ロバータ・レイ(別名:レイチェル・リンゼイ

恋は料理から R-3 ハーレクイン社  発刊:1979.09.20
ヒロイン:ミランダ・ジョーンズ(派遣シェフ・21歳) ヒーロー:ブレイズ・ハワード・ジェファソン(銀行頭取・31歳)

あらすじ
幼馴染みで婚約者だったローズマリーが、南アフリカに住む50代の大富豪と電撃的に挙式したのは5年前のことだった。
ローズマリーに一方的に捨てられ打ちのめされたブレイズは、それ以降、女性との付き合いは遊びごととしてとどめるようになっていた。
仕事に打ち込み、勤務していた銀行の頭取に若くして昇り詰めたブレイズの前に、あらわれたのがミランダだった。魚介類に重度のアレルギーをもつブレイズに、伝達の行き違いから魚料理を出してしまったという出会いは最悪だったが、顧客や重役に会食を提供する派遣シェフとして、一流の腕前をもつ彼女が作りだす料理の数々は、その後、ブレイズの舌を楽しませた。
そして、小柄で華奢なその肢体から繰り出されるはっきりとした物言いは、ブレイズの心を波立たせる。しかしミランダに心が傾き始めていた丁度その時、ローズマリーが寡婦となりブレイズの元にやって来たのだ。
相変わらず目をみはるような美貌の持ち主であるローズマリーの手練手管に、ブレイズの心は翻弄された。このままでは。5年前の二の舞いだ……。動揺のままにブレイズは、傍にいたミランダを婚約者に仕立て上げ、ローズマリーの猛攻をそらそうとするのだった。

ミランダがライバル女性のローズマリーに対して、びしばし嫌味やら皮肉を独白したり直接、繰りだしてます。
ローズマリーが夜這いをブレイズにかけようとしているのを目撃したあと、その予防のために、自分が彼の元に押しかけたりとローズマリーの追い落としにかなり積極的。
1979年発刊の作品ですが、その積極性には目をみはるものが。ブレイズが、女性関係に関してヘタレ気味。
初読の時、ブレイズの魚介類アレルギーが、なんだか新鮮だったのを記憶していた作品。
メモ:伊勢エビのカナッペ、飲酒事故に巻き込まれる。
アラン・ワトソン :銀行の重役、ブレイズの友人、ミランダに好意を抱く。


優しいライオン R-8 ハーレクイン社  発刊:1979.10.20
ヒロイン:フィリパ・ロジャーズ(新聞記者・21歳?) ヒーロー:メーリアス・ライアン(出版社経営・40歳)

あらすじ
「ジェシーおばさんの身の上相談」の助手を一人前にやりだしたフィリパは、ある夜、直接の身の上相談をする羽目に陥った。自分が「ジェシーおばさん」でないと口を挟む隙すら与えず、ヒステリー気味に「結婚するか死ぬかしかないのッ」と騒ぐキャシーに、フィリパは直接、対面しての身の上相談をしないという約束事を破って助言をしてしまった。
「あなたの年齢なら自分で決定することができるのよ」
その一言が、キャシーを駆け落ちへと走らせ、車の事故による下半身マヒという事態を引き起こした。そのキャシーが、勤めている新聞社のオーナーであるメーリアス・ライアンの姪だったということで、フィリパは即刻、解雇されたのだった……。

「ライオン」というより、「灰色熊」という描写の方が多かったメーリアス。年の差、19年(多分、40歳と21歳←記述があやふやで……)というカップルです。
送り狼をしてしまったメーリアスが「こうなるとは予想もしていなかった」とちょっと落ち込んだりしてる様が、なんとも可愛らしくて♪
対するフィリパの「計画的じゃなくてよかったわ」という返答もいいわ〜。恋愛すらしたことがないという彼女の告白に、心底、嬉しそうに「かわいい」と切迫した調子で抱きしめてます。
キャシーの義母であるシーリアが、2人の仲を引っかき回した為、一度はフィリパがメーリアスから離れることとなりますが、彼、全然、諦めてません。 社長特権で無理やりダンスに割り込んで「未練たらたら」との心情告白♪ 自分が後、10年若ければッ!!と悩む彼ですが、「きみが私を愛してないとしても、きみの気持ちを変えてみせてやる。これから一生かかったっていい」 ← うふふふ、十分、若いじゃない〜♪


恋さえしたら R-865 (株)ハーレクイン  発刊:1991.10.20
ヒロイン:テッサ・レッドファーン(外科医・過労のため療養中・27歳) ヒーロー:パトリック・ハーパー(ソフトウェア会社経営)

あらすじ
パトリックが全精力を傾けているのが、経営しているソフトウェア会社を大きくすることだった。だから、他のことに、気を散らされるのは我慢できなかった。
テッサ・レッドファーンという真面目に働きもせずぶらぶらとしている少女に会うまでは。
隣家のハウスキーパーとして雇われているテッサと、ひょんなことから出会ったパトリックは、自分の行動がいつもと違うことに動揺していた。
自分の娘であってもおかしくないほど、年の離れているテッサに、惹かれていることにきづいてしまったから……。

早とちりというか、パトリックは、テッサのことを18歳で定職にも就かずにぶらぶらしている無責任な若い女性だと思い込んでいます。で、悩むわけです。18歳で、少女としか見えない小柄な彼女を抱きたいと思ってしまうから。
本来ならただの雇い主であるだけでいいのに、父親のように、兄のように接しようと決意しているあたり、もう、恋の虜(笑)
実際のところ、優秀な外科医で過労のために療養中であるテッサは27歳なので、何の問題もありません。
療養中でありながら、退屈しのぎとパトリックの説教臭さにいたずら心を刺激されて、彼の屋敷で雑用を引き受けることになったテッサがハウスキーパーとして奮闘しております。
出てくるライバル女性イングリットはテッサに対して、邪険&陰険&策略をめぐらして接するという典型的な展開で話が進んでいくことなります。
屋敷内で高価な骨董品がみつかったり、イングリットが大怪我をしたりと大なり小なりのエピソードが立て続けに起こるので、一気に読み進めてしまう作品となってます。


テニスボールの心 P-8 ハーレクイン社  発刊:1986.07.20
ヒロイン:スージー・ベッドフォード(新聞記者→新人の小説家・23歳) ヒーロー:クレイグ・ディクソン(プロテニス選手・世界チャンピオン・28歳)

あらすじ
クレイグ・ディクソンは世界中で最も安定したテニスプレイヤーとして名を馳せていた。
12年前、アメリカのジュニア選手権で優勝して以来、押しも押されぬ世界チャンピオンだった。
テニスロボットという異名で呼ばれることもある彼が、新聞記者のスージー・ベッドフォードと初めて出会ったのは、女子世界チャンピオンのミリー・クイーンの試合観戦の席だった。
ミリーのマネージャーであるラリーが、
「スージーはテニスが好きじゃないそうでね。おはじきのほうがいいらしい」
こちらの気を引くために、そんなことを言っているのだろうとクレイグは余りいい気持ちがしなかった。
当然、それが態度に出て、スージーの感情を損ねることになった。
ミリーの伝記を真面目に書こうとしているスージーは、取り巻き連中のように彼におもねるような態度は一切取らなかった上に、どちらかというクレイグに悪感情を抱いているようだった。
最初の出会いのつまずきが尾を引いて、中々打ち解けてくれないスージーに、クレイグは果敢にアタックしていくことになるのだった……。

スポーツ全般に苦手意識のあるスージーは、競技に参加することはもちろんのこと観戦することも乗り気ではありません。
勤めている新聞社の上司から、ミリー・クイーンの取材&伝記を書くという仕事を命じられたから、ここにきてしまったということを正直に、ミリーに伝えます。
取り巻き連中のおもねるような態度を見せないスージーを、ミリーは大層気に入り、試合前の愚痴や恋の悩みを相談し始めるようになります。
ミリーの恋の相談に対しては、かなり的確な助言を言えるスージーですが、自分の恋愛は暗礁にのりあげたまま四苦八苦。
クレイグのアプローチの仕方が、ダメダメなのが原因なんですけどね。
テニスはピカイチでも、本命の女性に対してはかなりヘタレ。
予選で惨敗って感じ(笑)
魅力的なスージーを獲得しようと動き出しているのはクレイグだけではなく、新聞記者時代には、同僚の先輩が、作家となった時には出版社の経営者がクレイグの嫉妬心を煽りまくってます。
しかし、この作品には大きな問題点がありまして……クレイグには、付き合っている女性エレーンがいるんですよ。そんな状況で、スージーに迫っても誰も本気にはしないでしょーに(苦笑)
登場時から最終の告白に到るまで、エレーンと切れていないままという、節操のない……身体の関係だけだったからとか何とか言い訳する展開なので読まれる際には心構えが必要かも。


恋をプロデュース I-13 ハーレクイン社  発刊:1982.07.05
ヒロイン:ハリエット・ロバーツ(恋愛小説家・大学講師・映画プロデューサー・27歳) ヒーロー:ジョエル・ブレイク(米国の実業家・不動産を主に扱う・35歳)

あらすじ
ジョエルは、ロンドンでも老舗の映画プロダクションを買収した。本来は、プロダクションが所有していた土地に興味があったのだが、プロダクションごと買い取ったのだ。
そのプロダクションでは、ベストセラー入りした恋愛小説の映画化が進行しており、その脚本の出来具合はビジネスマンの嗅覚からも一押しだった。
しかし、その映画のプロデューサーについてだけは納得できないでいた。

大学で講師をしていた授業の一環で書きあげた小説がベストセラー入りしてしまったハリエット。彼女の父は、有名な映画プロデューサーだったことから、その作品の映画化を父親が請け負うことになるのですが、急死。映画プロデューサーの仕事をハリエットが引き継ぐこととなります。
そして、やってきたのがジョエル。
ジョエルは、愛人にしている女優のベッティーナをハリエットがプロデューサーをしている映画の主人公に強引に据えさせて、ことごとくハリエットのやり方に文句をつけたりする展開が半ばまで。
ハリエットに対しての愛情を認識してから、いろいろと挽回しようとしているのですが、悪戦苦闘しています。
背に腹は変えれずに、恋敵に頭を下げてるし。
最初、ハリエットは縁故でプロデューサーの地位に就いたと思い込んでいたジョエルは、彼女に対しての偏見の目が強いです。そのため、攻撃的な態度を取ってしまい、後々、関係の改善に四苦八苦。
そのあたり、なんかね、シメシメという感じです。