メアリー・ライアンズ

スタント・ウーマン I-251 ハーレクイン社  発刊:1985.11.05
ヒロイン:リネット・ハリス(映画スタント・ウーマン/愛称リン) ヒーロー:アルバロ・カスティーリョ・イ・ラミレス(侯爵・メキシコ有数の富豪)

あらすじ
映画撮影の危険なシーンで、マリリンのスタントをしていたリネットは、監督の我が侭による安全軽視の為に、生死の淵をさまよう大怪我を負うことになった。意識が戻った時、リネットはマリリンとして扱われていた。映画会社は「宣伝になる」、マリリンは「婚約者フェリーぺにばれない内に離婚しなければ」というとんでもない理由で、病院側にも婚約者側にもマリリン自身が入院していると思い込ませていたのだ。一度は、真相を正そうとしたリネットだったが、人の良さから、マリリンの役を引き続けることを承諾してしまった。高額な治療費も出してもらえることだしと、楽天的だったのは、病院にフェリーぺの異母兄アルバロが見舞いにくるまでの短い間だった。

ノンストップで、アクシデントが次々とヒロインに降り掛かってきます。イマージュなら1つだけでも、普通、一冊は書けるんですけど(苦笑) えっと、内容が散漫になってるという訳ではなく、とっても濃いです。どのエピソードもいいの♪ 映画での事故による大怪我に始まり、身代わり婚約者 → 闘牛の暴走 → 誘拐 → 脱出 → ライバルの策略 がリンに降り掛かるアクシデント。アクシデントが重なる度に、アルバロの恋の苦悩が深まり……普段は冷厳なアルバロが暴走気味なのが最高です。病院のベッドで儚げに臥しているリンに一目ぼれしたアルバロは、リンがふしだらな映画女優だと思い込んでいる上に、「弟の婚約者に欲情するなんて倫理にもとるッ」とひたすら、リンを睨みつけて……怖がられてます(笑)


セレナーデを君に I-363 ハーレクイン社  発刊:1987.06.05
ヒロイン:アレクシア・バルベルデ(コンピューターソフトの開発者・23歳) ヒーロー:ラファエル・バルベルデ(有名歌手)

あらすじ
コンサートのためにロンドンを訪れていたラファエルの元に、5年以上、消息を掴むことが出来なかった弟ルイスの訃報が届けられた。
難病の末に亡くなったルイスの葬儀に慌てて駆けつけたラファエルは、お墓の前で哀しみをにじませて立ちつくしている女性アレクシアを見るのだった。未亡人となった彼女の美しさに衝撃を受けたラファエルは、動揺の余り、ひどい態度を取ってしまった……。

ルイスには、忘れ形見のジュアンが存在します。ジュアンの法的後見人に指名されたのが、伯父にあたるラファエル。
ジュアンの生みの母親は、アレクシアではなく姉のアントニア。アントニアが亡くなり、ルイスがリンパ腺の癌に倒れ、看病と育児のためにアレクシアがルイスと名ばかりの結婚をしています。
ルイスと付き合い始めの頃まで、アントニアが高級娼婦であったことをラファエルも知っています。そのため、アレクシアとアントニアを取り違えているラファエルの態度はとっても悪いです。
見下した態度を取るくせに、彼女を抱き寄せたい気持ちを抑えられないラファエル。形ばかりとはいえ、婚約者もいるのに、 アレクシアに迫りまくっています。
ラファエルは、アレクシアにかかってくる電話を盗み聞きまでしてしまうほどの嫉妬に身を焦がして機嫌の悪いこと悪いこと(笑)


見知らぬ私 I-832 ハーレクイン社  発刊:1993.12.05
ヒロイン:ティファニー・イモジェン・キャサリン・ハリス(プロテニスプレイヤーの夫を亡くす・24歳/マクシーン・ドス・サントスと間違われる) ヒーロー:ザルコ・ドス・サントス(ブラジルの侯爵・38歳)

あらすじ
ブラジルで仕事に没頭していたザルコの元に、ポルトガル警察から妻マクシーンが事件に巻き込まれて、昏睡状態で病院に収容されていると連絡が入った。飛行機を手配して慌てて病院にかけつけたザルコが見たものは、頭を包帯でぐるぐる巻きにされ、くたりとシーツに埋もれている妻の姿だった。
……騙されて結婚させられた、この世で一番嫌いなマクシーンに対して、夫の権利を主張したくなる自分が本当に嫌だった。その上、意識が戻ったマクシーンは怯えを瞳に宿しながら夫である自分を
「こんな人は見たことがありません」
この期に及んで、彼女はまだ何か策略をめぐらすつもりなのか、自制心を極限まで試されてるとしか、思えなかった。

最初にマクシーンとティファニーが出会って、2人が入れ替る場面が描かれてるので、記憶喪失の彼女が一体、誰なのかというドキドキ感は無いです。
記憶が戻ってくるにつけ、自分がザルコの悪妻ではないということを何とか彼に納得してもらおうと四苦八苦しているハラハラ感が強い作品。
散々、侮蔑され罵られ嫌われているとしか思えない態度ばかり見せているザルコ。そんな彼が、ティフアニー・ハリスであるという証明をどうすれば見つけられるかということを、ただ相談しているだけの男性に対して、猛烈に嫉妬したりするから、ティファニーも混乱しまくり。
嫌いで抱きたくもないマクシーンなのに、目の前にいる「マクシーン」は今すぐ押し倒したいんだから、ザルコも混乱しまくり。その「マクシーン」が別人であった解った瞬間、ハジケテます。……ティファニーにちゃんぽん(ワインに大量のブランデー)で飲ませたのは確信犯(笑)


伯爵の素顔 I-981 ハーレクイン社  発刊:1996.01.05
ヒロイン:ルイザ・トーマス(不動産会社幹部・25歳) ヒーロー:グザヴィエ・デルランジェ(コルシカ島に不動産をもつ仏の資産家・35歳/チナルゲジ伯爵

あらすじ
目の前にいる若い女性は、自分の好みではなかった。砂時計のようにくびれた腰をもつ、小柄な女が好きなのに、背は高い上に痩せていて、やたら目立つ赤っぽいブロンドが肩に波打っている。
でも、大きく見開いたエメラルドグリーンの瞳は悪くないな……。
その問題の女性ルイザが、後見人をしている姪をたぶらかした男の姉であった上に、今回の不動産取り引きの担当者であったとは、思いも寄らぬことだった。

かなり、お酒の効用を知っているグザヴィエ。ルイザの口を割らすために、グラスにワイン、コニャックを鮮やかに♪
見事、その手にひっかかり、生い立ちとか恋人がいないこととかを聞き出されてるルイザ。
威勢のよいルイザが、グザヴィエに命名したあだ名「食虫植物」に、吹き出してる場面とか、コミカル。
ただ、グザヴィエ自身、亡くなった前妻から受けた仕打ちから立ち直っていなかったため、ルイザにつらい思いをさせてます。妊娠したルイザに、ひどい言動で当たり散らしてしまうという……平身低頭謝ってます。当たり前だッ。