ナンシイ・ジョン(ナシシー・ジョン)

いつもあなたと L-87 (株)サンリオ  発刊:1983.07.05
ヒロイン:ジェーン・スチュアート(飛行機事故で記憶喪失) ヒーロー:ダンカン・スチュアート(キルレイブン島領主)

あらすじ
飛行機事故で記憶喪失に陥ったジェーンは交通事故で亡くなった夫イアンの兄ダンカンが統治するキルレイブン島で養生することになった。ダンカンが、軽蔑以外の何者でもない態度で接するほど、自分はひどい女だったのだろうか……ジェーンは、早くも島から逃げ出したかった。しかし、島から出て自立したいというジェーンの願いを頑として受け入れないダンカンの真意が、ただ自分への欲情だけとは、本当に情けなくてただ悔しかった……

ジェーンが記憶喪失なのをいいことに(?)、ひたすら抱きたいと迫りまくってるダンカン。それが、屋敷内だろうが青空の下だろうがお構いなしの熱烈さ。ジェーンの放埒な生活が弟イアンの身を滅ぼしたと思っているダンカンにとっては、それが嫌で嫌でたまらないのに。ジェーンへの欲情を押さえることができない苦しさに、不当な程、彼女に当りまくってます ← 弱いものいじめの様相を呈してます〜。
記憶喪失のジェーンが見せる清純可憐な行動をただ自分を誘惑しようとする演技だと言い張るダンカン。崖から転落して肩を脱臼した犬の手当てを、あっという間にする手際とかさー、普通の女性にだってできない芸当なのになー。ある意味、恋する男は盲目(苦笑)  
所構わず押し倒して、拒絶されて、罵って……やりたい放題の領主様なんですが、ジェーン以外の島民には、本当に良い統治者というギャップが際立っております。バクパイプが上手で、ゲール語で即興で歌ってキルトがとっても似合う領主様らしいってのが、ちょっとポイント高いかも(笑)


もどれない道 L-169 (株)サンリオ  発刊:1985.04.05
ヒロイン:ベリンダ・ボー(旅行会社勤務・23歳) ヒーロー:アダム・ロイド(馬の飼育場主・31歳)

あらすじ
スイスの高級リゾート地で、スキーを楽しんでいたアダムの目の前に現れたのは、美人の双子姉妹だった。
最初に出会ったのは、妹のベリンダ。引っ込み思案らしい彼女は、スキーをするのが初めてだったらしく、手ほどきする時も申し訳なさそうだった。
そんなベリンダの様子にアダムは強く心惹かれた。そして彼が見せた好意をベリンダは、はにかみながらも真面目に受け取ってくれているかに見えた。
しかし、それはどうやら旅先でのお遊びだったらしい。
姉のバーバラから、
「妹には婚約者がいるのよ」
ベリンダの旅先の情事に付き合う気になれなかったアダムは、バーバラと急速に親密になっていくのだった。
モデルをしているバーバラの華やかな雰囲気に、アダムは魅せられていた。

性格がまるで違う双子の姉妹であるバーバラとベリンダ。
派手好きで男遊びの激しいのがバーバラで、引っ込み思案で誠実なのがベリンダ。
スカポンタンのアダムは、まんまとバーバラの術中にはまり、彼女を選んでしまいます。で、結婚生活を送るのですが、ウェルーズの山中にある飼育場に派手なバーバラが馴染むわけも無く、夫婦喧嘩が絶えない日々。
そんな中、妹がロンドンに転勤となったからと喜び勇んで飛び出していったバーバラ。
そのバーバラが帰宅する前日に、ひどい落馬事故に遭ったアダムは病室のベッドに横たわり、夫婦仲がこじれたのは自分が原因だとか、バーバラが戻ってこなかったらどうしようとか、ひたすら悶々と悩んでます。
しかし、病室に現れたバーバラは、アダムのことを心底、心配している様子で、その上、こうあって欲しいと願っていたひとそのもの。
「やり直すことができる」と、確信したアダム……どこまで、スカポンタンなのさー。
性悪女がそうそう改心するわけないのに、恋は盲目です。
バーバラとベリンダが入れ替っていたとわかった時、自分がどれだけ価値のないものにいれあげてしまっていたのかを気付かされるアダム。
でも、それを認めたくないものだから、ベリンダにかなり冷たく当ることとなります。猛反省しているから、許されるんですけど……。

メモ:後ろのあらすじ「失恋したベリンダは、一人淋しく暮らしていたが、ある日、激怒したアダムから、バーバラが行方不明になったという知らせを受け取る」という場面は作中にはなし。