フィリス・ホールドーソン(フィリス・ハルダースン)

そのときの花嫁 L-45 (株)サンリオ  発刊:1982.09.05
ヒロイン:カレン・ミューア(高校卒業したばかり・18歳) ヒーロー:シェーン・マキトリック(造船業経営・32歳)

あらすじ
1年前に癌で亡くなった母の闘病生活で、借金は膨大な額となっていた。そして返済のために無理な仕事量をこなしていた父が心筋梗塞で急死してしまったのだ。自宅は既に複数の抵当がかけられていて、売却してもカレンの手元にまとまった金額が残る可能性は低かった。
大学進学のための勉強より、何か技能をつけていれば良かった……仕事を探していたカレンの目に止まった新聞の求人広告は、何もない彼女が唯一、応募できるものだった。
「求む女性 21〜30歳 家庭に係累のないこと、配転に拘束のないことを要す。特別な技能は不要」
書類上、21歳になりすますのは簡単。問題は、実際、面接した時に18歳にすら見てもらえないという自分の容姿だった……。

母親が駆落ちしたことによる、父の精神崩壊を目の当たりにして、シェーンは自分はその轍を絶対に踏まないと決意しています。だから、代々受け継いできた財産を受け渡す息子を産んでもらう為に、契約結婚を計画し、求人広告を新聞に載せるんですが……。
応募してきた女性達の中から、唯一、条件に合致したのがカレン。しかし、実際会ってみれば、まだ少女としか言えない痩せっぽち。そんな彼女にシェーンが怒濤の恋情に陥った瞬間、八つ当たりが大爆発しております。
取り合えず、契約結婚のことは伏せて、就職の世話をし(自宅の蔵書目録の作成を客人扱いでしてもらおうとし) 、カレンとの食事を楽しみにしているんですが、障害は大きかった。雇っている家政婦が、悪意からカレンを客人としてではなく使用人として扱ってる為、ちぐはぐの会話とすれ違いの食事(笑)
全編を通して、何の咎もないのに、虐げられるカレンの耐える姿、抵抗する姿勢のバランス具合が絶妙な作品です。自分の言動が、カレンを傷つけてしまった思い知らされる度に、おろおろするシェーンも必読(笑)


仮面の花嫁 L-124 (株)サンリオ  発刊:1984.04.05
ヒロイン:マーサ・アン・グリーンフィールド(アンジェラ・ホーソンの名を騙ってしまう/愛称アン) ヒーロー:マシュー・ホーソン(鉱山主の御曹司/愛称マット)

あらすじ
叔母の専属奴隷のように、ひたすら奉仕させられていたアンは、結婚相手まで押し付けられた時、我慢の限界がきた。自分が稼いだお金で買ったのに、保険の名義関係でいつのまにやら叔母名義の車になっていたのだ。
その車で飛び出そうとした時に投げつけられた言葉を思い出す。
「あんたが車を盗んで飛び出したと、警察に届けてやるから」
その車も、今は故障して動かない……どうしたらいいのか途方にくれていたところ、若い夫妻が運転する赤い車が停車し、助けの手を差し伸べてくれた。
ロリーとアンジェラと名乗ったホーソン夫妻が行こうとしているデンバーで、仕事を紹介できるかもと言ってもらえたのだ。
ホッとしたのもつかの間、対向車線から飛び出した車が一直線に向かってきた……病院のベッドで目を覚ました時、周囲の人間が自分を「アンジェラ」と呼ぶことに、本当のことを言い出せずにいた。
アンは叔母の魔の手からただ抜け出したかっただけだった。

惨めな境遇から抜け出したくて、つい事故死したアンジェラ・ホーソンの名を騙ってしまったアン。アンジェラが良い人であれば、苦労しなかったのですが……とんでもない悪女だったようで、ロリーの兄マットから、事あるごとに侮蔑と怒声に近い叱責を受けております。
アンに取っては見当違いの非難ですが、騙っているという負い目もあるせいか、マットが何かを言うたびに怯え、殴られるのを防ぐかのように身をすくめて……マットの劣情を誘ってるという悪循環(吐息)
金をたかられ続けて大嫌いだったアンジェラに一目会った時から(病院のベッドで顔中、アザだらけにもかかわらず)、恋をしてしまったマット。亡くなった弟にまで嫉妬し、父とアンが仲良くなればなるほど邪推し、それなら自分もと迫りまくってます(苦笑)
アンからの拒絶に(そりゃ抱かれたら初めてってばれるから……)、いとも簡単にぶち切れてるマットですが、真相が分かった時、安堵の余り自分のペンションにそりゃーもう優しく問答無用で連れ込んでます♪