マーガレット・ウェイ
なんとなく、ベティ・ニールズに通じる作風かな〜と。大騒動が持ち上がるんだけど、淡々としていて、本当にいたらキッツイだろうなーという敵役の女性等もなんだか、とってもお間抜けさん(苦笑) ヒロインの純真無垢・可憐さが私のツボなのか、つい読んでしまっているようです。


マラカイに燃える恋 I-18 ハーレクイン社  発刊:1982.08.05
ヒロイン:ジョゼフィーン・アダムス(インテリアデザイナー・25歳/愛称ジョー) ヒーロー:ジェイムズ・マーシュ・マッコネル(牧場主)

あらすじ
従妹のジュリーが、莫大な遺産をちらつかせてでも手に入れたいと思っているのが、ブライア・ライトンだった。しかし、マーシュの勘はブライアが信用のならない男だと告げていた。
だからといって、そのことをジュリーに告げる事は躊躇われた。少女の頃に両親を亡くしたジュリーが自分の家族を持ちたいと切望しているのをよく知っているマーシュとしては、彼女の為に万難を排するしかなかった。
ジュリーは、ブライアがよく話題にし、仕事上のパートナーであり、兄妹のように一緒に育てられたらしい「ジョー」という女性の存在に、怯えているのだ。
ジュリーの為なら何でもする気で、婚約披露パーティに乗り込んだマーシュに、件の女性が紹介された。
優雅な雰囲気を身にまとった美貌の持ち主である彼女は、確かにジュリーを脅かす存在だった。
ブライアを見つめるその瞳の切なさを知れば、なおさらのことだった。
そして、マーシュの事を、髪の毛一筋たりとも気に留めていないという事実に、腹立たしさを感じずにはいられなかった。

しっかりしすぎているジョーばかりが、割りをくってて、じれったい展開。
マーシュは何とかして、ブライアからジョーを引き離そうと躍起になっていて、態度が居丈高全開だし。
二股をかける気満々のブライアと、マーシュの妻になるき満々のフィリパが悪役ぶりに徹してます。
その上、保護されるべき存在として登場していたジュリーが実は計算高い女だということが徐々に判明していきます。そんな女性に搦め捕られたことで、ブライアの卑小さも露呈。
野犬と対決したり、疾走する馬に踏みつぶされかけたりと、ジョーは受難体質で、そんな彼女を守らなければと、マーシュが頑張っております。


砂糖きび畑で I-125 ハーレクイン社  発刊:1984.02.05
ヒロイン:キャサリン・オマーラ(父の砂糖きび畑で働く・19歳) ヒーロー:デイビッド・ハンガーフォード(多角経営の実業家)

あらすじ
妻と最愛の息子パトリックが亡くなってから、父は飲んだくれて人生を投げ出してしまったようだった。酒浸りの中、兄の無謀運転が母の命を奪ったのだという事実は忘れ去られ、ひたすらパトリックのことだけを嘆く父。
隣人達は、援助の手を差し伸べてくれるのに、父はにべも無くはねつけ、そして、正体不明になるまで酒を飲む。経営する砂糖きび畑の管理は、キャサリンの肩にのし掛かり、押しつぶされそうだった。どれだけ頑張っても父からは、ねぎらいの言葉一つかけてもらえない。疲れ切った身体で、砂糖きび畑の美しさをぼーっと眺めていたところに、苦手な人物がやってきた。
デイビット・ハンガーフォード、近在で随一の大富豪の彼は、最近、何かとキャサリンの生活に口を出してくる人物だった。

キャサリンの苦闘が淡々と書かれてます。砂糖きびを刈り入れたり、運んだりと華奢な身体に鞭打って頑張ってる彼女が心配でならないデイビッド。何かとちょっかい〈親切〉を出しては、キャサリンから警戒され、
「子どもには手を出さないから安心したまえ」
ずーっと手を出したくて仕方がなかったようですが〈苦笑〉
若さはもちろんのこと、命を削るように働くキャサリンをなんとか助けたくて奮闘してます。キレイに着飾らせたいし、美味しいものも食べさせたいし、何よりも側にいて欲しい。
「手を出せなくてもいいから、結婚しよう」
守る気のない約束ですなー(笑)
急に脇役である人たちの考えていることが心理描写されて、読んでて違和感が……その辺り、ちょっと勿体ないなーと思います。


赤い髪の娘 R-241 ハーレクイン社  発刊:1983.04.20
ヒロイン:ブルック・ハウエル(高校美術教師・24歳) ヒーロー:ポール・コレリ(建設業・35歳)

あらすじ
リリアン・ハウエルは、夫の死後ますます没落しつある家を立て直すために、2人の娘を裕福な男性に売り込もうと必死になっていた。特に上の娘ルイーズの繊細な美しさを自慢にしていたリリアンが、その相手として目を付けたのが建設業で財をなしたポール・コレリだった。
しかし、ポールが惹かれたのは下の娘ブルックで、彼女の赤い髪、生き生きとした笑顔から目を離せないでいた。ただ問題は、ブルックがポールに対して反感を抱いているようで、彼女の態度の端々にトゲがあるのだ。
ハウエル家が居住するウインタースイート舘が人手に渡りそうな程、あの一家が財政的に苦しいのは周知の事実となりつつあった。意中の女性を手に入れるためには、多少の強引さも必要だ……。
ポールは、自分を避けようとするブルックに意志を伝えるため、その手を取り、引き寄せるのだった。

娘2人を売り物にしてまで、未来永劫、働かずに贅沢に暮らしていくつもりのリリアンの意気込みが、素晴しい(苦笑)
そして、それに従うルイーズ。
反発しつつも面と向かって非難できないブルック(←でも、ちくちくと嫌味は言う)
ポールが「行儀よく」から「強引な」までにと迫っているのですが、その求愛に全く気付かないブルック。鈍感過ぎるかも……。
結婚してまで、お預けをくらうことになったポールの辛抱強さにカンパーイ。


和解 R-440 ハーレクイン社  発刊:1986.01.20
ヒロイン:スカイ・ファレル(広告代理店勤務・22歳) ヒーロー:ガイ・リアドン(企業幹部・大株主・34歳)

あらすじ
世間から自殺したのだと思われるような交通事故を起こして、父が亡くなってから5年が経った。
ガイは、父が心血を注いで守ろうとしていた会社を不正なやり方で乗っ取ったサー・チャールズ・メイトランドの元で働いていた。
不正を働いた証拠を手に入れ、リアドン家から奪ったものを全て取り戻してやるつもりだった。サー・チャールズもまた、そんなガイの思惑を重々承知の上で、又その動きを見張るためもあるのか近くに置いているのだった。
そして、今、ガイはサー・チャールズの代理人として、葬儀に参列していた。亡くなったファレル氏は、サー・チャールズの愛娘デボラを奪い去った男だった。2人は許しのないままに結婚し、そして一人娘スカイの出産時にデボラは命を落としていた。
残された2人は悲しみの余り、生まれたばかりスカイの養育権を裁判まで起こして争ったのだ。
メイトランド家の一切合切を拒絶していたファレル氏が亡くなった今、 スカイとの絆を持ちたいとサー・チャールズが願ったのだ。
おそらく頑なな態度を取るであろう孫娘を呼び寄せるには、ガイの手腕にかけるしかないサー・チャールズだった。

家の確執、親子の確執、兄妹の確執が、入り乱れて物語が展開していきます。
祖父の和解の申し出を最初、素気なく断ろうとしていたスカイは、交通事故に遭いかけた彼女を身を挺してかばったガイへの恩義もあって受けることとなります。
祖父の元に赴いたスカイを待っていたのは、余り仲の良いとは言えないメイトランド家のぎすぎすした空気と、リアドン家の虚ろな雰囲気。
そこに、放り込まれることになったスカイが、祖父譲りと称される気概と父親譲りの清廉さで澱みを多少なりとも払っていくこととなります。
そんなスカイをひたすら追い求めしまうガイですが、仲睦まじかった父親を亡くしたばかりのスカイの心境を思いやって、ひたすら我慢をする羽目に陥ってます。
そんな折り、会社の重要機密が社外に漏れるという重大事件が起こり、犯人は誰かという謎解きが始まります。まぁ、会社にとって益のある提案を毎度毎度、却下する人物がいてまして、すぐにわかるんですけど。
復讐に凝り固まっていたガイの心を、スカイが癒していく物語となってます。


フラワー・アイズ R-463 ハーレクイン社  発刊:1986.05.20
ヒロイン:ステファニー・シンクレア(広告代理店勤務・23歳/愛称ステフ) ヒーロー:ボイド・バリンジャー(大規模牧場経営・事業は多岐に渡る・33歳)

あらすじ
バリンジャー家と親交のあるシンクレア夫妻が、飛行機事故で亡くなった弟夫婦の忘れ形見である少女ステファニーを引き取ったのは10年近くも前のことだった。
見知らぬ土地で、心細げにしていた少女をバリンジャー家も優しく見守って、彼女が伸びやかに成長していく様を楽しみにしていた。
ボイド・バリンジャーが、まだまだ子どもだと思っていた彼女を大人の女性へと仲間入りしたと認識したのは、妹の21歳の誕生日パーティの席上だった。
優美なドレスを身にまとった17歳のステファニーから、ボイドは視線を逸らすことかできなかった。
しかし、その夜を境に、彼女はバリンジャー家の人間に対して、心からの笑みを見せることがなくなった。
あれから、5年、ステファニーが婚約したことを知ったボイドは、苛立ちを覚えるのだった。

大学を出た後、シドニーで広告代理店に就職したステファニーは、仕事も順調に覚え、都会での生活を満喫。そして、勤めている代理店の社長マーカスからの度重なる求愛に押されて、婚約をすることに。
しかし、親代わりになってくれた伯父夫妻にマーカスを紹介するために帰郷したところから、歯車が狂い出します。奥地での厳しい自然と娯楽のない生活に早々に嫌気が差したマーカスが見せる人間性があまりに薄っぺらく、ステファニーの気持ちが急速に冷静さを取り戻していくのでありました。
そして、無謀にも1人で奥地に出かけ遭難したマーカスは足を骨折。療養するためにバリンジャー家に逗留することになり、ステファニーも同行せざるを得ない状況に陥ることなります。
マーカスに対して気持ちが揺れているのを察しているのか、彼を歯牙にもかけていないのか、満を持してボイドが、ステファニーを誘惑しだしております。
ボイドの叔父と結婚しておきながら、「ボイドの妻の座」を狙っている女性アン。
アンは、5年前の誕生日パーティでステファニーを下劣にこき下ろし、今回は、振り回した燭台で、頭部を殴打するという愚挙に及んでて、強烈だった……。


揺れる心 R-476 ハーレクイン社  発刊:1986.07.20
ヒロイン:クローディア・イングラム(学生・美術専攻) ヒーロー:ドミニック・グレイ(建築家)

あらすじ
母が交通事故で亡くなった後、痛手を受けていた父グラントがようやく再婚した。
継母クリスチナは、優雅で有能なキャリアウーマンだった。そのクリスチナが、父グラントが後継者にと思っているニックの前に出ると、そわそわと落ち着きがないのを不思議に思っていたクローディアは、ある日、とんでもない場面をみてしまったのだ。ニックを裸同然でおいかけているクリスチナの姿……それは、どうみても不倫現場としか思えないものだった。

実は、この本、図書館でノーラ・ロバーツの「揺れる心」をリクエストしたのに、間違って届いた分。でも手元に来た時、「これ、予約した覚えがない」と露とも思わなかったのは問題かも(苦笑)
女性を惹きつけて止まない ニックがね、なんだかワケわかんないです。クローディアのことがこの世で一番なのに態度が今一つはっきりとしないの……クローディアが決意しないとダメだと思い込んでいるらしく、ひたすら我慢してるせいもあるんだけど。出会ったのが25歳と13歳。それから、8年、ひたすら成長するのを待ってるニック。待ち疲れのせいか全編を通して、ちょっと壊れぎみです(たぶん) そのせいで、君から動いて貰いたいんだと言いつつ、本音がポロポロ。クローディアが、忠実であることを約束するという言葉に返したのが、「覚えておくよ。君には生きていてもらいたいんだ」……いや〜ん、凄い執着ぶり。クリスチナはニックに懸想して、どうあってもクローディアと一緒にさせないとばかりにひたすら彼女に嘘を吹き込み続けてるし、グラントは幼いままの娘に執着して自分の都合のいいものしか受け入れようとしないしで、クローディア、苦労物語となってます(苦笑)


太陽に囚われて R-560 ハーレクイン社  発刊:1987.09.20
ヒロイン:ジェーン・ギルモア(映画プロデューサー補佐・女優) ヒーロー:アレックス・マクガヴァン(砂糖産業・金鉱等経営者)

あらすじ
マクガヴァン戦記とも言える小説の映画化をするために、アレックス・マクガヴァンが支配する土地にやってきたジェーン達一行は、なんとか映画化の協力を得ようとアレックスを説得していた。その小説の題材がマクガヴァン家にとっては、醜聞に値するものでアレックスは、屋敷及び領地の撮影許可を与えるかわりに、脚本の修正を要求していた。そして脚本の修正をしている間、ジェーンが屋敷に滞在することを強制したのだった。

子供の頃に見た「醜聞の中心的人物だった家庭教師の肖像画」 に仄かな恋心を抱いていたらしいアレックス。ジェーンを見て、あらびっくりそっくりさん。なんだか、もう押せ押せアタック(笑) トラブルからジェーンが女優することになったせいで、ジェーンが接する男性が増えていくばかりの状況の中、流石に経験の豊富なアレックスも気が気でなくって……更に押せ押せアタック。ちゃっかり頂いちゃって、しっかり自分のものだと烙印を押してます。
それにしても、ジェーンのライバル役のアントネラのお間抜けぶりは、際立っております。ジェーンを危険な目に遭わせるために手段を選ばなかった彼女は、ジェーンと一緒にアレックスまで塔に閉じ込めてるんだもん。……バカ?(苦笑)


悲しみを脱ぎ捨てて R-1855 ハーレクイン社  発刊:2003.03.20
ヒロイン:カトリーナ・ラッセル(元ピアニストの卵/愛称キャリー) ヒーロー:ロイス・マッキラン(牧場経営者)

あらすじ
一年前の交通事故で怪我を負った小指は、ピアニストを目指していたキャリーの夢を粉々にした。なんとか、人生の折り合いをつけようとしている中、弁護士をしている伯父の顧客ロイス・マッキランの娘の家庭教師の仕事が舞い込んできた。伯父から話を聞いた限りでは、良さそうな仕事に思えたのに、ロイスに会った途端、自分には向かないと二の足を踏むキャリーだった……

なんというか、女性が多く出てくる作品(凄い説明だ)。まずは、キャリーを目の敵にする女性が5人!!(うひゃー) ロイス側に、元妻とその妹、叔父の妻。キャリー側に、継母と異母妹。あと、味方の人間としてロイスの娘と祖母とその付添人と家政婦さん。こんだけ女性が出てくるとキャリーの影が薄くてちょっと……可哀想? それにしてもロイス、女難の相が出ているに違いない(苦笑)


恋は嵐に似て R-1872 ハーレクイン社  発刊:2003.05.20
ヒロイン:ストーム・マクファーレン(ジュエルデザイナー) ヒーロー:ルーク・ブラナガン(牧場監督)

あらすじ
牧場の仕事をしたかったのに、父は「娘」という理由だけでストームを牧場経営から遠ざけた。その代わりに血のつながりもないルークを息子のように扱い、牧場経営を仕込んだのだ。父のやり方が、ストームとルークの関係を良くさせるわけがなかった。ストームは、ルークを目の敵にし、ルークは後ろめたさもあって避けがちだったのだ。

ルークが、ストームのことを高嶺の花だとあきらめてて、なかなか切ない作品。の、割には手が早かったけど(笑) あと、ルークの元恋人で隣接する牧場の娘であるカーラ……盗み聞きの達人やわ〜という作品でもありました。せっかく盗み聞きして得た情報をうまく生かせずという、今作品のおバカ大賞です(笑)