ノーラ・ロバーツ
家族の大切さとか、傷ついた尊厳や信頼を取り戻していく話しの運びは、さすがです。会話も楽しいし、一挙読みしちゃう作家さん。別名義のJ・D・ロブでイヴ&ロークシリーズを刊行中。
文庫

トワイライト・ローズ IM-2 (株)サンリオ  発刊:1984.04.14
ヒロイン:レイブン・ウィリアムズ(ミュージシャン) ヒーロー:ブランド・カーステアーズ(ミュージシャン)

あらすじ
5年前、ブランドはレイブンをあっさりと切り捨てた。ブラントの消息は、発表される作品と新聞やマスコミから流れてくるゴシップからだけというその冷たさい拒絶ぶりに、レイブンは打ちのめされた。そして、今、レイブンが興味のあるミュージカルの作曲を一緒にしないかとの仕事の依頼とともにブラントが、姿を表す。……あの時も今も抱えている家族の恥を、今度はブランドに話すことができるのだろうか。

レイブンのつらい子供時代に培われた性格は、なかなか哀しいものがあって、そんな世界と無縁に成長したブランドの傲慢さがちょっとなんだかなーと思ってしまった。ブランドの方が年上だし、女性経験も豊富なんだから、少しは余裕を持って接すればいいだろうに―という感じ。まぁ、何でも手に入れていたんだから、我を忘れて突撃して初めてつまずいて拒否されて逃げ出しちゃったというある意味、ヒロイン的な行動をブラントはしております、昔も今も(苦笑)


揺れる心 IM-12 (株)サンリオ  発刊:1984.07.05
ヒロイン:キャサリン・ワイアット(文化人類学者/愛称キャシー) ヒーロー:ジョーダン・テイラー(作家)

あらすじ
ジョーダンが執筆している作品にアドバイスするために、テイラー家の邸宅に一日早く、到着したキャシー。迎え入れてくれた使用人は、慇懃無礼、邸内の雰囲気はまるで美術館。こんな暖みのない所で、これから数ヶ月間、暮らすかと思うと……昔を思い出して神経症を起こしそう。そして、優雅で堅苦しい部屋で、雇主となるジョーダン自身がキャシーの容姿を揶揄していたのだ。ジョーダンの想像が余りにもかけ離れているのに、キャシーはつい口を出さずにはいられなかった。

明るいキャシーが、ジョーダンと姪のアリソン家族関係の修復をする過程がとっても素敵な作品。前半は、堅物の仮面を被ってるジョーダン達から眠ってるユーモアを引っ張り出して、読んでてクスクス。そんな中、ジョーダンてば、堅物だろうがユーモアだろうが関係なしで、キャシーを直接的に誘ってるのは立派です〜。それにしてもジョーダン、夢中になりすぎて力加減を忘れてキャシーを強く握ってしまってアザをつくってしまいおろおろ。とっても大事にしたい女性を傷つけてしまったと、動転するジョーダンがとった行動が更にキャシーの心を傷つけてと、ドキドキの展開を後半に見せます。でも、きっちりとジョーダンがケリをつけるところが、読後感の良い作品。


輝きたくて IM-22 (株)サンリオ  発刊:1984.10.05
ヒロイン:ライアン・スワン(プロデューサー) ヒーロー:ピアス・アトキンス(マジシャン)

あらすじ
舞台で魔術の域に入る手品を披露するピアス・アトキンス。今回、テレビでのショー放映の契約交渉を父の代わりにすることになったライアンは、ピアスの屋敷を訪れた。迎えに出てくれたのは、醜い大男。そして、案内された地下室でピアスは煙をまくようなとらえ所のない対応を見せるばかり。喋る烏が、肩に乗ってくるわ、嵐が吹き荒れる真夜中に黒猫に脅かされるわで、ライアンの不安は一気に募った。そんなライアンをビアスが拘束するようにキスを試してくるのだった……

黒猫と烏がいい感じで、ライアンの恐怖心を煽って、ピアスの腕の中に飛び込ませてます。ピアス、仕込んでいるのかっ!?っていうぐらい絶妙のタイミング(笑) 魔術師としての艶っぽさが、話し全体に流れていてちょっとドキドキ。拘束って言葉がなんとも怪しい。手先が器用で腕力があって心理を読むのに長けている割には、ライアンに振り回されっぱなしの感があるピアスですが、惚れた弱みだから仕方ないよね……でも、最後の譲歩はライアンがしてるし。譲歩できるってのは、ある意味、とっても芯が強いってことだと気づいた作品。ライアンと父親との確執も互いに理解しあえる形を迎えることできて○。


夕暮れに恋をして IM-67 (株)サンリオ  発刊:1985.08.20
ヒロイン:ブルック・ゴードン(CMディレクター) ヒーロー:パークス・ジョーンズ(野球:三塁手)

あらすじ
デ・マルコのブランド戦略で、CMに野球選手のパークスを起用することになり、初めて野球観戦なるものをすることになったブルックス。野球のルールもあやふやで、「スクイズって何?」状態だが、要はパークスの動きだけを確認できればいいのだ。パークスがCMに必要のない存在だと歯牙にもかけないブルックスだったが、セックス・アピールのあるその動きに感嘆し始めていた……。

大観衆の中から、ブルックの視線に気づいて、一目ぼれのパークスです。野球ならどんな場面でも、すっと冷静になれるのに、ブルックには冷静になれず、あたふたと行動して怒らせたり泣かしたりと大忙し。言い合いをしている最中に、ポロッとブルックが「愛し始めてる」ともらして、パークスから離れようと向かった先がサードベース。それを「運がついてる。サードならエラー率が低い」と運頼み(?)で告白し返すところが可愛い♪ カメラマンのE・Jとブルックの掛け合いや、他の選手がブルックにちょっかいを出すのを、頑としてはねつけるパークスと選手達のやり取りもグー。


いとしのライバル IM-96 ハーレクイン社  発刊:1986.03.20
ヒロイン:ローレル・アーマンド(新聞記者) ヒーロー:マシュー・ベイツ(新聞記者/愛称マット)

あらすじ
同僚となって一年、その上、隣同士で住んでいるのに、どうしてマットは、一度も食事に誘ってくれないのかしら? 私は女として、魅力がないってことなのね……仕事では、そこそこ張り合えるけど、それだけの存在なんだわ……いけすかない奴。ローレルは、マットのことが気になって仕方がなかった。弁護士である兄カートの親友で、書く記事は、一面を飾るものばかり、そして私の記事を少しバカにしてる。いつか、彼をやりこめる記事をものにしてみせるわと、息巻いていたローレルに、ある事件の真相にせまる切っ掛けが訪れた。1年前に、事故死した女性アンの姉スーザンが、「アンは殺されたの」と調査を依頼してきたのだ。俄然、張り切るローレルだったが、上司は、マットをパートナーにするし……「殺された」アンの夫ルイは、ローレルの初恋の人だった。心落ち着かないまま、調査に乗り出すローレル達だった。

親友カートの机の上に飾っていた妹ローレルの15歳の写真に一目惚れしたのが、21歳の時。穴が空くほど、見つめ続けた8年後に、同僚として本物のローレルが目の前にいて……1年間、手も出せず状態(笑) それも、隣同士に住んでるのに、食事一つ誘えないマット。ローレルに関してのみ、シャイが発揮されるようです。
「ケーキ屋の店先で指をくわえて見ている少年のような気にさせるほど」、ローレルに夢中♪ ローレルの初恋の騎士ルイへの嫉妬が、なかなかですの。特に、一度、手に入れちゃったらちょこっとでも手放すなんて、魂が引き裂かれる〜とのたうち回ってる激ラブぶりが最高です。


銀河のおりる草原 L-136  (株)サンリオ  発刊:1984.07.05
ヒロイン:サマンサ・エバンス(体操教師・金メダリスト) ヒーロー:ジェイク・タナー(大牧場主)

あらすじ
双子の妹のサブリナが、待ち望んでいた妊娠が判明した後、身体を壊し危うく流産しかけた。助けて欲しいと夫ダンからの電話にサマンサは、すぐに飛行機に飛び乗り、ワイオミングの牧場にやってきた。
サマンサには、ダンが経営する牧場で赤ちゃんが生まれるまで、サブリナの面倒を見る覚悟があった。家事とサブリナの世話で忙殺されたけれど、牧場での生活は楽しかった。気にくわない点があるとするならば、隣接する大牧場主のジェイク・タナーの訳知り顔でちょっかいを出してくることぐらいだった……。

サマンサに身も心も夢中なジェイクが、何故だか初々しくて……いや、サマンサが初々しいのは、わかるんだけど(笑)
サマンサがサブリナにばかり世話を焼いてるのが、余り面白くないジェイク。
「サブリナだってきみと同じくらい一人前の女性だ。そろそろ自分自身のことを考えて欲しいな」 そうだよねー、あからさまに誘惑光線を送ってるのに、受信してくれないんだもんね。 ジェイクのことも考えてほしいよね。
それにしても、ジェイクを狙っていたレスリーが、結局、他の人と婚約するんだけど、その婚約指輪をジェイクとのだと、誤解させるような行動に出ます。なんか、ホント、嫌な女でした(苦笑)


ラブ・マジック L-218  ハーレクイン社  発刊:1986.03.20
ヒロイン:ジョビレット・ワイルダー(ライオン調教師/愛称ジョー) ヒーロー:キーン・プレスコット(弁護士・サーカスオーナー)

あらすじ
サーカスのオーナーであり団長でもあるフランクが、まだ50代という若さで心臓発作で亡くなった。親代わりをしてくれていたフランクを失って、ジョーは落ち込んだ。その上、サーカスはフランクの息子キーン・プレスコットに譲られたらしい。この30年間、音信不通でフランクの葬儀にすら参列しなかった男が、サーカスのオーナーになることには、反発しか感じられないジョーだった。

一度は、自分の仕事を放り出してもジョーと一緒に生きていく決心をしたらしいキーンですが、彼女がライオンの爪に掛かって大怪我をする姿を見て、自分には無理だと気づきます。ジョーが殺されてしまうかもしれない場所へ、何でもない顔をして送り込むことなんて出来やしないとジョーの前から去るキーン。
「きみを忘れるには、何回自分自身をきみから引き離さなければならないんだ?」 ジョーが傍らにいない痛みから「もういやされたものと、納得させてたんだ」 そんなキーンに、「あなたの情婦になりたいの」と告白するジョー……キーンの抑制を試すかのような彼女の無邪気ぶりは、すご腕の弁護士も形なし。

危険な週末 L-221  ハーレクイン社  発刊:1986.04.20
ヒロイン:オータム・ギャラガー(カメラマン/愛称キャット) ヒーロー:ルーカス・マクリーン(作家)

あらすじ
「会いたいの」と手紙を寄越したタビー叔母さんが営むペンションに、一年ぶりに訪れたオータムは、この世で一番会いたくない男ルーカス・マクリーンと再会した。彼には、3年前、6ヶ月のつき合いの果てに、捨てられたのだった。いつも夕食を共にする水曜日の晩、訪ねていったオータムに、飽きられていたの気づかなかった彼女が悪いかのように他の人との約束があるからと別れを告げられた。自分の何がいけなかったのか、全く理解できず、涙を流す彼女をルーカスの残忍な口調が追い討ちをかける。
「心配することないよ、ほかの相手がすぐ見つかるさ」

叔母さんのペンションに、オータムを含めて7人のお客。奇妙な雰囲気が客達の中にあって、オータムは首をかしげます。そして、一人がハサミで刺し殺され……犯人は、ルーカスではないのか?と疑う自分が、オータムはイヤでたまりません。なぜなら、まだルーカスを愛してるから。どんな仕打ちを受けても、愛していたことに気づいた彼女は、犯人(ルーカス)の映っている可能性のあるフィルムの証拠隠滅まで決意してます。彼女の報われないと思っている愛情が、切なくて目がうるんでしまいます。
ええ、何もかも、ルーカスが悪いんです。 自分が自分でなくなるような恐怖から、オータムを自分の生活から非情な手段で排除したルーカス。排除して側からオータムがいなくなっているにも関わらず、彼女の思い出からは逃れられなくて3年間苦しんだそうですが、同情の余地無し。
でも、ルーカスの暗い情念の告白に身震いがするほど「素敵だッ!!」と感じている私……壊れてるかも(苦笑)
「会えば、きみは腕に飛び込んできてくれると思っていた。きみをつかまえたら考えるいとまも与えず結婚すればいいんだ。結婚してしまえば二度ときみを失う心配をせずにすむ。どんなにわめていも離婚などしてやらない」 この信念の元に、オータムを自分の元におびき寄せる為に画策したルーカス……しかし、オータムは腕に飛び込まず冷ややかにルーカスに対応するのみ。あぁ、机上の論理(苦笑)


愛のぬくもり L-233  ハーレクイン社  発刊:1986.07.20
ヒロイン:B.J.クラーク(ホテルマネージャー) ヒーロー:テイラー・レイノルズ(ホテルオーナー)

あらすじ
B.J.が支配人をするホテルの視察にオーナーのテイラーがやってきた。こじんまりとした落ち着いた古い、このホテルにリゾートホテルへの改築は似合わないのに、テイラーは、押し進めるつもりらしい。初日から、ホテルのあら探しをするテイラーにB.J. は、なんとか良い所をみてもらおうと……しかし、皿洗い機は動かなくなる、飾る花が届かない、トラブルが続くのだった。

B.J.の仕事や(とっても健全な)遊びに対する姿勢が、わくわく感に満ちていて読んでてとっても楽しい。野球の審判で、アウトをもらったお返しに、卵のサイズの審判を嬉しそうに買って出る彼女の行動がサイコー。テイラーと一緒にする「皿洗い」「花の調達」などなど、深刻な問題は一切、起こらず(こんなことを書いたらB.J.は沸点に達しちゃうけど)、最初から最後まで、コミカルな会話が続いていて、幸せな気分にしてくれる作品。

夏のふれあい L-237  ハーレクイン社  発刊:1986.08.20
ヒロイン:グウェニベア・ラクロシー(ファッション雑誌編集アシスタント/愛称グウェン) ヒーロー:ルーク・パワーズ(作家・脚本家)

あらすじ
母アナベルが年下の男性に夢中になっている。最近、送られてくる手紙は人気作家である「ルーク・パワーズ」一色だった。大事な母が、彼に遊ばれているのではないか、グウェンは心配になって2年ぶりに故郷に休暇をとりにやってきた。自宅前にタクシーから降り立った時、家の横手で樫の木を切り倒している男性が目に入った。見るものを魅了する静けさをたたえた青灰色の瞳……彼が、問題のルーク・パワーズだった。

一目会った時からグウェンに惹かれたのに、あろうことか彼女は、ルークがアナベルと情事に耽っていると思い込んでいるのだから。これは、恋愛というものを教えずにはおれまいと、いやー、のっけからルークってば、飛ばしてます。
「素晴らしいと感じたものは、触れずにはいられないんだ」と言い募って、グウェンの髪、肌、唇と触りまくり。でも、長けている筈の恋愛に溺れたのはルークの方だったです〜。12歳も年の差があって、感情が瞳や顔にすぐに表れるグウェンの清らかさを汚したくないけれど、手を出さずにはいられないッ。手を出しながら我慢していたルークの矛盾が……笑えます。

めぐる想い N-66  (株)サンリオ  発刊:1984.09.15
ヒロイン:シンシア・フォックス(写真家/フォクシー) ヒーロー:ランスロット・マシューズ(レーシングカー設計会社社長/愛称ランス)

あらすじ
ランスは、10年前に初めてあって、6年前にこっぴどく振られた男性。あの当時、レーサーだった彼は、その後、引退し、今では、彼が設計した車を兄カークが走らせている。そのランスが、真横というか真上でカークと話してる。車体に潜り込んで修理に励んでいたフォクシーは、自分のカメラマンとしての仕事を軽視するランスの発言に、車の下からぐんと飛び出した。ランスの驚いた目が、フォクシーを見つめている。やだわ、全然、変わってない。フォクシーは、今シーズン一杯、サーキットを取材して回るのに不安を覚え始めた。

カークとフォクシー兄妹の二人の恋が展開するので、ちょっと話が散漫になりがち。フォクシーだけのロマンスだったら、良かったのになぁ、惜しいです。といっても、ランスにトラウマや物語を膨らませる要素が薄いから仕方ないのかな……勝手だし(苦笑) 結婚は、一人でするものと勘違いしてるのかなー?と皮肉りたくなるくらいフォクシーの感情に疎い場面が多々あります。あっ、そっか、ランスの精神成長物語の面があるのかも。順風満帆の人生で思いやりに欠ける男が、恋の挫折に人間らしく成長するという。愛情を押し付けるだけ、俺に黙ってついてこいだけでは、本当の伴侶は得られないということをランスが学ぶ作品(身も蓋もない〜)。……しっかり、反省してるランスがマル。1日か2日、プロポーズの返事を待って欲しいというフォクシーに、Yesの返事を貰うまで帰らないというランスの強引さが、素敵♪


恋の魔法使い N-117  ハーレクイン社  発刊:1985.10.05
ヒロイン:ルース・バニョン(プリマドンナ) ヒーロー:ニコライ・ダヴィドフ(名ダンサー・ディレクター/愛称ニック)

あらすじ
ニコライ・ダヴィドフの新作「赤い薔薇」でソリストに抜擢されたルースは、演じるカーロッタに心血を注いでいた。カーロッタの役なら、ルース・バニョンという当たり役になりたいと思うくらい、この役にのめり込んでいた。カーロッタが恋の駆け引きで翻弄する王子役をニックが演じている。役に成り切れば成り切るほど、もう卒業したと思っていた憧れていたニックへの思いが甦ってくる。私は、付き合っている男性がいるのに……そんな折り、ニックが唐突に尋ねてきたのだ。「きみは幸せではないのか?」

バレエレッスンの名の元に、17歳の少女が大人の女性に育つのを、5年も待ち続けたニックの物語という作品(見も蓋もない……) ルースに同棲を提案したつもりが、命令していると受け取られ断られた彼の激憤ぶりが、情熱的な告白となってます。結婚という段階に入る前に、二人の生活に慣れる期間が必要だという理性的な考えと、一刻でも早く二人でいる時間が長く欲しいという感情的な思いが合致してしまったニック。何の説明もなく「一緒に住もう。いますぐ」←思い返す度にとんでもない求婚をしてしまったと、自分の不甲斐なさにジョギングのスピードが上がっているニックが可愛い♪
ルースに陰湿なゴシップを吹き込んでくるライバルのリアのタイミングが絶妙で、二人の脆い信頼関係が幾度となく揺さぶられています。あぁ、できることなら「オーロラ姫」を完璧に踊らせながらも彼女を懲らしめる方法をニックがばっちり思いついたことを、祈るばかり(ふふふふ、私は狭量でーす)


愛と哀しみの城 N-155  ハーレクイン社  発刊:1986.07.05
ヒロイン:シェーン・アボット(アンティークショップと博物館経営者) ヒーロー:バンス・バニング(建設会社社長)

あらすじ
育ててくれた曽祖母が亡くなり、2ヶ月後に結婚する予定だった婚約者サイから一方的に婚約を破棄され、涙にくれる毎日を過ごしていたシェーンだったが、ようやく、立ち直りつつあった。手始めに、曽祖母と一緒に暮らしていた家を改装して南北戦争の博物館兼、アンティークショップとして事業を起こそうと決意。……屋根の雨漏り、ポーチは飛び飛びに歩かないと、踏み外すかもと家の不具合を考えると気は重くなるものの、俄然、やる気がでてきた。それに最近、隣のボロ家を買った無愛想なバンスという男性は、どうやら失業中らしいという噂を聞き及び、時給6ドルで改装を手伝ってくれないかと交渉に乗り出した。

殺された妻がバンスの心に遺していった傷を、癒していく過程がゆっくりと書かれてる作品。女性不信となったバンスがシェーンを疑っているにもかかわらず&自制しようと言い聞かせてるにもかかわらず、「好きにならずにはいられないッ」とのめり込んでいくその姿がサイコーな作品とも言えるかも。だってバンスの自問自答って、単なる悪足掻きなんだもん(笑) バンスばかりが癒されるわけではなくて、母親アンがまき散らす悪意で傷ついたシェーンを優しく抱擁する場面も素敵です。アンっていう女性は、結局、シェーンの母親としての自覚が無いばかりか、自分以外の人間の幸福が許せないという不幸な性格の持ち主で、シェーンが素敵な女性になれたのは、奇跡としか言いようがないです〜。


熱砂のプレリュード N-168  ハーレクイン社  発刊:1986.10.05
ヒロイン:ヴィクトリア・L・アシュトン(保安官・弁護士/愛称トリー) ヒーロー:フィル・キンケイド(映画監督)

あらすじ
今、撮っている映画に必要な寂れた町を探しているのに、思うようなロケ地が見つからず、映画監督のフィルは、やみくもに道路を突っ走っていた。案の定、速度違反だと警官マールにチケットを切られる始末。むしゃくしゃとして、チケットにサインをしないと駄々をこねたら、保安官事務所にまで拘引されることになった。驚くことに事務所にいたのは、目を見張るような美人の保安官トリーだった。クールな口調が気に障って更に抵抗したら、拘置所に銃で脅されて入居する羽目になった。……フィルは鉄格子をゆする音をバックに「この借りは、近々、きっと返してやるからな」と、悪態をついたのだった。

粗筋を書こうとして、フィルの余りの子供っぽさに、それは「借り」とは言わないよと突っ込んでしまった(苦笑) 映画撮影に関しては、ピカイチの彼ですが、社会常識には色々と問題があるようで、顧問弁護士から、小言(説教)をもらってる姿は悪ガキそのもの。でも、流石に監督をするだけあって、観察力は鋭く、トリーの傷ついてる心を癒すタイミングはばっちりです。癒してる最中に、「抱きたいナー」と思ってもお首にも出さない大人な(?)ところもみせたり。でもあまり役に立ってない自制力というか、自制してないか、フィルってば(笑)
家庭に問題のあったトッドとトリーのやり取りが、とっても素敵。暴力をふるうけれど、父親のことが大好きで、どうしたらいいのかわからない。そんな問題をトリーがなんとか良い方向に導くんだけど、そんな朴訥な少年の大人の女性トリーに憧れる初恋がいいの〜。トリーも、まんざらでもないし(笑)
「あの子が15年早く生れていたら……」「14歳の女の子になりたいなんていったら、ばかにするかしら?」
フィル、正直に接していたら、こんなにもトリーは素直に返してくれるのに……意地の張り合い、勢力争いを真剣にやってます。大人の恋は、いろいろあって難しい(笑)


エレガントな季節 N-227  ハーレクイン社  発刊:1988.01.05
ヒロイン:レノア・ラドクリフ(雑誌記者/愛称リー) ヒーロー:ハンター・ブラウン(スリラー作家)

あらすじ
私生活が秘密のベールに包まれているスリラー作家ハンター・ブラウンの実像を書こうと調査しだして3ヶ月。著者近影も本に載せない、住んでる所も不明、本当に実在してるのかすら不明だったこの3ヶ月間。リーは、ようやく糸口を見出した。アリゾナの作家会議でハンター・ブラウンが講演会をするという情報を掴んだのだ。この3ヶ月間、全く時間ばかりが無駄に過ぎていったけれど、この作家会議で突破口が得られるとリーは会議への参加申し込みをして意気揚々と乗り込んだ。ホテルから出迎えにきた男が、妙な視線をむけるのなんて気にしてられないぐらい、今回の記事をものにしたいリーだった。

私は2週間近くキャンプ生活するのは耐えられない方だと気づいた作品(笑)
リーは、作家ハンター・ブラウンの実像を記事にしたいし、ハンターは次作の主人公としてリーを書きたくなってその肉付けのために互いの考え、私生活の探り合い。手の内を見せないのは、どっちもどっちなんだけど、ハンターの方がなんていうか……ズルイよなぁって思うのはリーに感情移入しちゃうからでしょうか。一番、大事なことを故意に伝えてなくて、リーを激怒させたハンター。まだ10歳の娘サラにまで
「謝っといたほうがいいわよ」と説教されてる始末(苦笑) あれ? 謝ってないような気がするんですが。読み飛ばしたのかな……。


シャッター・シャワー N-231  ハーレクイン社  発刊:1988.02.05
ヒロイン:ブライアン・ミッチェル(写真家) ヒーロー:シェイド・コルビー(写真家)

あらすじ
ロセンゼルスからニューヨークまで大陸横断をしてアメリカの夏の表情を写真にする企画を、ブライアンとシェイドは受けるつもりだった。互いの写真への評価は高いけれど、人間性に関しては低空飛行気味だった。取りつく島もないシェイドの態度に、ムッとしながらも何とかなるわと思うブライアン。手始めは自分のこの悪感情をどうにかしないと……「あなたに興味や魅力を感じていながら、なぜあなたを好きになれないのか、それを知る手がかりよ」 質問に取りかかるブライアンだった。

初めは、ブライアンの方が積極的だったのに、中盤から立場が逆転します。過去を振り切っちゃうと、肝が据わるシェイド。写真バカに近いブライアンが、かなうわけもないですね〜。それにしてもブライアンのファーストフード好きは、凄いかも。「規則正しいハンバーガーの食事」が続いてます(笑) N-227「エレガントな季節」のリーとハンターの幸せな結婚生活を覗くことができて、ちょっと得した気分♪


同居のルール N-262  ハーレクイン社  発刊:1988.10.05
ヒロイン:パンドラ・マクビー(宝飾デザイナー) ヒーロー:マイケル・ドナヒュー(脚本家)

あらすじ
愛すべきジョリー伯父さんが93歳で亡くなった。
この「ジョリーの極楽殿」に彼の姿が見られないのはとっても悲しい。遺言書の読み上げが進む中、パンドラはジョリー伯父さんとの楽しかった休暇を思い出していた。
使用人たちへの贈与、様々な団体や研究所への寄付金が発表され、ようやく親族の番がきた。その読み上げか始まった途端、親族に対する痛烈な皮肉を込めた遺産配分にパンドラは笑いの発作でむせ返りそうになった。
1億5000万ドルの代わりに、手品の道具、1ドル札、辺鄙な場所にある別荘1軒、そしてマッチ箱のコレクション。しかしパンドラが笑っていられたのは、自分に贈られた遺産を知らされるまでだった。
いけ好かない従兄のマイケルと半年間、「ジョリーの極楽殿」に同居すれば1億5000万ドルと「ジョリーの極楽殿」を彼と折半できるというのだ。お金は少しも欲しくはなかったけれど、「ジョリーの極楽殿」がマイケルよりいけ好かない親族の手に渡るのは癪で、パンドラは、ジョリー伯父さんの挑戦を受けて立つことにしたものの……6ヶ月の間、マイケルと殴り合いにならなければいいんだけど。

パンドラとジョリー伯父さんのやり取りを、もう少し読みたかったなー。もう亡くなってる方だから、思い出の中のやりとりなんだけど、とても楽しそうに書かれてあったので。インチキトランプの妙手であるパンドラが可愛い。
「いけ好かない奴」と思っているのは互いだけで、周囲の人間はお似合いカップルだと思っていたようです。仲人ばっかり(笑)
大体、インチキトランプにマイケルが500ドルも負けてるというか、のめり込んでるあたりで伺い知れるかと。マイケルが早々に、パンドラへの欲情・愛情を自他共に認めたのに対して、彼女があーでもない、こーでもないと悩んでます。マイケルにすれば「何で悩むんだよ?」というものなので、ひたすら誘惑を仕掛けてます。寝ぼけていても誘惑している彼……マメです(笑)


デリラとサムソン N-272  ハーレクイン社  発刊:1988.12.05
ヒロイン:ジリアン・バロン(ユートピア牧場主) ヒーロー:アーロン・マードック(ダブルM牧場後継者)

あらすじ
亡くなった祖父からユートピア牧場を受け継いだジリアンは、牧場を更に発展させるつもりだった。一日の大半を牧場の仕事に捧げる日々を過ごしていても不満は無かった。でも、この自由な時間くらい持っても誰も文句は言わないわ。ジリアンは牝馬デリラを駆ってお気に入りの水浴び場の池に向かった。その池には、牡馬サムソンに乗ったアーロン・マードックがいた。マードックとバロンは、1世紀に渡っての犬猿の仲だった。

アーロン、女性の扱い方をちょいとばかし間違ってるんじゃないかと、思えたり。縄投げでジリアンを掴まえるなんて……アメリカ的?(苦笑) 闘牛競技場でおきたトラブルに我を忘れて飛び出したジリアン。牡牛に突きを喰らう寸前の危なさで助かった後から、続く会話がクスっと笑えます。気を失っていたのに
「気絶なんかしてないわ」「まねにしてはずいぶんうまかったな」
牡牛の突進が死ぬほど怖かったジリアンとジリアンを失ったかもしれない恐怖に駆られたアーロン。ジリアンが、アーロンの気持ちに気づいて優しくなる場面が素敵です。
牛泥棒が一体誰かという謎解きがあるんですが、持って行ける頭数だけを盗めばいいのにと、とんちんかんなことを思ったり。だって、 200頭近くの牛の死体とかそれが埋まってる峡谷のでかさとか想像がつかない〜。


鏡の中のあなたへ N-296  ハーレクイン社  発刊:1989.06.05
ヒロイン:エイリエル・カークウッド(女優) ヒーロー:ブース・デウィット(脚本家)

あらすじ
美貌の上に、見事な肉体を持つレイの心は野心と氷の塊だった。奪うだけで何も与えない女性レイ。今回オーディションを受けるレイ役は、脚本を書いたブース・デウィットの元妻がモデルだった。メロドラマで5年間主役を張っているエイリアルは、どうしてもレイ役が欲しかった。エージェントが、ブースの出席するパーティの招待状を取ってくれたことで、ブースの尊顔をかいま見れたらと軽い気持ちでパーティに赴くエイリアルだった。

ブースが、「もの書きの想像力」について自嘲する下りで吹き出したわ〜。まだエイリエルと恋人同士にさえなっていないのに、「彼女に人生をめちゃくちゃにされた自分」を想像しているんだから。究極の自虐的才能だわ……(苦笑)
楽天的なエイリエルみたいな女性がヒロインの物語って、大好き。彼女にだって身を削るような深い悩み(甥の親権争い)はあるけれど、押しつぶされないし他人に寛容だし。ノーラ・ロバーツが描くヒロインで、エイリアルタイプのヒロインが大好き♪ 側にいてくれたら幸せになれるだろうなーと思えるヒロインの人物造形が本当に上手いです。
それにしても20年近く前の作品なのに10分程度のうたた寝の効用が作品内に出ていてびっくり。10分程度のうたた寝のつもりが爆睡コースに入っちゃう私には、羨ましいエイリエルの特技の一つ。あと、どれだけ食べても太らない体質とか……あぁ、ホント羨ましい(笑)


奪われたレンブラント N-316  ハーレクイン社  発刊:1989.11.05
ヒロイン:カービー・フェアチャイルド(彫刻家) ヒーロー:アダム・ヘインズ(画家)

あらすじ
レンブラントの名画強奪事件を調査するために、新進画家アダム・ヘインズは、今世紀の巨匠とも言われているフィリップ・フェアチャイルドの屋敷にやってきた。絵を描くことが人生の最優先事項なのは確かであるが、策略をめぐらしたり冒険を求める気持ちがこんな任務につく理由だった。しかし、フィリップの娘カービーは、才能があって魅力的で、こんな出会い方はしたくなかったと心底思わせる女性だった。
こんな時に、新進画家アダム・ヘインズが、屋敷に滞在するなんて。父フィリップスは、何を考えてるのかしら……きっと、「面白くなりそうだ」ぐらいにしか考えてないんだわ。愛すべき父の波乱好きにため息をつきながらも、カービーはアダムをからかわずにはいられなかった。
カービーが無条件に寄せてくる愛情と信頼に反して、任務への遂行義務の後ろめたさから、葛藤と後悔を感じずにはいられないアダムだった。

「お行儀のいい坊やみたいに気どり屋だし」から始まるやりとりがとても楽しい。大人になってから、おんぶしてもらうことなんてないから、カービーが羨ましいわ(笑) 更に羨望なのが、体重が43キロってことよねぇ(しみじみ) カービーがからかう言葉は、アダムやフィリップスをムッとさせたり楽しませたりで、最初から、ぎゅっと読み手の心を掴んでナイスです。それにしても、アダム、「そりゃ、マズイ」ってというようなことを色々としでかしてます。カービーに信頼を求めながら、自分は差し出さないってのは、グーで殴られても仕方ないかも。失地回復がかなり困難だったのは、自業自得だったわけで、画家という職業柄、観察眼が鋭くて本当に良かったね♪という作品(笑)


ハウスメイトの心得 N-322  ハーレクイン社  発刊:1990.01
ヒロイン:ジャクリーン・マクナマラ(作家志望/愛称ジャッキー) ヒーロー:ネイサン・パウエル(建築家)

あらすじ
いろいろなことに興味を持ち、取り組むのだけれども、それが本当にしたいことではないと気づいては、又、何かを探し出す人生を送っていたジャッキーは、今度こそこれだと思う仕事―物語を紡ぎ出す仕事にとりかかろうと従兄のフレッドから又貸しで紹介された家に移ってきた。フレッドが引き起こす数々のトラブルに巻き込まれていたジャッキーだったが、どうやら今回もひっかかったらしい。泡風呂につかりながら、登場人物をイメージしていたら、イメージしていた通りの男性が目の前に現れた。その男性ネイサン・パウエルは、三ヶ月は戻らない筈のこの家の持ち主だった……

最初から最後まで、ジャッキーが幸せにしてくれて、読んでて「ボワラ(すてき)」な気分にさせてくれる作品。
それにしても才能がありすぎて、どれもこれも取っ掛かることができるなんて、とてもジャッキーが羨ましい限り。一流のものの良さが理解できるのだけれど、それが自分の探しているものでないということがわかって、次へと挑戦していく強さが凄いなー。フレッドの悪知恵に引っ掛かったままにせず、きちんと仕返しをするくだりとかの口八丁ぶりが見事でクスクスと笑えます。ジャッキーに見捨てられたと、焦心のまま探し回ってくるネイサンの求愛も「ボワラ(すてき)」


アリゾナの赤い花 N-336  ハーレクイン社  発刊:1990.04
ヒロイン:アブラ・ウィルソン(建築技師・現場主任) ヒーロー:コーディ・ジョンソン(建築家)

あらすじ
このリゾートを完成させたら、ソーンウェイ建設を退職しよう。
先代社長に取り立てられた恩義もあって、二代目のためにも頑張って働いていたが、机上の利益ばかりを追う今の会社の方針には、ほとほと嫌気をさしていたから。
現場主任として任されたリゾート建設は、本当に手がかかるしろものだった。その土地の気候、環境を配慮せずに、無茶な設計図をひく建築家には、うんざり。
そして、本来ならば既に顔合わせをしている筈の建築家自身が一度も、工事現場に顔を出していないのだ……・

恋愛体質の母親ジェシーに育てられたアブラ。
母が仲良くなった「おじさん」が義父となり、一緒に暮らしはじめては、その生活から消えていく。
結婚というものに懐疑的なアブラに惚れ込んだコーディが、ここは我慢のしどころだと、迫ったり、自分の気持ちを正直に伝えたりするのを抑えて彼女の周りをうろうろとしております。
そうやって、慎重になっているコーディの尻を叩く、リゾート地のオーナー(大金持ち)とジェシーの恋愛が脇を固めます。
臨調感が溢れるのは、リゾート地の爆破事件に巻き込まれて、アブラが埋まってしまったのを救出するコーディの決死行動の場面。
メモ:コーディは、「N-322ハウスメイトの心得」のネイサンのパートナー


旅の約束 N-366  ハーレクイン社  発刊:1990.12.05
ヒロイン:チャリティ・フオード(ホテル経営) ヒーロー:ローマン・デウィンター(連邦捜査官)

あらすじ
小さなホテルを経営しているチャリティは、一生をこの島で終えても悔いはなかった。鯨が泳ぐその姿を、経営しているホテルの自分の部屋の窓から見ることが出来るのだ。2年前に経営不振にあったホテルも持ち直し、さほどお金の心配もしなくて済むようになった。でも、悩み事はいつでも突然やってくる。人手が足りないのだ。雑用係が宝くじに当たってハワイ旅行にすっ飛んで行ってしまったから……ホテル西棟を大幅に改装している途中で。そして、目下の悩みは車のパンクだった。悪態をついているチャリティに、近寄ってくる男が……

「奪われたレンブラント」と大筋は似ているかな……でも、あっちのヒーローよりは露見する前に、自分の過去等を一生懸命理解してもらおうと努力してるかも。自分がどんなに不良で悪いことをしてきたか、告白してるから。と、言っても「通貨偽造と犯罪人の高飛びについての捜査に来たんです、チャリティのことも疑ってました」という一番大切なことを黙っていたのは、明白なことなので露見した後のチャリティの拒絶は当然、キツイものがあります。ローマンの動転ぶりに胸がすくわ〜。
ローマンがチャリティを喜ばせるために、一生懸命に頑張る姿は「マメ」の一言に尽きます。ピクニック、ブレスレット、憧れのヴェニス旅行……尽くされてるわ♪
ノーラ・ロバーツ作品の登場人物って男女関わらず、大工仕事の得意な人が多いです。 羨ましいです、我が家もリフォームしてくれないかしら、特に本棚周り(笑)


青い瞳のマドンナ N-376  ハーレクイン社  発刊:1991.02.05
ヒロイン:ローラ・マローン(元モデル) ヒーロー:ゲイブ・ブラッドリー(画家)

あらすじ
亡くなった夫トニーは、アルコール中毒の上に、家庭内暴力を振るう最低の男だった。そして、その母ロレイン・イーグルトンは、ローラのお腹の中で育っている赤ちゃんを取り上げようと、あらゆる手段を選ばない人間だった。ローラは、イーグルトン家からの逃避行の途中、雪道での事故をゲイブ・ブラッドリーに助けてもらったが……

権力を持っているにも関わらず、まずは、ローラの希望を優先する強さがブラッドリー家にあって、ローラが本当に大切な存在と端々から伺えて読んでてほっこりする作品。……ですが、敵役のロレイン・イーグルトンやマリオン・トラソルトが、もっとこてんぱんにやっつけられたらいいのにと全く寛大になれない私。だって、ホントにひどい仕打ちをするんだもん。

真夜中のバラ U-38  ハーレクイン社  発刊:1991.04.20
ヒロイン:マギー・フィッツジェラルド(作曲家) ヒーロー:クリフ・デラニー(造園業者)

あらすじ
生れてからずっとマスコミに追い掛け回されていたマギーは、たまたま訪れた小さな町で、荒れ果てたモーガン邸を買い取り修繕に精を出すことにした。庭は、流石に業者にまかすことにしたが、その造園業者クリフは、マギーへの反感を隠そうとしなかった。そして、マギーに惹かれていることも隠さなかった……そんな中、庭から白骨化した遺体が見つかった。

床の張り替えから天井・壁のペンキ塗り&壁紙張りなどなど修繕を一人でやるつもりらしいマギー……なんとも、タフ。なかなかの腕前らしいのですが、いかんせん慣れない作業。「美しい手が傷ついてるのを見て、頭に血が上った」クリフの心配をそそっております。それにしても移り気な修繕方法らしく、あっちこっちが全てやりかけ状態ってのも凄まじい。ついつい、ハウスシック症候群にかからないのかしらといらぬ心配をしたり(苦笑)