マリー・フェラレーラ

記憶喪失の花嫁 LS-63 (株)ハーレクイン  発刊:1999.05.20
ヒロイン:ホイットニー・ブラッドシー・ラッセル(前日にプールで頭を打ったらしく、そのせいで記憶喪失中・愛称ホイット/司法省連邦捜査官・29歳 ヒーロー:ゼーン・ラッセル(起業家/司法省連邦捜査官

あらすじ
この大事なときにホイットニーが、記憶喪失になった。
前日に、おおきなこぶを作るほど額を強打した影響が翌朝に顕れたわけだ。昨晩、診てくれた医者は正常で問題ないとの所見を出していたが、自分の名前すら覚えていないような状態は、正常とは言い難い……。
準備に気の長くなるほどの年月と、莫大な予算をかけ、ようやく王手を詰もうとしているこの時に、彼女の頭の中が真っ白になるなんて。
しかし、走り出した計画を、練り直す時間など今さらあるわけがない。
ようやく裏稼業を牛耳っているリチャード・クイントンと知り合い、その懐に飛び込める切符を手に入れたのだ。
ゼーンは、慎重に慎重を重ねても足りないこの計画の推進に、大きな爆弾を抱えることになるのだった。

ゼーン視点でも物語が進行するのですが、自分がなにものであるかという説明が最終局面まででてきません。なので、ゼーンが何をしでかそうとしているのかが、全くわからないまま、読み進めることとなります。
自分たちは2日前に結婚したばかりだと教えられたホイットニーが、始終、新婚夫婦らしくあっちちなことをしようと提案してくるので、偽装結婚しているゼーンは内心、大慌て(笑)
で、あっさり誘惑に屈してしまう男の性。というか、ずーっと抑え込んでいた気持ちが大爆発しただけなんですけどね。
そして、品性下劣なクイントンにおもねているゼーンに、ホイットニーが苦言を呈したりするしと、緊張をしいられてばかりです。
メモ:カジノで多額の賭けに興じる。麻薬の取引。