ミランダ・リー
Hotな作風。

夫に片思い R-2131 (株)ハーレクイン  発刊:2006.08.20
ヒロイン:ホリー・グリーナウェイ(花屋の店員・26歳) ヒーロー:リチャード・クローフォード(銀行頭取・38歳/愛称リッチ)

あらすじ:求む妻(1)
リチャードが妻ジョアンナを交通事故死で失ってから、一年半が過ぎていた。最愛の妻だと思っていたジョアンナが、ただの浮気性の女だと思い知らされたのは、検死報告を受けた時だった。
彼女は妊娠6週目だったのだ。妻が妊娠したと思われる時期、リチャードは長期出張で側にいなかった。
そういえば、出張から帰ってきたリチャードをジョアンナは諸手を挙げて歓迎したのだ。誰よりも一番愛していると。
他の男の子供を押し付ける気だったに違いないジョアンナの態度が何よりも、リチャードを失意の底に沈めた。
もう2度と、愚かな愛情に振り回されたくはない。
けれども、子供や暖かい家庭は切ないほどに欲しかった。親友のリースが結婚サービスで適切な妻を見繕えたように、自分もやってみる価値がある。
リチャードは、 登録したサービス会社から紹介された女性達とデートをしたが、相手に惹かれるものが一切感じられなかった。そのことに気が重くなるばかりだったところに、一人の若い女性があらわれた。
リチャードの母を訪ねてやってきた花屋の店員ホリーの容姿、飾らない人柄の何もかもがリチャードの関心を引きつけた。

父亡き後、薄給にもかかわらず必死になって花屋を営んでいるホリー。父親は花屋の権利一切合切を継母に遺したために、ホリーは苦境に立たされています。その上、彼女は最近、婚約者デイブを義妹に寝取られたばかり。継母と義妹の仕打ちに耐え忍ぶホリーがリチャードと出会い……という、シンデレラストーリーが展開されるのですが、ホリーの「純真さ」がどうにもうさん臭く……。
シンデレラものって大好きなのになー。
デイブとの仲が(感じる感じないは別として)かなり濃密で経験豊富な間柄だったという設定が駄目なのかも。リチャードがしきりにホリーのことを若い(=純真)と言ってるんですが、しっかり手垢がついた感じが否めない。
リチャードの恋に転げ落ちていく展開とか、強引な手を使ってまでもホリーを自分のものにしたいと思いを募らせていくところとか、好きなんですけどね。特に、出会いのシーンとか、滑り出しは良かったのに、読み進むほどにツボから離れていく(←ヒロイン限定)作品でありました。


情熱だけの関係 R-2137 (株)ハーレクイン  発刊:2006.09.20
ヒロイン:アラナ・ダイヤモンド(リースの妻・30歳) ヒーロー:リース・ダイヤモンド(不動産業者・36歳)

あらすじ:求む妻(2)
結婚したからには浮気はしないけれど、互いの行動に口を挟まないドライな夫婦関係を築いて一年。
リースの結婚の動機は、美しい婚約者クリスティンが破産しつつあった彼を捨てて金持ちの老人に走ったのを許せず、復讐するため。
破産を脱した後、財産をさらに膨れ上がらせ、クリスティンよりも美しいアラナと結婚し、社交界でみせびらかしてクリスティンの悔しがる顔を見て溜飲を下げようと言う魂胆を持っていた。
結婚生活は順調だっだ。
今日も親友リチャードの結婚披露宴で、アラナが艶やかな赤を身にまとい、男性陣の目を惹きつけている。その光景は、リースがいつもパーティでアラナにしてもらっていることと同じだった。
なのに、もう一人の親友マイクと親しく踊っているその姿が気にくわないのだ。
……マイクがこれ見よがしに、アラナの腰に回していた腕をせばめたのを見た瞬間、どす黒い嫉妬がリースの胸に湧き上がった。

便宜結婚もの。
前夫ダルコの病的な嫉妬に苛まされ、挙げ句の果てに無理心中をさせられそうになったアラナは、「愛情」に対して恐怖に近い思いを抱いてます。
「愛情深い夫」は願い下げだけど、自分の子どもが欲しかったアラナは、リースと結婚することとなります。
互いを知るにつれ、情もわき出してベッドでの相性も、得も言われぬ程の気持ちよさ。
「便宜結婚」とは、言えないような間柄に入ろうとしていた矢先に、衝突事故でアラナのここ5年間ほどの記憶が失われてしまいます。
事故後、目が覚めたアラナは、「夫」が自分を殺そうとしていると怯え続けていて……。
そんなアラナを守りたいし、この愛を告げたいと、リースの心は彼女のことばかり大きく占めています。
ロマンチストだとか熱い情熱の持ち主だとかをひた隠しにし、冷静沈着を装うリースがなんだか可愛い。


結婚という名のビジネス R-2143 (株)ハーレクイン  発刊:2006.10.20
ヒロイン:ナタリー・フェアレーン(結婚相手紹介サービス「求む、妻」経営・34歳) ヒーロー:マイク・ストーン(ソフトウェア開発会社経営・天才プログラマー・34歳)

あらすじ:求む妻(3)
結婚など一生するつもりなどなかった。
けれども、状況が変わってしまった。マイクが開発したソフトを全世界に売り出すにあたって力を貸してもらいたい相手会社の責任者の信条が、
「共同事業を組む相手は結婚していること。身を固めた、家族思いの男であること」
その基準を満たすために、マイクは1ヶ月後には結婚していなければならなかった。
そして、契約が締結されればすぐに離婚するという「結婚」に応じてくれる相手を見つけなれば。
マイクは、今まで幾度も融資をしてくれた親友、リチャードに結婚相手紹介サービス会社「求む、妻」を経営している女性ナタリーを紹介してもらうよう頼むのだった。
200万ドルという大金をちらつかせれば、相手をみつけることなどたやすいはずだ。
しかし、マイクの思惑は、思いもしないところへと転がることになった。

便宜結婚もの。
父親は誰かも知らず、麻薬常習者の母親は薬を手に入れることに必死という育児放棄の中で育ったマイク。
家族の愛情を知らない彼は、女性に対しても身体の関係しか求めてません。
対して、ナタリーは真剣に付き合っていた男性が妻子持ちだったということから、殻に閉じこもった私生活をおくってます。
ナタリーは、両親が無謀な事業に手を出したり、自分と両親の住宅ローンの返済などにお金に汲々としていたところに、マイクからの200万ドルの報酬は、そりゃーもう目が眩みます。
マイクと結婚する相手に名乗り上げるナタリー。まぁ、マイクの性的魅力にも惹かれての立候補となるわけですが。
男に騙されて、ツンツンとした性格になったナタリーを、再び女性としての喜びを得たいと思わせるよう、マイクが容赦なくこき下ろしていく展開となってます。
そして、マイクはナタリーとの関係を永続させたいという気持ちが湧いた時、過去に母親から受けた仕打ちがトラウマとなって立ちすくむこととなります。そんな彼に、ナタリーは必死になって永続する関係から逃げないでと迫っていくのでありました。