あらすじ
3年前、アラステアは愛していた人を一挙に2人も奪われていた。婚約者のリッサと父が同乗していた車に酔っ払い運転車が衝突してしまったのだ。それから、人を愛することを止めてしまった彼に難題が持ち上がった。従兄のルイが急死し、カスタリア公国を継がないといけなくなってしまったのだ。継承するためには結婚しなければいけないのだが、貞淑な女性に限るというのだ。仕事上、都合が良いからと婚約間近のベルは、過去に引き起こした恋愛騒動がカスタリア公国に相応しくないらしい。彼女と結婚すれば、金の亡者と化した従兄弟達に公国は売り払われてしまう危機を招き入れてしまう。母が、アラステアに一年間の便宜結婚の相手にと勧めた女性は、城の石垣修復に呼び寄せられた職人達の中で働いているペニーローズだった……
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