レイチェル・リンゼイ (別名:ロバータ・レイ

ローマの出来事 I-10 ハーレクイン社  発刊:1982.06.05
ヒロイン:ジュリエット・ファレル(写真家) ヒーロー:カルロ・マルヴァーニ(伯爵)

あらすじ
イタリア旧家が出自のアントニオの家族から、双子の姉ジャニスは認められなかった。アントニオとジャニスが亡くなった後、その忘れ形見アントニーをジュリエットは、必死になって育てていた。そんな中、何の音沙汰も無かったアントニオの兄カルロが、アントニーをローマに連れて行こうとやってきた。カルロは、私のことをジャニスと勘違いしてる……正せば、このままアントニーを取り上げられてしまう。ジュリエットは、ジャニスの振りをしてローマへと旅立った。

「僕以外の男たちが同じように君を求めても不思議はないんだ」
全編、この一言につきる カルロ。もともと、恋もあけっぴろげすぎたきらいのあるジャニスの振りをするということが、ジュリエットの立場を悪くしていたのですが、カルロてば、「それはちょっとマテ」論理でガンガンせまっております。
「マルヴァーニの男を二人とも自分のものにするのは勲章じゃないか!」
その上、カルロとんでもない誤解をしまして、ジュリエットの逆鱗に触れてしまっておいてけぼりを喰らい、後は、ひたすら探して探して追いかけて……あぁ、ホント、最後までヒーローが追いかけるという好みの展開でした(笑)


初めましてアレン様 I-46 ハーレクイン社  発刊:1983.01.05
ヒロイン:アンジー・ウィルモット(史学科の大学生、現在休学中・女中頭・21歳) ヒーロー:マーク・アレン(証券会社社長・34歳)

あらすじ
長年やもめだった、父が再婚した。体調を崩した父の看病のために、大学を休学してまで尽くしてきたアンジーにとって、転機になる出来事だった。そう、家庭に主婦は2人もいらないのだ。
しかし、自活しようと、住むところを探してはみたものの安い物件は見つからない。
そんな時、幼い頃、可愛がってくれた女性が病に倒れ、せっかく就く予定になっていた女中頭の仕事を諦めなければならないことを、アンジーは知るのだった。
「あなたがよくなるまで、代役を努めるつもりよ、わたしが」
確実に十歳は老け込んで見える装いをして、アンジーは女中頭として住込みで働き出した。

仕事中毒の「アレン様」の世話をすることになったアンジー。最初はおっかなびっくりで仕事をしていますが、元々、父親(大学教授)の世話をすることに慣れているので、上手く軌道に乗ることができます。
癇癪持ちのアレン様ともなかなか良好な雇用関係が続きそうというところで、身分がばれる一波乱があったり、アレン様に懸想する人妻と一悶着あったり、アレン様と婚約する羽目になったりと雪だるま式に、アレン様に搦め捕られていく展開となってます。
アレン様が、アンジーにぐいぐいと惹かれていっている状況が、周囲の人間(叔母とかシェフとか人妻とか)の口から語られているのが、読んでて楽しい。


カールの恩人 I-63 ハーレクイン社  発刊:1983.04.05
ヒロイン:ローラ・ピアソン(社長秘書・25歳) ヒーロー:カール・アンダーソン(建設会社経営・35歳)

あらすじ
建設現場を視察中に、カールは6メートルの高さの足場から墜ち、コンクリートにたたき付けられた。一命を取り留めただけでも幸運だったが、両脚と肋骨の何本かを骨折、そして脊髄の損傷は、一生を車イスでの生活を余儀なくするものだった。
婚約者にうつつを抜かして、自分の身体を酷使していたツケが回ったのだ。婚約者の望むままに、夜遊びに付き合い、仕事の遅れを取り戻すために睡眠を削った結果、ふらついた身体は足場から堕ちた。
車イスに縛りつけられることになったカールに、婚約者のローズマリーは恐れをなして早々に婚約を破棄しロンドンを去った。
カールのことを親身に心配し、闘病生活の間中、側で支えてくれていたのは、秘書のローラだけだった。

カールが車イスでの生活に慣れ始めた頃に、病状は悪い方に転がり始めます。圧迫された脊髄か何かが原因で、余命2年と宣告されるカール。
その事がマスコミに流れた途端、ローズマリーが2年間、我慢して結婚していれば、莫大な財産が遺されるんだわと、のこのこと戻ってきます。そんな女だと重々承知しているのに、ローズマリーを愛してしまっているカール。けれども、わずかに残っていたプライドで彼女を退けて、ローラとの偽装結婚に走ることとなります。
で、ローラと暮らしていく内に彼女の誠実さや女らしさに気付き傾倒していくこととなります。ローズマリーのことなどきれいさっぱり過去の女になってしまうわけですが、自分が負っている余命2年という障害に、愛情を隠す道を選ぶのでした。
しゃしゃり出てくるローズマリーの存在に、ローラはカールが未だに彼女のことを愛していると思い込んでいます。
このあと、病状はすったもんだの二転三転の展開を見せます。
偽装結婚で得たローラを、本当に自分のものにするために、カールは成功率の低い手術をする道を選びます。
ローラは幸福になる権利があると友人で会社の顧問弁護士であるダンカンに、彼女を攫われることを許していたカールですが、
「きみを取り返すために彼と一戦をまじえるつもりでいた」


ペイリングスへの道 R-466 ハーレクイン社  発刊:1986.06.20
ヒロイン:シャロン・レーン(オペラ歌手の卵・家庭教師・23歳) ヒーロー:ポール・サンダースン(オペラハウス経営・会計士・35歳)

あらすじ
喉に違和感を感じながらも後回しにしてきたツケは、6ヶ月間、歌うことの禁止を命じられたことだった。兄夫婦は、半年ぐらい面倒を見るよと言ってくれるけれど、ようやく、兄が経営する会社が軌道に乗り始め、まだまだ資金が必要な時期だった。
シャロンは、経済的にも自立を探すべきだと考えていた。
せめてこの6ヶ月の間だけでも、何か仕事を見つけてなくては……義姉と2人で新聞の求人欄をめくって見つけた記事を持って、紹介所に出向くのだった。

紹介所で勧められたのが、8歳の少女の家庭教師。その少女の父親は、オペラハウスで有名な「ペイリングス」の持ち主であり、興行師ポール。
それまでに雇った家庭教師達が、ポールに取り入って舞台にあげてもらおうとする女性ばかりだったので、
「オペラ歌手志望の女性はもっての外!!」
まるで婚約者気取りでポールにつきまとっている米国女性の性格の悪さとか、いいですねぇ。ポールの前でそこまで、自分に正直になっているのに、彼は何故、彼女の底意地の悪さに気付かないのかが摩訶不思議(笑)
その女性が仕組んだ策略にはまって、シャロンを追い出してしまったポールの悔悟ぶりは大満足♪