、自分が誰なのかという根本的な記憶が頭に一切、残っていなかった。後ろから当てられ、シートベルトをしていたにもかかわらずフロントガラスに頭をぶつけ、記憶をこぼしてしまったらしい。医者は、私のことを「キャスリーン・アドキンズ」だと言う。騒々しく病室に入ってきた、男4名、女2名に……見知った顔はなかった。
勝手勝手に喋り出す6人に、医者が更に爆弾を落とした。
「彼女は妊娠しています。2ヶ月」
……父親は誰?
一斉に、3人の男達か名乗りを上げた。私は、3人の男と同時にベッドを共にするような人間だったのかしら?

慈善事業の会合に出席することに夢中な母アミーリアと妊娠中の妹チェルシーは、世界は自分を中心に回っているとしか思えないような言動を取るし、父ジェームズは、自分の部下を彼女の夫にしようと怒鳴ってくるし、お腹の赤ちゃんの父親に名乗りを上げてきた3人の男性、マックス、プレスコット、エイドリアンは一歩も引かない構えで、迫ってくる。キャスリーンの記憶喪失の頭は、沸騰寸前。
キャスリーンとマックスの心情独白〈毒舌〉が笑いを誘います。アミーリアの慈善事業に対するオタクぶりとか、チェルシーの度が過ぎた甘えぶりとかも。コメディタッチで進行する作品。
ただ、キャスリーンが父との約束に忠実でありすぎたりするのが残念。マックスの気持ちを汲み取って欲しかったなぁと。


メアリー・アン・ウィルソン
世界一結婚したい男 LS-87 (株)ハーレクイン  発刊:2000.05.20
ヒロイン:マーガレット・マリー・パルマー(図書館司書・30歳/愛称マギー) ヒーロー:コナー・マッケイ(実業家・39歳)

あらすじ
大きな取引を控えて、忙殺される日々を過ごしていたコナーの日常は、一冊の雑誌のおかげで更に混乱の極みにあった。
掲載された自分の写真の下に「世界一結婚したい男」という赤い見出しが掲げられ、華やかな女性遍歴と世界屈指の大富豪であることをこれでもかというくらいに大げさに書き立ててあったのだ。
その雑誌を読んで誇大妄想に陥った女性達が、どれだけ警備を厳重にしても屋敷内に押し入ってくるのだ。
業を煮やしたコナーは、税金対策のために購入していた別荘地のあるセント・ペナン島に急遽、赴いた。そこは、別荘の持ち主以外は入り込めない。
やっと、現在抱えている取引を、落ち着いて対処できる……そう思っていたコナーの前に、一人の女性が突如として現れた。
「マーガレット」と、名乗ったその女性は、コナーを見てもすがるどころか、踵を変えて逃げ出そうとしていた。
それは、追いかけられることになれていたコナーにとって、久方ぶりに、興味のひく女性の態度だった。

30歳の誕生日を親友アマンダと過ごすことになったマギー。大学時代にルームメイトだったアマンダは、石油王の跡取りと結婚したため、マギーとは住む世界が違っています。
夫婦仲がおかしくなっていることを相談したかったアマンダは、強引にマギーを、別荘地に呼び寄せるのですが、子どもが病気になり、到着が遅れることとなります。
その間に、コナーと出会ったマギーは、惹かれあいます。しかし、彼と自分の住んでいる世界が違うということを会話の端々から思い知らされ身を引こうとするのですが、コナーが強引に踏み込んでくるため逃げ切れず。
大きな取引が締結されるかどうかの瀬戸際であるにもかかわらず、マギーに気をとられて仕方がないコナー。彼の気持ちの華やぎや焦燥感が、良い感じにあふれ出しています。
セント・ペナン島を根城にしていた海賊の遺跡や伝説を織り交ぜながら、マギーとコナーのロマンスが進展されていく作品。