あらすじ
麻薬取締官だった夫グレッグが8ヶ月前、捜査中に殉職した。妊娠したことを告げようとお祝いの準備をして帰宅するのをリーは心待ちにしていたのに、叶わなかった。
リーは、夫との思い出がつらくて家を売却し、先輩から紹介された仕事先であるミッドランドに住居を構えるのだった。
そして、今、2週間先に出産予定日を控えていた彼女は、 友人の結婚式に招かれた帰りの車中で、下腹部の激痛に見舞われていた。60キロ先にあるミッドランドまで、とてもたどり着けそうにない……。
絶望にかられていたリーの車の窓を叩いてきたのは、黒いサングラスをかけた見るからにむさくるしい風体の男だった。心臓が凍るほどの恐怖をリーが抱いているのを察したのか、男はかけていたサングラスをはずした。
そこにあらわれたのは、リーがかつて見たことがないほどの青い瞳だった。
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