ローズマリー・ハモンド

秘密のテディ I-479 ハーレクイン社  発刊:1989.01.05
ヒロイン:ジェイン・フェアチャイルド(雑誌の園芸担当編集者・26歳) ヒーロー:ブレイク・バニスター(建設会社経営・34、5歳)

あらすじ
ジェインが働いている雑誌社が入っているビルの隣で建設工事が行われているのが、窓からよく見える。
作業員の見事な体格に、よだれをたらさんばかりに窓に張り付いているモデル達に、ジェインは苦笑していた。雑踏や騒音を苦手としているジェインにとって、隣のビル建設は頭の痛いものだったが、彼女達にすれば格好の目の保養らしい。
作業員の一人が、その見事な筋肉を誇示するようなポーズを取り、モデルが嬉しそうに飛び跳ねるという一幕が急に下ろされた。ビルを建設している会社のトップであるブレイクが現場監督にやってきたらしい。
ジェインは、ブレイクがこちらに顔をむける前から、彼があの時の男性であることに気づくのだった。
ブレイクは、シアトルの町で開かれていたお祭りで、気分を悪くして倒れそうになったジェインを、支えてくれた男だった。

祭りですきっ腹に飲んだお酒が回り過ぎて気分が悪くなったジェインを助け、次に親知らずを抜歯してふらふらの彼女をブレイクが助けたところから、2人の関係が始まります。
ブレイクが購入した屋敷の庭の造成を、精魂込めて作り上げていくジェインの真摯な態度が清々しいです。情事を提案するブレイクに対して、惹かれている気持ちを認識しながらも毅然とノーを言うジェイン。
地に足がついた生活をしているジェインの、真っ正直で、いじらしいほどの優しさがすごく良い感じ。
最初、熊のぬいぐるみが関係する作品なんだと思い込んでました。「テディ」ってそういや下着の意味もあったなー。


踊れない白鳥 I-538 ハーレクイン社  発刊:1989.11.05
ヒロイン:クローディア・ハミルトン(元バレリーナ・27歳) ヒーロー:ジュリアン・グレイヴス(画家・37歳)

あらすじ
酔っぱらった女性が運転する車に衝突され、バレリーナとして再起不能の後遺症を左脚に負ったクローディア。バレエだけが人生の全てだった彼女にとって一時期は死をも考えたが、兄夫婦、理学療法士の助けにより松葉杖無しで歩くことも可能なほど、回復したのだった。
兄夫婦が経営する牧場に身を寄せて、運動と精神的なリハビリを兼ねての花壇作りが、現在の彼女の人生だった。そんな花壇の近くで、黙々と樹を切り倒している髭面の隣人ジュリアン・グレイヴス。他人と接するまでの気概が湧かないクローディアにとって、彼の存在は目障りでしかなかった。なのに、話すきっかけを自ら、作ってしまったのだ。植えていたヒヤシンスが芽吹いているのに我を忘れて、足元を見ずに駆け出し見事にすっ転び、湿った草地に顔を埋めた彼女を助け起こしてくれたのは、ジュリアンだった。

クローディアとお付き合いするに当って、しくじってばかりのジュリアン。
「脚を一生引きずって生きていかなければいけない」とのクローディアの告白に、冷たく接してしまったり。これは、妻を自動車事故で殺してしまったという負い目から、動揺したらしいんですが。一夜を共にした後に見せたクローディアの嫉妬(可愛いものだと思うんだけどなー)に、あれぐらいで取り乱されたら困るとかなんとかルールを押し付けたり……。
本人も「女性の気持にうといのは、自分でもわかっている」と自嘲しているんですが、いや、ほんと、疎すぎるわ(苦笑)


言えない言葉 I-615 ハーレクイン社  発刊:1990.12.05
ヒロイン:クリスティン・コナーズ(モデル) ヒーロー:ジョン・ファルコナー(証券会社社長)

あらすじ
まさか、この一年ばかり付け回されてるのではないかと思っていた男が、最後の仕事と受けた会社の社長ジョン・ファルコナーだったなんて。クリスティンは、ファルコナーの取る行動も考えも理解できなかった。
「僕はあなたが欲しい。狂おしいほど」
その望みが叶うなら、結婚もするですって!? 何もかも理解できなかった……

こんなに、はっきりとヒーローのことを「醜い」と言い放つ(心の中で思っているだけなんだけど)ヒロインは、初めて。
「あんなゴリラの助けなどいらない。それもゴリラが自ら襲うとなれば、なおのことだ」
言ってくれるヒロイン、めっちゃ強気なんですが、ヒーローの壊れ具合(?)が半端じゃないので敵いません。なんせ、 ヒロインを一年間、付け回してアタック開始をするヒーロー、ストーカーから誘拐までやってのけて、「こりゃ凄いや」と妙に惹かれて読んでしまう作品。


あなたの瞳に I-752 ハーレクイン社  発刊:1992.11.05
ヒロイン:ロリー・コクラン(医師だった父を3ヶ月前に亡くしたばかり・21歳) ヒーロー:マイルズ・カットラー(銀行副頭取・35歳)

あらすじ
嵐の夜に腕を怪我したとやってきた男性に、ロリーは医師だった父が亡くなったからと追い返すことができなかった。医療資格がないことを告げた上で、治療をし父が使っていたベッドを提供したのだった。腕の傷による感染症なのか、その晩から高熱を発した彼の看病をするうちに、どうしようもなく惹かれていく気持ちを抑えることができないロリーだった。

マイルズの身勝手さが、ロリーを苦しめます。意を決して行動したら、マイルズに婚約者がいたと気付かされたり……田舎者の娘が騙されたと思い込んでも仕方ないよねー。妊娠したこと、赤ちゃんがいることも告げられず、1人で頑張っている彼女に、マイルズったら誤解して暴言吐いて、プイッと去っていくんだけど。忘れられなくて、戻ってくること数回(苦笑) 離れられないんなら、もうちょっとコミュニケーションを取りましょうって感じ。それでも銀行の渉外係を張ってるのかと(笑)


真実の愛 I-813 (株)ハーレクイン  発刊:1993.09.05
ヒロイン:リリア・デュヴァル(名家の若奥様・修道院育ち・24歳) ヒーロー:マイケル・フィールディング(修復建築家・資産家・34歳)

あらすじ
どれだけ魅力的だったとしても、
「既婚の女性には手を触れない」というのが、マイケルの信条だった。
しかし、それは、机上の論理に過ぎなかった……。
マイケルは、どうしても自分のものにしたいと渇望した女性、リリアに出会ってしまったのだ。
けれども、彼女は車イス生活をしている夫アーマンドのきれいに着飾らされた人形のような妻という役割に縛りつけられていた……。

名家の若奥様であるリリア・デュヴァルと修復建築家マイケル・フィールディングとのロマンス。
アーマンドが下半身不随となった事故の原因が、リリアにあったため、一挙手一投足までも夫の支配を受けることに異を唱えられない状況にあります。
そんなリリアの苦境を知るにつけ、マイケルの彼女に対する思いは(たぶん)深まっていき、到頭、唇を重ねてしまうことに。
それだけで、修道院育ちのリリアは罪の意識にかられ……
報われない恋に身を焦がす男はいいわー。
アーマンドが亡くなり、これで堂々とリリアに言い寄れると焦って迫ってみれば、まだ心の準備が全然できていないために、拒絶されてしまいます。
自分の性急さにリリアがついていけないことを思い知らされ、ペースを落とすマイケルですが、その隙をついてデュヴァル家の顧問弁護士チャールズがリリアの保護者&友人席に落ち着いてるし。
友人から恋人、ひいては夫の立場になる可能性も高そうな仲睦まじい2人の様子に、過敏に反応しているマイケル。
余裕を装う仮面の下は、焦燥感でいても立ってもいられないんだろうと妄想すると楽しくてなりません〜。


あなたはスパイ? I-837 (株)ハーレクイン  発刊:1994.01.05
ヒロイン:ヴァネッサ・ファーナム(運送会社経営代理・25歳) ヒーロー:リース・マロリー(グローバルエンタープライズ社より派遣された新人研修者・36歳/副社長兼大株主

あらすじ
ヴァネッサが幼い頃に両親は亡くなった。引き取ってくれた伯母夫妻には子供がいなかったせいもあるのか、ヴァネッサを実の娘のように可愛がってくれた。ヴァネッサが、伯父が経営している運送会社の手伝いをし、仕事を覚えていくのは当然の流れだった。トラックの免許もとり、デスクワークをこなしと着実に会社運営を身に付けていた中、伯父が亡くなった。
会社を継ぐのは自分だと思っていたヴァネッサだったが、伯母の考えは違ったらしい。会社を国際的な大複合企業グローバルエンタープライズ社に売却してしまったのだ。
そして、今、クリスマスを迎えての繁忙期に、親会社から研修生を受け入れるようにというお達しが届くのだった。
やってきたのは、リース・マロリーと名乗る成熟した大人の男性だった。雑然としたオフィスを眺めるその態度は、横柄に見えるほど自信に満ちあふれ、あら探しでもするかのように視線を転じていた……。

身分を隠している上に、永続的な関係は考えていないと最初に宣言しているリース。そんな態度を取っているリースに対して、ヴァネッサが信頼を預けることなんて出来るわけもないと思うんだけど……。特に、過去に調子のいい男に騙された経験があるらしい(このあたりのことは詳しくは語られてません)ヴァネッサが、疑り深くなるのは当然だし。
ちょっと惹かれた気持ちが、どんどん深くなっていくのに慌てたらしいリース。自分の本当の姿を告白する前に、ヴァネッサにばれて、肘鉄を喰らう展開は王道です。
そして、彼女の元から立ち去ったまま……ヴァネッサが追いかけてくるまで、何も動かなかった男は、今一つだわ〜。


再び愛の島に I-893 (株)ハーレクイン  発刊:1994.10.05
ヒロイン:アン・キャメロン(雑誌記者・27歳) ヒーロー:ジェレミー・バニスター(雑誌社オーナー・35歳/愛称ジェリー)

あらすじ
父親との大げんかの後、家を飛び出して10年。それ以来、一切、連絡をとっていなかった父が亡くなったと弁護士から連絡があった。険悪な仲の父が遺産を全て、アンに遺してくれたらしい。一度は、故郷に戻らずに処理してしまおうとしたアンだったが、思い直して2週間の休暇を上司ジェリーに願い出た。
最初、アンが休暇をとることに難色を示したジェリーだが、彼女と同郷の画家ベン・プールのインタビューをとってくることを交換条件に、休暇の許可が出たのだった。
まさか、あれだけ難癖をつけていたジェリーが自分の後を追ってくるとその時は、思いもしなかった……。

隣人ベン・プール(少女期の憧れの人)とジェリーの間で、揺れ動くアンの心情。恋愛経験の豊富なジェリーが、その手練手管を使ってアンを誘惑しようとするんですが……17歳の時に、つまずいたベンとの恋愛感情(憧れの境地を出ないものだったのに、父親が大激怒)から成長していないアンには、そのキャッチボールが理解できないんだよね〜。
「恋愛感情が眠ったまま、27歳になっている」とジェリー自身が彼女の精神分析をしているにも関わらず、ヘマな誘惑をしている彼。
無意識の内に、二人の美味しいところだけに目がいってしまって、ふらふらしている彼女も彼女なんですが……。