ペニー・ジョーダン
昔の作品ほど、ヒーローの傲岸さが際立っていて、好きな作家さん。
自分の法律で、ヒロインをばっさりと「なぎさらったり」するのですが、ヒロインの敵前逃亡に茫然自失の懇願が見物です。

オアシスのハネムーン R-325 ハーレクイン社  発刊:1984.06.20
ヒロイン:フェリシア・ゴードン(会社員・21歳) ヒーロー:シェイク・ラシッド・アル・ハミッド・アル・サバー(クウェート屈指の財閥の長・銀行家)

あらすじ
甥のファイサルが女性関係で又、問題を抱えているらしい。惚れっぽい性格のままに、女性に手を出しては飽きていく甥の女性関係の後始末に、ラシッドはほとほとうんざりしていた。
しかも、今回は婚約までしたいと言い出しているのだ。放蕩者である甥に、そこまで言わせる程のやり手の女をどうにかせねばなるまい。
ラシッドは、ファイサルをニューヨークに転勤させ、相手の女性フェリシア・ゴードンを家族ともども親しくなるためにと、クウェートに招待するのだった。
金目当てにのこのことやってくるような女など、空港に到着した時点でロンドンに送り返してやる。
そう思って到着を待っていたラシッドの前に現れたのは、清楚で生真面目な雰囲気を身にまとう華奢で若い女性だった。その容姿は、ラシッドが幼い頃から憧れていた祖母の若き日の姿に似通っていた。

浮ついたファイサルが今まで付き合っていた女性のタイプとは全く違うフェリシアに、ラシッドは戸惑い、苛立ちます。ファイサルを財産目当てでなく、愛している様子にそりゃーもうイライラのし通し。
ついつい、苛めてる(怒鳴ったり、キスしたり、服を脱がせて愛撫したりとやりたい放題ですよ、ラシッド)内になんとなくもしかして、こちらになびいてくれるかもという感触が!!
ここは、押しの一手だとばかりに、ファイサルよりも自分の方がお買得だとアピールしてみたり、優しく接してみたりするのですが、全く上手くいってません。
政治、会社経営では辣腕ぶりを発揮しているラシッドですが、恋愛方面はダメダメ。フェリシアにすれば、ファイサルと別れさせるためにラシッドがいろいろと仕掛けてくると思い込んでいるので、彼の行動は全て裏目に出てしまうのでした。
メモ:フェリシアが投げ捨てたガラスの文鎮を探して仕舞い込む。オアシスから脱け出し砂漠で迷子になったフェリシアを鷹が探し出す。ファイサルの妹ツァーラの妖艶なナイトドレスが床に散らばった時、自分のものだと言ってツァーラをかばう。


いいがかり R-435 ハーレクイン社  発刊:1986.01.20
ヒロイン:インディア・ロースン(ブティック経営・25歳) ヒーロー:サイモン・へリス(実業家)

あらすじ
インディアが二十歳の時に亡くなった両親の間にだって波風は立っていた。父の浮気に離婚の危機があったのだ。インディアに父親への嫌悪感を抱かせないよう対応していた母の心痛はどれほどのものだったのだろう。
だから彼女が、既婚男性との情事に身を投じることなど絶対に有り得ないというのに、サイモン・へリスはインディアが、大事な従妹の夫と不倫をしていると軽蔑も露に接してくるのだ。

凍死寸前という体験まですることになるインディア。サイモンに目をつけられたのは災難としかいいようがない状況に陥ってます。
侮蔑したり、騙して誘い出して軟禁したり、脅迫したり、無理やり抱いたりとかなりダークなことをやってのけるサイモン。
言うことを聞かなければ6ヶ月後には、破産に追い込んでやると凄んで、婚約者の振りをさせるんだもんなぁ……。
何もかも自分の思い違いだったと知った時には、とんでもない仕打ちを彼女にしてしまった後で、それでも何とか関係を改善しようと努力するものの、どうにもこうにも嫉妬が先立って大失敗……。
やることなすこと裏目に出ているのに、どうしてそんなに偉そうなんだー(笑)
でも、そこかしこに
「インディアに去られてしまう、どうしよう」という悲愴感が漂い、加えてヘタレな部分も見え隠れしているサイモンにソソラレマス(読者心は複雑なのです)


愛なき砂漠 R-477 ハーレクイン社  発刊:1986.08.20
ヒロイン:クレア・マイルズ(重役秘書・22歳) ヒーロー:ラウール・ダルブロ(オマーラ国営石油事業最高責任者・財務大臣)

あらすじ
両親が事故で亡くなった時、18歳のクレアの肩には幼い弟テディの情緒面は言うに及ばず、学費、生活費の工面という問題がのしかかってきた。両親が残してくれた僅かな財産や自分の給料をなんとかやりくりして、テディが上質な教育を受けれるよう頑張ってきたが、昨今の急激なインフレは想像以上だった。このままだと、あと2学期分の学費しか用意できない……そんな心配事から少しの間だけでも開放してあげようと、クレアに高級ホテルでの宿泊を名付け親が22歳の誕生日プレゼントをしてくれたのだった。
クレアにとって、つかの間の息抜きになる筈だったホテル滞在は、銃撃戦の最中、1人の赤子を助けたことによって大きく変わることとなった。

クレアのことを勝手に身持ちの悪い女性だと思い込んでの所業の数々をラウールか繰り広げるんですが、彼女のことを「心底、気になって仕方がないんだなー」ということがそこはかとなくわかってグー。ねちねちと言葉では彼女を見下しているものの、行動が……欲情に直結していてクレアの貞操大ピーンチ。拒絶の仕方もわからないほどの清らかさんに、大層ご無体なことをしてくれています。それも一線を越えてしまった後でさえ……クレアを手放す気のない事が見え見えなんだけど、彼女はラウールの思いに気付くことができなくてなんとか逃れようとするばかり。ということで、仕事に没頭することでクレアとの距離をおくしかないラウール、かなりストイックな生活を送る羽目に陥ってます(笑)
クレアの弟テディのことを恋人だと思い込んだラウール。彼女がテディに時計をプレゼントに用意している場面に出くわし、女性から男性へ貢ぎ物をすることについて自尊心がないのかと見下した彼の言葉に、クレアがラウールのつき合ってきた女性達は「自尊心を犠牲にしてもいいと思うほどにはあなたを愛してくれなかったのかしら?」 
この問い掛けの答えをラスト近くでラウールが吐露するのですが、それが本当にぐぐっときます♪ クレアと結婚することができるなら宗旨替えも厭わない、
「どんな犠牲を払ってでも結婚を強行していた」
大事な人の為なら、自分の身を犠牲にすることを全く厭わないクレアをラウールが過保護状態ともいえるような守り方をするんだろうな〜と想像しちゃいます。腕の中から出すのさえ嫌に違いない♪


復讐の序曲 R-603 ハーレクイン社  発刊:1988.05.20
ヒロイン:セーラ(女性誌の編集者・25歳) ヒーロー:ジョシュア・ハワード(編集長・元特派員・30歳を少し過ぎたばかり/愛称ジョス)

あらすじ
セーラが担当するデービッド・ランドルは、暴力的な性描写に固執する作家だった。そして、実生活でも無垢なものを踏み散らす性癖があるようだった。
セーラに男性経験がないことを見抜き、妻ある身でありながらデービッドは、執拗に関係を迫ってくるのだ。
虫ずが走るくらい嫌がっているのを、デービッドは気付いていない。折角、築き上げ出しているキャリアを投げ出したくなるくらいなのに。
憂鬱な気持ちのまま、10年前に両親が交通事故で亡くなった後、親代わりをしてくれた姉夫妻のもとに帰省したセーラだった。聡い姉は、悩んでいるセーラから事情を聞き出し、気分を軽くさせてくれるのだった。

「男性経験のあるセーラには、ちょっかいを出さなくなるんじゃない?」という気分を軽くさせようとして言った姉の意見に添うように話が展開されていくこととなります。
帰省先で開かれた仮装舞踏パーティで出会った素敵な男性ジョスと素敵な一夜を共にすることになったセーラ。翌朝、ジョスが眠っている内に、彼のアパートから抜け出したセーラは、もう二度と彼とは、会うこともないだろうと思っていたら、とんだ場所で再会することとなります。
上司と部下という関係になった2人の駆け引きというより、ジョスの職権乱用に振り回されるセーラ
という構図。
バージン喪失のためにだけ、一夜の情事だからと言い募るセーラにムッとするジョス。気分を害した彼は、意地悪モードに突入してこれみよがしに誘惑しまくってます。
が、悪辣デービッドにレイプされかけたセーラの余りに傷ついた様子に、心を痛め、保護者モードに突入。自分に対して警戒心を抱いて欲しくない一心で、興醒めな思いしか抱かせない女優と懇ろな振りをして人畜無害さをアピールなど、策を弄してます。
心優しいセーラのことが、好きで好きで、いつも腕の中に抱きしめていたい様子がありありのジョスでありました。


脅迫結婚 R-1844 ハーレクイン社  発刊:2003.02.20
ヒロイン:イモジェン・アトキンズ ヒーロー:ドラッコ・バリントン(実業家)

あらすじ
結婚式の朝、義母からドラッコとの関係を仄めかされ教会から逃げるように立ち去った。あの時、遺産を放棄してなければ、このシェルターで恵まれない生活をしている子供たちを救えるのに。意を決してイモジェンは、ドラッコの元に遺産の相続を頼みに戻った……まさか、妻として子供を産むことが条件になるなんて……

ドラッコ、遠慮しすぎ〜。イモジェンから見える部分は、もう傲慢・鬼畜の王道を走ってるんですが、ドラッコの胸中が切々と語られるから読んでて、遠慮すんなッ、一言でも言えばいいんだよぅと身悶えしながら読みました。でも胸中切々吐露の十分の一でも最初から言ってれば、君は少女から大人になるイモジェンを手元に置いて幸せに暮らせたハズだッ。もっと、頑張りましょう(笑)


失われた七年 R-1852 ハーレクイン社  発刊:2003.03.20
ヒロイン:クリス(モデル) ヒーロー:スレイター・ジェイムズ

あらすじ
従妹のナタリーが自殺した上に一人娘のソフィーの後見人にクリスを指名したとの手紙に、クリスは茫然とした。恋人だと思っていたスレイターとナタリーにソフィーができたせいで、逃げるように立ち去ったのに。そのソフィーの後見人が私!? ナタリーは何を考えて指名したのかしら。……スレイターは、そのことをどう思ってるの?

スレイターとクリス、もっとしっかりしないと……いくら狡猾だったとは言え、十七歳の女の子の嘘に振り回されるなんて。それもナタリーがずる賢い子だと知ってるにも関わらず、ナタリーの思う通りになっちゃうのは、なんだかなー。うーん、長すぎる七年間。


美しき侵入者 R-1870 ハーレクイン社  発刊:2003.05.20
ヒロイン:ジョディ・マーシュ(小学校校長) ヒーロー:レオ・ジェファーソン(実業家)

あらすじ
村で唯一と言ってもいい大手の働き口である電子部品の工場が合併の為、閉鎖されるかもという噂を聞き、ジョディは居ても立ってもいられなかった。故郷で、廃校になりかけていた小学校をようやく軌道に乗せたばかりなのだ。工場が閉鎖されれば、村から若い人たちが流出してしまう。そうなれば、ただでさえ児童数の少ない村の小学校は、廃校措置がとられるのは必須だった。ジョディは、なんとか工場の閉鎖を思いとどまってもらいたくて、新しく工場の持ち主となるレオ・ジェファーソンが宿泊しているホテルのロビーで話しを聞いてもらおうと待っていた……

ジョディの従兄のナイジェルが勘違いをして、レオの泊まっているスイートのカードキーを持ってくるのが発端です〜。まさか、スイートで待ち伏せする羽目になるとは、生真面目なジョディなら思いつく訳ないのに(苦笑) ジョディの生真面目さが酔っぱらっても出ている個所(酔って服を脱いだ後、きちんとたたんでるんだもの)が楽しかったわ〜。色々と誤解があるんだけど、誠実な人たちがその誤解を早くに正してくれて、安心して読めた作品。


妻になる代償 R-1885 ハーレクイン社  発刊:2003.07.20
ヒロイン:アリス・ウォルシンガム(養育係) ヒーロー:センペリウス・マルコ・フランシスコ・コンテ・ディ・ヴィンセンティ(伯爵・建築家)

あらすじ
マルコは、面倒を見てきた従弟アルドの忘れ形見アンジェリーナの養育係にイギリス人女性を雇おうとしていた。3ヶ月前に弟夫婦が無謀な運転の果てに命を亡くした後、彼はアンジェリーナの幸せだけを願っていた。その幸せは前途多難のようだった。雇う予定にしていたアリス・ウォルシンガムは面接時間に遅れ、揚げ句の果てにマルコの乗用していたフェラーリを盗難の上、追突事故まで起こすという荒技をやってのけていた……。

前雇用主からの悪意ある照会状の返信にアリスのことを完璧に誤解(既婚者との不倫)してしまったマルコ。アンジェリーナの世話をする時に見せる献身的な養育係としての姿と異性関係の乱れというギャップに……えらく、そそられてるようです。手を出さずにはいられない〜とせっせっと迫ってます。元来、お堅い倫理観を大切にしていた彼が、アリスに対して抱く欲情に自制心が振り切られっぱなし(笑) それにしてもアリスの危機管理意識の低さには、かなりがっかりかも。義理の姪ルイーズがしでかした盗難車同乗騒ぎも、アンジェリーナ誘拐同乗騒動も彼女が頑とした態度を取らないから起こったと言えなくないんだもん。
あともう一つ愚痴らせて貰うと…… せっかくの好みのストーリー展開が、文章のせかした感じで、今一つしっくりこなかったのが本当に残念な作品。抱擁とかキスシーンとかにうっとりできなかったの……アリス「ぶるぶる震え」過ぎ(苦笑) 情感が漂わないのよぅぅぅぅ。


曇りなきエメラルド R-2182 (株)ハーレクイン  発刊:2007.04.20
ヒロイン:ジョディ・オリバー(婚約破棄をされたばかり・失職中・26歳) ヒーロー:ロレンツォ・ニッコロ・デステ(イタリアのモンテサブロ公爵・実業家・38歳?)

あらすじ
カテリーナの欲深さに、ロレンツォの忍耐は限界に達していた。
カテリーナは亡くなった祖母に取り入り、遺言書を書き換えさせたのだ。ロレンツォが、祖母の死から6週間以内に結婚した場合のみ、城を相続できると。そして、結婚できなければ城はカテリーナが受継ぐ。
ロレンツォに結婚を強要してきたカテリーナをロレンツォは嘲笑した。
「妻となる女性を探しに出かける。きみ以外なら誰でもいい」
城を出て、怒りのままにフェラーリを駆ったロレンツォは、崖道に止まっている車に危うく衝突しかけた。
停車している車の側に立っていたのは、顔の青白い痩せほそった女性だった。
16歳ぐらいか?と、推量したロレンツォに彼女は、
「26よ」とにらみ返してくる。その手に、結婚指輪をはめていないことをロレンツォは素早く見てとるのだった。

城の相続のために、早急に妻が必要なロレンツォ。
友達だと思っていたいたルイーズに、婚約者ジョンを寝取られたジョディ。彼女は、2人の結婚式に、素敵な男性を夫として連れ帰ったら、さぞかし胸がすくだろうにと悲しい夢想をしております。
ロレンツォが、ジョディへの愛を自覚するのが最終局面なのが、勿体ない。
でもまあ、自覚していないにしても、ジョディに声をかけてくる若い男を追い払おうとしたり、元婚約者のジョンへの愛情を未だに抱いているらしいジョディにイライラとしているし。
その上、ジョディに対して下半身が大暴走、感情のコントロールができないことに茫然としているし。完璧、恋に堕ちてます。
必死になって結婚を潰そうとするカテリーナの毒のある打ち明け話にジョディが考え込んでしまうのですが、即座に、それを打ち消すロレンツォの危機対策(笑)はばっちり。
故郷に錦を飾ったジョディに対して、見苦しい難癖をつけるルイーズをばっさりとやっつけるロレンツォは深い情愛と酷薄を見事に使い分けております。
メモ:ジョディは19歳の時に交通事故に遭い両親を亡くし、自身も脚に大怪我を負っている。


プディングの中は… クリスマス・ストーリー1999 ハーレクイン社  発刊:1999.11.05
ヒロイン:ヘブン・マシューズ(ケータリング業者・23歳) ヒーロー:ジョン・ハンティンダン(財政コンサルタント・34歳)

あらすじ
ヘブン・マシューズが子どもの頃から夢見ていたのは一流の料理人になることだった。それなのにハロルド・ルイスの卑劣なやり口のおかげで、その夢は無残にも崩れ去った。
誰にも恥じることのない雇用関係であったにも関わらず、愛人関係であるかのように妻ルイーザにほのめかし、自分の有利な条件下で離婚したのだ。
ヘブンが失ったのは、職と世間からの信用、そして将来、恋人になり得たかもしれない男性ジョン・ハンティンダンだった。
彼は、ルイーザの弟に当る人だから、私のことを顔も見たくないと思っているに違いないわ……

同じようなことをジョンも思い込んでいます。
「ハロルドに関係する人間とは、二度と関わりあいたくないと思っているに違いない」
ヘブンの実家を訪ねて、消息を調べたジョンですが、家族からの丁重な断りを受けてます。一時期、私立探偵にまで頼もうかと、思い込むほどの入れ込みよう。
すれ違った2人が出会うのは、皮肉なことにハロルドの新しい婚約者ティファニーが開いたクリスマスディナーということとなります。
ヘブンは、ティファニーに雇われて、ハロルドに一矢を報いようとデザートに細工を施すために、ジョンは、姉ルイーザが当然貰うべき慰謝料を受け取れない状況を打破するためにハロルドの身辺をかぎ回っています。
細工したデザートは、ハロルドの腹に大当たりを食らわし、怒り心頭のハロルドからヘブンを守るためだと大義名分を振りかざして、ジョンは手際よく彼女を自分のテリトリーに誘拐〜。
偶然、網に紛れ込んだヘブンをがっちり捕獲しております♪


恋するダイアリー ウェディング・ストーリー2004 ハーレクイン社  発刊:2004.09.20
ヒロイン:私(離婚寸前の専業主婦・51歳) ヒーロー:テイト(セクシーで、裕福そうな隣人)

あらすじ
人生のアドバイザーが勧めてきたのは、日記を書くこと。それも自分の思ったこと、感じたことを赤裸々に。
夫は、胸のでかい従業員に入れあげ、離婚を請求してくるし、それも慰謝料を払うどころか、負債を押し付けてくる始末。
息子からは、大学を中退して修道士になりたいからお布施を用意してくれとの電話。
娘はあれだけ毛嫌いしていた父親の肩を持ち、かなりキテレツな母は4度目の夫をお払い箱する寸前だとか。
唯一の楽しみは最近、越してきたセクシーな隣人テイトとのみだらな関係を妄想することぐらいで……。

それにしても、テイト
「君を見ていると祖母を思い出す」とヒロインに言っておきながら、妻にしたい、抱きたいと思ってたんだなぁ……いや、ほんと、その女でいいのかッ(笑)
老醜の見本であるかのような女性がただ、ぐだぐだと書き連ねた赤裸々過ぎる日記なんて誰が読みたいと思うのか……。
反面教師にどうぞという意図なのかしら……。
「ペニー・ジョーダンの未訳の作品はこれだけなんです」という状況ならわかるんだけどなぁ(何せ、作家買い、作家読みをしてしまう私だから……)