ロビン・ドナルド
設定が「えっ!?(ギャーッ、サイアクーーーーッ)」というものもあったりする作家さん。でも、ツボな作品もあって恐る恐る手に取る私。

天国の門 I-255 ハーレクイン社  発刊:1985.12.05
ヒロイン:クリスタベル・エヴァンズ(人気モデル・22歳/ニュージーランドではカースティー・グリーヴズ) ヒーロー:アレックス・トマシン(実業家・31歳)

あらすじ
離婚の痛手からようやく立ち直ったかにみえる妹が、男性と付き合い始め、あっという間に婚約を決めてきた。婚約者であるグレッグ・バーズリーが、妹よりトマシン家の財力に惹かれていることをアレックスは敏感に感じ取っていた。
しかし、ようやく前向きに生きていこうとしている妹に水をさすこともできず、アレックスはグレッグの動向に目を光らせることにしたのだ。
だから、グレッグには、最近付き合い始めたばかりの愛人がいてることを、すぐに調べ上げることが出来た。
有名モデルのクリスタベル・エヴァンズがグレッグの愛人だった。
家同士が親しくしている関係で、招かれた結婚式で彼女は花嫁セーラの付添い役を華麗につとめ上げていた。
そして、妹を婚約者として従わせていながら、グレッグはクリスタベルの尻を追い掛け回している。
グレッグとクリスタベルが言い争っている場面に顔を出したアレックスは、彼女をこれ見よがしに引っ攫うのだった。

グレッグとは真面目に清いお付き合いをしていたのに二股をかけられ、その上、結婚した後も愛人として付き合いを続ければいいじゃないかと押し切られかけているクリスタベル。
グレッグのことを心の底から愛しているけれど、倫理観からなんとか別れなければいけないと決心している所に、アレックスが登場します。
ほろ酔い気分と袖にされた復讐心が後押しして、アレックスと一夜を共にするクリスタベル。
アレックスは、彼女が初めてさんだと知って、苛立ちの余り、言わなくてもいい一言、二言、三言をつい言い放ってしまいます。
「生まれてくる子供の養育費で暮らしていこうなんて、つまらないことを考えてるわけじゃないだろうね」
クリスタベルと一夜の情事ですます気は最初からなかったアレックスですが、彼女が翌日には帰郷してしまったため、行方を掴むことができず後悔することとなります。親友のセーラに彼女の行く先を何時間も問い詰めても、頑として口を割ってくれないし。
そんな中、観光事業を進めるために出向いた先で偶然にも再会して、ロックオン。執拗に追い回す展開が繰り広げられることとなります。
しかし、これほどまでにクリスタベルに惹かれているのは、ただの度の過ぎる情欲のせいだとずっと思い込んでいたアレックス。女性経験が豊富なんだから、もうちょっと早く愛情と肉欲の違いに気付けばいいのにっ!!と、突っ込みを入れながら最後の告白を読了。
メモ:釣りに出かけた作業員のボートが転覆。クリスタベルとアレックスとで救助作業。「R-591断ちがたい絆」でヒーローの友人夫妻として、パーティを仲睦まじく主催している場面あり。


海の見える家 R-106 ハーレクイン社  発刊:1981.06.20
ヒロイン:ジェニイ・ボーデン(高校卒業したばかり・18歳/愛称ジェーン) ヒーロー:テオ・キャリントン(クルーザーで放浪中・30歳/スリラー作家・ペンネーム:テオ・ブラディ

あらすじ
高校を卒業した後でさえ、ジェニイは自分が何をしたいのかを見つけられないでいた。3歳上の姉ペニーは大学で、弁護士になるために勉強をしているし、13歳の弟ポールでさえ既に将来は医者になりたいという夢を抱いているのだ。
両親は家事手伝いをしてくれる子どもがいることを望んでいるようだったが、自立することが当たり前の世間の目は、ジェニイにとって何かと小さな棘のような感じを与えるのだった。
もうすぐ、クリスマス休暇が始まる。
釣りをしようとやってきた波止場に見慣れない豪勢なクルーザーが停泊しているのに、ジェニイは気付いた。そして、一緒についてきていた飼い猫のシェイの姿が見当たらない。
ジェニイは慌てた。あの猫には、悪い癖があって、寝入っている人の顔を踏みつけて何としてでも起こそうとするのだ。
クルーザーの甲板にそっと上がったジェニイは、 猫の濡れた足跡がコクピットの中に消えているのを見つけて途方にくれるしかなかった。

猫に顔を踏まれて起床することになったのは、美丈夫なテオ・キャリントン。世間との付き合いをそつなくこなすことはもちろんのこと、女性あしらいはお手のものという大人の男性です。
そんな彼が、未だ恋を一度もしたことがないジェニイに一目惚れ。
彼女の無邪気さ、他人を疑うことを知らないその素直さに参ってしまいます。年の離れすぎた自分が手を出して良い存在ではないと重々わかっているのに、彼女から離れることが出来ない上に、つい、手が出てしまうテオ。深い口づけも、抱擁も自分が一番最初だというこの得も言われぬ暗い愉悦感。
ジェニイへの思いが抜き差しならないほど真剣であることに早々に気付いたテオは、今すぐ彼女が欲しいと切実に願うのですが、ジェニイが世間を知る機会をつぶしてしまうこと、そして何より、
「見てくれの良い男に初めて会ってのぼせ上がるような、そんな幼い愛だけではぼくは満足できなかった」
テオは、ジェニイが、自分自身の力で大人の女性へと成長するのをひたすら待ち続けるという、道を選ぶこととなります。ジェニイが戻ってくるのを待っている間、テオは、彼女が楽しそうに想像していた家を作り上げることで、待つつらさを紛らわすのでした。


魅いられた女 R-154 ハーレクイン社  発刊:1982.02.20
ヒロイン:タムシン・フォーサイス(秘書・婚約者あり) ヒーロー:グラント・チャップマン(海運業を営む・ファライシ島の実質の統治者・31歳)

あらすじ
婚約者であり上司でもあるジョンの出張に秘書としてファライシ島に同行したタムシンは、来日初日に島の実力者であるグラント・チャップマン達と偶然、軽食を一緒にすることになるのだった。
タムシンとジョンが真面目なお付き合いをしていると告げているにもかかわらず、その仲を邪推して当てこする女性の言葉に、グラントの祖母が、自宅に宿泊するようタムシンを招待してきた。
グラントの謎めいたまなざしに怯えを感じていてたタムシンは断ろうと口を開きかけたところ、ジョンに視線でたしなめられることになった。
嬉々として招待を受けるジョンに、出世のためなら何をも厭わない婚約者の一面を改めて思い知るタムシンだった。

「きみが屋敷に来ると確信したとき、どうしてもぼくにひきつけてやろうと決心を固めたんだ」という言葉通り、グラントはタムシンを誘ってきます。
婚約者がいるのでと、距離を置こうとするタムシンの行動をものともせず、迫るグラント。
グラントが発散する黒い魔力につつまれていくのに、抗う術をもたないタムシン。
タムシンにベタ惚れなグラントは、自分と同じだけの愛情を返して(持って)もらいたくて、彼女を試すようなことをつい、してしまいます。
「 愛人でもいいから側に居たい」という言葉を清教徒である彼女の口から言わせたグラント。
試されたということを、タムシンが知った時、彼女の態度がどう変るか心配で顔をひきつらせるぐらいなら、無条件にタムシンを受け入れて男ぶりを挙げて欲しいと思うのでありました。
メモ:2人の間には3人の子どもが生まれるとのこと。長女ルイーズ、長男ルークの物語は「買われた恋人」、次女パーシス。


断ちがたい絆 R-591 ハーレクイン社  発刊:1988.03.20
ヒロイン:ティファイン・ブランドン(縫子・22歳/愛称ティファニー) ヒーロー:エリオット・ブキャナン(弁護士)

あらすじ
ここ最近、体調が思わしくない叔父のジョフリーのことが、エリオットは心配でならなかった。エリオットの心配をよそに、叔父は毎日、昼になると公園で昼食をとっているという女性に会いたいためだけに、いそいそと出かけていく。
不調な身体を押してまで、公園で昼食をとっている女性に会う必要がどこにあるというのだ。
後をつけたエリオットは、叔父が公園のベンチで、若い女性と談笑している姿を見た。
ティファニー・ブランドンと、叔父に紹介されたその若い女性が、おずおずと差し出した手を、エリオットは必要以上に強く握りしめた。
まだ、大人にもなりきっていない風情の彼女が、叔父と付き合っているという事実に、エリオットの苛立ちは募るばかりだった。

母からは亡くなったと聞いていた実父が、ジョフリーであったと知り、ティファニーは驚くとともに嬉しくてなりません。離ればなれであった時間を取り戻すかのように、2人は親交を深めていくこととなります。
そんな2人の仲睦まじく離れがたい様子を見せつけられて、嫉妬に苦しむエリオット。
叔父よりも自分の方が、情事の相手としてティファニーを悦ばせることができるだの、いくらでも金銭的援助はするだの、彼女獲得するためなら、なりふり構わない暴言を吐いてます。
叔父が亡くなり、遺産が渡ったことで、彼女が「叔父の愛人」という思い込みは更に助長されることとなります。
無理やりに近い形で一夜をともにしてみれば、彼女は初めてさん。
何てことをしてしまったんだー……。
でもこれで、責任云々かんぬんを持ち出して、彼女と結婚できると傲慢に口にしたら、きっぱり拒絶にあって、茫然自失(笑)
その後もいろいろと努力したのに(恋人同士の手順を踏んだり)、再度の求婚を断られた上に、
「愛人にならなるわ」
「愛人にするだけだったら、君の自由を束縛できない。君を逃したくない」 と考えている自分に気付いて、到頭、脅迫(ティファニーの母が不倫をしていたという事実を、厳格な義父に告げてもいいのかな?)まで持ち出して、結婚を承諾させることとなります。
恋に堕ちた男は、怖いですー。
メモ:父が飼っていた犬を譲り受け、その犬が事故に遭った時、必死になって築いていたティファニーの防御が崩れる。


愛はいのち R-850 ハーレクイン社  発刊:1991.08.20
ヒロイン:カミラ(破産寸前の小牧場主) ヒーロー:クイン・フレイザー(多角経営の牧場主)

あらすじ
伯父の遺してくれた小さな牧場に隣接していたのは、クイン・フレイザーが経営する大牧場だった。伯父とクレイザーは犬猿の仲だったらしく、その怨恨を引きずってか、夫デイブまでが敵意をむき出しにしていた。……デイブがトラクターの下敷きになって亡くなって一年。最近になって一段と、クイン・フレイザーが世話を焼きにくる。伯父の遺言、夫への罪悪感、そして牧場の土地が目当てだとわかっているのに、クイン・フレイザーに心が揺れ動くのをとめることができない……。

カミラに出会った途端、それまで付き合っていた女性をポイと捨て去ったクイン。カミラのつり上がった目やあどけない顔は、妖精を思わせてと、語りだしたら詩人になってしまうくらいに一目ぼれ。でもカミラはデイブに忠実で、「結婚したいと初めて思った女が、もう結婚してたんだから」と三年間、待たされ続け。全編を通してカミラに対する保護欲、縄張り意識が、読んでて気持ちいいくらいの激甘で、ロビン・ドナルドの作品の中で1・2位を争うくらい大好きな作品です。


あの日を忘れたい R-1860 (株)ハーレクイン  発刊:2003.04.20
ヒロイン:ローウェン・アン・コルベット(陶芸家) ヒーロー:ウルフ・タラマンテス(実業家)

あらすじ
6年前事件以来、もう一度社会に向き合うだけの気力が戻ってきたローウェンは、代理人の強い勧めもあって陶芸展に参加した。批評家はローウェンの作品に賛辞を述べ、主催者の画廊オーナーは、陶芸品が完売しそうな勢いに人当たりも良かった。気疲れしつつもパーティをなんとか乗り切れそうだと思ったのもつかの間、代理人が大事な客として大柄な男性を紹介してきた。ウルフ・タラマンテスと名乗った男を間近に見た瞬間、ローウェンはわけの判らない恐怖がわき上がるのを押さえることができなかった。

とってもウルフ一家が、痛いです。
ストーカーという重い話が過去にあって、ローウェンはそれを引きずってるんだけど。
ストーカーをしたトニーの母親が、根本的にいい人なんだろうけどそれがちょっと……息子が過去に一度ストーカーをしたことがあるとを知っていて、ローウェンにもやってたんじゃないかと疑ってたくせに、それをウルフには隠して、ひたすらトニーの自殺の真相だけを知ろうとするんだもん。
……なんだかさー、ウルフ一家にストーカーされてるような気分になる作品でした。
それにしてもウルフ、謝るのが下手過ぎッ。ローウェンが納得しても、読者は納得しない(苦笑)


楽園の嵐 R-1954 (株)ハーレクイン  発刊:2004.04.20
ヒロイン:フェネラ・ガードナー(デッサン画家・花屋を共同経営・23歳/愛称フェニー) ヒーロー:ドミニク・マクスウェル(建設会社経営・30歳)

あらすじ
ドミニクの父は病弱な母を蔑ろにし、愛人との生活に溺れていた。そんな父に祖父と母は最後通告をしたのだ。愛人と手を切らなければ、勘当すると。父は、息子まで成した彼女のために重婚という罪まで犯したのに、その生活をあっさり切り捨てた。
父に捨てられたその愛人は睡眠薬を飲んで命を絶った。遺されたのは異母弟マークとその姉フェネラ。
卒中の発作を起こした祖父が、資金援助はしていたものの、今までその存在を無視していた孫マークを見たいから、連れて来いとドミニクに命じてきた。
クリスマス休暇に招待状を出したところ、マークは異父姉と一緒でなければ出向かないという立場を崩そうとはしなかった。
フェネラは7年前、ドミニクが怒りに我を忘れて、まだ16歳だった彼女をその場で押し倒し兼ねない勢いでキスした相手だった。

ロビン・ドナルドの作品に良く出てくるファライシ島が舞台(グラントとタムシンが一緒になって1年後の話)となっている作品。
弟に付き添って、ファライシ島にやってきたフェネラは、案の定、ドミニクから手ひどい歓迎を受けることとなります。ひたすら、母に対する侮蔑の言葉とともに、彼女自身の生き方への嘲り。
フェネラの出生の秘密を調べ上げ、得意げに糾弾するドミニク……なんとういか、 ドミニクの度量の狭さがそこかしこに描き出されておりました。
こんな陰湿な男で、本当にいいのか、フェネラ。
対する彼女も、詳しい説明は出てこなかったけれど、年の離れた男性ポールと同棲(肉体関係はなし)してて、それって援助だけしてもらって支払いはしなかったってこと?と、なんだか腑に落ちない……。


麗しきたくらみ R-2009 (株)ハーレクイン  発刊:2004.12.20
ヒロイン:ペイジ・ハワード(アルバイトで糊口をしのぐ・23歳) ヒーロー:マーク・コーベット(実業家・32歳)

あらすじ
6年前の結婚式で、花嫁付添人をしてくれたペイジと、こんな場所で再会するとは思いもしなかった。
その上、ストリップクラブから出てきた彼女の腕の中には、ぐったりと元気のない赤ん坊がいた。2年前に交通事故で亡くなった妻の親友ともいうべきペイジが陥っている苦境に、マークは、怒りを感じずにはいられなかった。
偶然の再会後、 妻がペイジに形見の品を用意していたことが、わかった。
自分が亡くなってから2年経った後に、ペイジに渡して欲しいと、小さな宝石箱と手紙が、家政婦に託されていたのだ。そして、手渡す時には、1週間、マークが所有する島で休暇を過して欲しいと。
ペイジを島に連れてこようと強引に動いたのは、妻の最後の
頼みだからだけではないことを、マークは自覚していた。

結婚式2日前に出会った17歳のペイジに一目惚れした26歳のマーク。
元々、男女の愛情の脆さを両親の結婚生活で、身にしみていたマークは、尊敬はしあうけれど、それだけの夫婦生活をジュリエットと共にすることを決めています。
なのに、運命のいたずらか、ジュリエットが妹のように可愛がっているペイジに、欲望を感じずにはいられない。それでも、なんとかその思いを抑え込み、結婚生活を送っていたのに、交通事故で即死してしまう妻。
初めてだったペイジを抱きながらも、これは欲望の成せるわざ、これ以上近づいたら滅ぼされると、身をひくマーク。
強引なくせに、侠気がないよなー……。
スピンオフ情報:マークは、「R-1307囚われのプリンセス」のヒーローであるアダム・カウドレイ(本作ではカーウェンと訳されてる。薔薇栽培をしていると書かれているので同一人物かと)の友人。

ペイジがマークに敢然と立ち向かおうとする時の表現に、「顎を突き出して」が多用。出てくる度に、あ、また顎出しと、変なところに意識が向かって仕方がなかった……


甘美な脅迫 R-2086 (株)ハーレクイン  発刊:2006.01.20
ヒロイン:ペータ・グレイ(小規模農場主・23歳?) ヒーロー:カート・マッキントッシュ(実業家・32歳)

あらすじ
両親と一言も口をきかなくなるほどの不和になった後、姉ジリアンだけが、信託財産を切り崩してくれたりとカートを援助し続けてくれた。
だから、ジリアンが困っているのなら何としてでも助けてやりたいのが当然の心情だった。
ジリアンの夫イアンが、隣接する農場主の女性ペータに対して思いを募らせているという。
今のところ、彼女はイアンに対して隣人以上の感情を抱いていないらしい。
しかし、いつなんどき2人の関係が進展するやも知れないという状況にあるらしく、ジリアンの心配は頂点に達していた。
ペータを誘惑してくれればと言いながらも、彼女は悪くないと混乱した感情に振り回されているジリアンの様子は痛々しい。
何も確約はできないけれど、と一言釘をさしながらも、カートは来週中には姉夫妻の元に顔を出すことにするのだった。

16歳で両親を交通事故で亡くしたペータは、受継いだ農場でひたすら過酷な労働に従事してます。
農場での暮らししか知らない彼女は、そこでしか生きられない状況にあって、最近、気付いた隣人のイアンの恋慕も厄介なものでしかありません。
そんな中、イアンの妻ジリアンの弟カートが登場。
義兄の目を覚まさせるために、偽装恋人になれと農場の進退を立てに脅迫。ここでの暮らしをつぶされたら行くところがどこにもないペータは、カートの命令を飲まざるを得なくて、即席「熱々恋人」の出来上り。
まぁ、ペータも23歳前後の大人の女性です。でも、ヒーローのカートも含めてさらに大人で財力のある周囲の人たちがどうして、ペータにばかり苦行を強いるのか。
彼女に対してひどいことをしていると、どうして一人も思わないのか。
中盤、最終局面、どこをとっても、カートの謝り方と愛情の告白は随分と「俺様上から目線」
なんだかなー。
ペータが立ち去った後の一ヶ月間、仕事はミスばかり、食事も咽喉を通らないと凹みぶりとか、きちんとカートから追いかけてきたから、まあ「合格」なんだけど。
メモ:
ジリアン夫妻の友人としてハンター・ラドクリフとルキア夫妻が愛娘ナタリアと共に登場
カートの親代わりの存在としてダグ・アンダースンとメアリー(画廊経営)夫妻がヨット遊びに。


買われた恋人 R-2311 (株)ハーレクイン  発刊:2008.08.20
ヒロイン:フラー・リトルトン(観光客・23歳) ヒーロー:ルーク・チャップマン(ファライシ島首長の後継者・IT実業家・29歳)

あらすじ
数年前に付き合っていたジャンナが夫からひどく暴力をふるわれたと、ルークを頼って逃げてきた。取りあえず、所有しているスイスの家に匿ったが、考え無しの彼女は案の定、早々にそことを抜け出してパリに向かったらしい。
夫からの暴力に怯えていたのではなかったのか?
誇張癖なところがジャンナにはあるので、彼女の言い分ばかりを鵜呑みにはできない……。
だから、パリでいつものごとく遊蕩しているのだろう思っていた彼女が、ここファライシ島で、道路に倒れ込んでいたと警備の責任者が連絡してきたときに、驚くしかなかった。
運ばれてきた彼女は、脱水症状を起こして、眠り続けている。ルークの気配に気付いたのか閉じられていたいた瞳がゆっくりと開かれた。
「ジャンナではない」
確かにジャンナそっくりの髪の持ち主だった。その言葉に反応したのか、混濁している視線がルークの顔を横切った。
「わたしの名前はフラーよ。フラー・リトルトン」
か細い声が彼女の口から漏れた。

ルークの妻の座を狙って、3名もの女性がしのぎを削ってます。
深いつき合いがあったかのような態度をとるプルーデンス。
ルークとは秘密裏に婚約しているとゴシップ誌に売り込むガブリエル。
困った時、いつも助けてくれるのは私のことを愛しているからと思い込んでいるジャンナ。
そんな3人に対して、ルークが引導を渡してます。あぁ、すっきり。
長患いの末に亡くなった母親の看病で心身ともに疲弊していたフラーは、ルークの優しい気遣いと、強引な言動に少しばかり振り回されてます。
自分の意思で生涯のパートナーを見つけるのだと思い込んでいたルークが、意志に反してストンと恋に落ちてムッとしているのがいい。あと、自分はこんなに彼女のことを愛しているのに、彼女からは好意以上のものが感じられなくて、それでもまあ、始まりはそっからでも充分。結婚してしまえば、フラーの気持ちをこちらに振り向かせてやると決意している様子が良かったです。本人曰く「手際の悪い」プロポーズはごり押し感が溢れててほほ笑ましいなぁと感じた私は歪んでいるのかも。
メモ:
ルークの友人としてダキア公国のプリンス夫妻(ローレン・バガトンとギイ・バガトン)がファライシ島を訪問。