サラ・クレイヴン
追憶 R-74 ハーレクイン社  発刊:1980.12.20
ヒロイン:ジャナ・プレンティス(小学校教諭・16→24歳) ヒーロー:ライアン・テンペスト(新聞記者・海外特派員・27→34歳)

あらすじ
7年前、自分が引き起こした罪に、ジャナは恐れおののいていた。真実を知るのはライアンとジャナだけで、あの時、口をつぐんでくれた彼は、再会した時、軽蔑したように
「君は本当に僕の復讐を受ける覚悟ができてるのか?」
あのパーティの夜、抱かれたいと迫ったのはジャナの方だったのだ。
2人が服を乱して抱き合っていた時に、ライアンのおじ夫妻に踏み込まれた。両親の叱責や世間の哄笑を恐れて、ジャナは
「ライアンに連れ込まれた」と、言ってしまったのだ。
ライアンは勘当され、翌日には家をでることになってしまった……。

深く思っていた少女ジャナに対して、7年前からとても誠実だったライアン。再会してから、ジャナにいけすかない婚約者がいるのが大層気に入らなくて、つい、いじめてしまいます。嫉妬ゆえに、きつくいたぶってしまう展開。
パーティの夜にジャナが髪につけていた白バラの造花を、7年間、旅先にまで持ち歩いたエピソードが、ライアンの深い思いを物語ります。
それにしても、ジャナの母親が俗物的で、いやーな感じ。
婚約者のコリンも、その父親もしかり。だから婚約が破棄になった後、コリンがすぐに付き合い出した女性が、悪意ある噂を振り回くのが大好きという、品性下劣な人物だったのでした。お似合いですな。
メモ:母親が手紙を隠す。


愛と憎しみのロンド R-141 ハーレクイン社  発刊:1981.12.20
ヒロイン:ジュリエット・ローレンス(小学校教諭・22歳/愛称ジュリー) ヒーロー:サンチーノ・ヴァローネ(イタリアの富豪)

あらすじ
間近に挙式を控えた身であるのに、弟マリオの最近の女遊びは、度が過ぎていた。相手の女性ジャニーナ・ローレンスの身持ちの悪さは、折り紙付きであるのに、その美しさにどうやら惑わされたらしい。
あろうことか、ジャニーナと結婚するとまで言い出したのだ。
何としてでも阻止してみせる。
手切れ金の交渉の為に、サンチーノは、彼女が滞在するアパートまで、足を運んだ。開けられたドアの向こうには、マリオのバスローブを素肌に羽織った姿があった。
不行跡なことしかしでかさない最低の部類の女だと知っているのに、目の前にいる彼女が持つ頼りなげな風情を一目見て、サンチアーノは、心惹かれずにはいられないことを自覚した……。

マリオがこの女にはまったのも、うなずける……とばかりに、目の前にいるジャニーナをものにしようと動き出すサンチーノ。
目の前の女性が、ジャニーナとは正反対の生活信条を持つ、姉ジュリエットだと思いもせず、かなり無茶なことをしでかします。
睡眠薬を仕込んで眠らせた後、自分の別荘に誘拐したり、ロマンティックなディナーを演出したりと手練手管(?)を大披露。
姉のジュリエットだと、わかった後も、大層な理由を掲げて、婚約者の振りをすることを強要し、何としてでもイギリスに帰そうとしない執着を見せてくれます♪
それにしても、ジャニーナの余りの不品行と性格の悪さにはあんぐり。どうして彼女にまで、幸せな結末が用意されるのか、心の狭い私は理解に苦しむのだった……引っ付いた男がちょー不細工だったらいいのにって、思う私(苦笑)


春風のささやき R-219 ハーレクイン社  発刊:1983.01.20
ヒロイン:ジニーブラ・クレイトン(家政婦兼秘書・18歳/愛称ジニー) ヒーロー:マックス・ヘンドリック(売れっ子の脚本家)

あらすじ
ロンドンの喧騒を逃れて、田舎で作品を仕上げようとマックスは、賃貸及び家政の契約を結んでいた屋敷にやってきた。週末からすごし出すと連絡をしていたにも関わらず、屋敷は出迎えの用意もされておらず、マックスは台所の火をおこすために悪戦苦闘する羽目に陥っていた。
なかなか火がつかないことに悪態をついていたところに、若い女性が瞳を輝かせながら勢いよく飛び込んできた。しかし彼女は、こちらの存在に気付いた途端、手に持っていた皿を投げつけるという歓迎をしてくれたのだった。
ジニーと名乗ったその女性が、若い身空でこの屋敷の家政婦として住込み、11歳になる弟と高齢の伯母の2人を扶養する立場にあること早々に聞き出すマックスだった。

ジニーが夢中になって見つめている男が、自分の従弟であるトビー(一族の落ちこぼれで、若い女性の敵とも言えるほどの色事師)だと知ったマックスは、
「いつの日か、君にあんな目でぼくを見つめさせてやろう」と固く決意します。
四六時中、側に置いておきたくて、秘書としてジニーを雇い、書き散らした脚本の清書をさせるのですが……その量が半端じゃなかったり、家政婦としての仕事もかなり忙しかったりと、ジニーをこき使う事態を引き起こして前途多難な親密化計画。
顔色が悪くなったジニーを、仕事とかこつけて散歩に連れ出して、親密度アップを図ろうと頑張るマックスですが、いろんな画策がほとんど失敗に終わってます(笑)
ジニーにとってマックスは、相性のとことん悪い雇い主という認識しか持っていない存在で、異性として全く見ておらず、ちと彼が憐れな時があったり。
ジニーの姉が美人ではあるものの売れない女優で、役をもらうために屋敷に押し掛けてきて一騒動、屋敷の持ち主である未亡人がマックスを獲得しようとうろちょろしつつ、ジニーをちくちくといじめたりと物語に起伏をつけてます。
ジニーがほろ酔い気分で、マックスにトビーのつれない態度を愚痴ったり女としての魅力が自分にないということを告白したりする場面が艶っぽくてムフフフ。で、慰めていたマックスはつい、手をだしたりするわけです。


聞かせて愛を R-357 ハーレクイン社  発刊:1984.12.20
ヒロイン:ハリエット・マスターズ(タイピスト・21歳) ヒーロー:アレックス・マルコス(実業家)

あらすじ
ハリエットの姉が結婚したコスタスの実家であるマルコス家は、莫大な資産を有する名家だった。
駆け落ち同然でイギリスで暮らし始めた二人の間に、ニコスという息子が生まれて、幸せが溢れていた家族を破壊したのは酔っ払いが運転していた車だった。
姉夫妻は即死で、遺されたニコスを育てるためにハリエットは、自分が出きる限りのことを必至になってやっていた。
そんな中、姉達の結婚もニコスが生まれこと、事故で亡くなったこと、全てを無視していたマルコス家の家長が、ハリエットにいきなり手紙を送り付けてきた。
それは、弟の子供であるニコスを引き取る権利を主張し、ハリエットには代償を支払うという、あまりにも身勝手で無神経なものだった。

過去のいざこざが原因で、ハリエット達姉妹のことを金に汚い人間だと思い込んでいたアレックス。
とっても態度がいただけません。
ハリエットの頬を札束でたたくようなことを言動を何度もしております。
ハリエットが持っているもので、財閥であるマルコス家に対抗できるのは、ニコスに注いでいた愛情だけ。そんな状況の中、ニコスの幸せのために身を引くハリエットですが、今までずっと側に居たハリエットがいなくなることをニコスが許すわけもなく、最大級の駄々っ子で頑張ってます。
そうこうしている内に、「ニコスのために」を盾にしたアレックスが、ハリエットをギリシアにお持ち帰り(笑)
居候している伯母や屋敷の使用人の陰険な意地悪とかに翻弄されるハリエットの苦境を偶然、知って怒り狂ったり、彼女に言い寄る従弟に嫉妬したり、イギリスに帰国したいとばかり言ってくるハリエットの言葉を完璧無視したりと、美味しいです、この作品。
アレックスの母親が画策したことで、イギリスに逃げ帰ったハリエットを追いかける展開も、好み〜。


蝶の館 R-393 ハーレクイン社  発刊:1985.06.20
ヒロイン:ニコラ・タラント(秘書) ヒーロー:ドン・ルイース・アルバラード・デ・モンタルバ(農園主)

あらすじ
愛し合ってる二人を助けるために、ルームメイトのテレジータの身代わりを買って出たニコラ。それは、テレジータとクリフの結婚式が終わるまでの時間稼ぎだけのはずだった。なのに、テレジータを花嫁にするつもりだったルイースから突きつけられた要求は、ニコラが花嫁になるか刑務所に行くかだった……

一目あったその日から、ニコラに恋に落ちたルイース。あの手、この手で手に入れようとして画策しまくり。退路を断った二者択一が「結婚」か「刑務所」かは、見事しかいいようがありません。ヒロインも流されるばかりでなく、なんとか抵抗してるのですが、それがまたルイースの征服欲を助長させているのは言うまでもなく、ルイース、ニコラに向かって一直線です。それに気づいてない、ニコラの純情可憐な断わりぶりは、ルイースにとって難攻不落の砦でもう最高。今回、邪魔してくれる女性は、ニコラが幸せあることを嫉んでの嫌がらせをクライマックスでやり遂げるのですが、その嫌がらせがヒーローの急所だったわけでヒーローに猛反省を促して、ナイスッ。


琥珀の精 R-412 ハーレクイン社  発刊:1985.09.20
ヒロイン:リサ・グレイソン(モデル) ヒーロー:デーン・ライダーウッド(企業跡取り)

あらすじ
「アーバン・ガール」として売れっ子モデルのリサには、思い出したくない過去があった。なのに、義妹ジュリーの手紙はその過去へと無理やりに連れ戻そうとする。あまりに気ままなジュリーをかばうのに必死で、自分のことに無頓着だけだったのに、心から慕っていた人からの仕打ちは、誤解と侮蔑と………。

極悪過ぎますデーン。後ろめたいから、ひたすらリサを悪者にして自分の心の安寧を得ているというか……結局、安寧を得てないんですけど。
年上なのに、全く余裕がなくてリサを追い詰める様は悪役といって過言じゃないですね〜。
リサが一生懸命、自分の思いを告げるのに、すげなく拒絶するだけでなく侮蔑までするんだもん。リサが全く悪くないと分かった後、デーンはもっと憔悴しなきゃ割に合わないよーと思うのは、私だけではないハズ。
……ひざまずいてあやまるって言ったデーンを一度は、拒絶しようとするリサ、あなたは正しい。絶対に正しい(笑)


悪魔と海 R-729 (株)ハーレクイン  発刊:1990.02.20
ヒロイン:サマンサ・ブライアント(似顔絵画家・19歳/愛称サマ) ヒーロー:ロシェ・ドラクロワ(カジノ経営・チャーター船の会社経営)

あらすじ
寄港した島の波止場で観光客相手に似顔絵を描いているらしい若い女性の楽しそうで無邪気な笑顔が目に入った。
それは、彼女がこちらに気づくくらいぶしつけに眺めてしまうほど、心惹かれる笑みだった。
彼女が相手なら、やり直せるかもしれない。利用するだけの存在だと思いきってしまった女性に対して、信頼と愛情を抱けるようになるかもしれない。
ロシェ・ドラクロワは、彼女を昼食に誘うために行動に移るのだった。
しかし、彼を出迎えたのは悪意があるとしか思えないほど、デフォルメされた自分のイラストと、うさん臭そうに眺めてくる彼女の視線だった……。

波止場で見かけた若い女性サマを手に入れるために、動き出したロシェ。
ばれたら、たたでさえ及び腰になっている彼女が秒速で逃げかねないとわかっているから、いろんな事情(アルコール中毒だった前妻の事故死の状況とか)をひた隠しにしてます。
言いくるめて、島から連れ去り、たたみかけるように一人娘ソランジュ(かなりの問題児)の親権を勝ちとるためには妻が必要だと結婚式まで挙げてしまう素早さ。
で、おいおい誘惑していけばいいという態度すら見せず、強引に迫ってます。
もう、服を脱がせまくっているんですよーっ。それも買ったばかりのナイトドレスを着ているサマに、
「じゃあ、破るのは惜しいな。脱げよ」
わー、わー、初めてさんになんてことを言うのさ。
しかしながら、いつもあともうちょっとのところで邪魔が入って果たせず、欲求不満の日々を過ごすことになるロシェ。
天罰です(笑)
ロシェが悶々とした日々を過ごしている間、サマは義理の娘となったソランジュからの陰険な抵抗にあったり、ロシェの愛人ではないかと思われる女性のことで打ちのめされたりと、心安らぐひまもなしという生活を送らされてます。
ロシェの前妻が亡くなった真相や、ソランジュの異常なほどの敵対心と怯えの源は何か?
物語は、先祖が海賊であったドラクロワ家の後ろ暗い伝説を背景に、展開しています。
メモ:義父の借金の形に身売りをさせられるところ、ロシェの船に逃げ込む。


もう一度初めから R-976 (株)ハーレクイン  発刊:1993.02.20
ヒロイン:フィリパ・ロスコー(画家の卵・19歳) ヒーロー:アラン・ド・クルーシー(大企業の社長)

あらすじ
祖父が会社の実権をアランに譲ったことを、伯父は恨んでいた。
トップにアランが就いてから、会社の業績が目覚ましいものがあるため、口出しできないでいた伯父は、到頭、汚いやり口でアランを追い落とそうと謀り出したのた。
アランが既婚女性と親密な交際をしているのは、トップの座に就くものとして相応しい行状とはいえないと、取締役達に吹聴し回っている。
不信任案をつきつけられる前に、なんとかしなければ……。
乱れた女性関係など存在しないと世間に知らしめるためには、誰かと結婚することだ。
仕事上で付き合いのある夫妻から、その相手にどうかと差し出されてきた若い女性と面会した時、アランは驚くしかなかった。
普段着のジーンズを履いたほっそりとした姿の彼女が、浮かべている怯えた表情、何もかもがアランの胸に直撃してきたのだ。
「フィリパ・ロスコーを何としてでも手に入れたい」
アランの頭からは、トップの座を守るためのあれこれは押し流されてしまっていた。

難病に冒された父親の治療費を得るためにアランと結婚することになったフィリパ。
キスでさえ、まともに経験したことの無かった彼女は、アランがとろうとする親密な態度に大層、腰が引け気味。そんな彼女の様子に、逃げられてはかなわないと式を挙げるまで紳士の仮面を被り続けていたアラン。
我慢に我慢を重ねて彼は、式の夜、大暴走をしでかしてしまいます。
フィリパが新しい生活、アランの存在に慣れるまで、ベッドを共にしないという約束は追いやられ、怖がる彼女を力ずくで抱いてしまうのでありました。
その後のフィリパの余りの怯えようと共に、アランは自分のしでかしたことに吐きたくなる程、後悔することとなります。
フィリパとの間にできてしまった深い溝を何とかして埋めようとするアランですが、伯父の暗躍に振り回されうまくいかず。
それでも彼女を手放す気など毛頭なく、日常の行動に目を光らせ、フィリパが到頭、逃亡を謀った時は、時を置かずして追いかけ体勢に入ってます。
食らいついたら離れないアランが素敵だー。
メモ:アランが付き合った既婚女性(男爵夫人)とフィリパがひったくりに遭った時に助けにきてくれた男性は伯父の差し金。子どもが産めるかどうか検査して貰った方がいいのかしらと提案するフィリパ。逃げ込んだコテージでモデルをすることになったアラン。


バルタルディの女 R-1611 (株)ハーレクイン  発刊:2000.09.20
ヒロイン:クレア・マリオット(語学教師/愛称キアーラ) ヒーロー:グイード・バルタルディ(イタリアの侯爵・老舗宝飾店の経営者)

あらすじ
被後見人であるパオラが駆け落ちをした。
グイード・バルタルディは、パオラの部屋で駆け落ち相手ファビオからの手紙を見つけるのだった。その手紙には、落ち合う時間と待ち合わせ場所が記されていた。
吹き荒れる嵐の中、待ち合わせの駅で、パオラが現れるのを待っていたグイードの前に、見知らぬ女性が立った。
「パオラをお待ちですか」
落ち着いた雰囲気を持つこの女性が、ファビオの共犯者なのか……グイードは不機嫌さを隠さず、周りに詰めていた警察に問答無用で彼女を引き渡すのだった。

嵐の中、スーツケースを抱えてとぼとぼと歩いていた我が儘少女パオラをクレアは拾い上げ、事情を聴けば駆け落ちの真っ最中。どう考えても相手の男に騙されてるとしか思えない……。
駅についた時、寝入ってしまったパオラの代わりに相手の男と話をつけようとお節介をしたら、パオラの後見人であるグイードに問答無用で警察に引き渡されてと、散々な目にあったクレア。
初めてあった時から惹かれ合った2人。
グイードは、何としてでもクレアに接近しようとし、クレアはグイードに関わるのを何としてでも避けようとします。
パオラの付添い役をクレアに依頼したりと、押せ押せのグイードが、艶なるかな〜♪


誘惑の報い R-1826 (株)ハーレクイン  発刊:2002.12.20
ヒロイン:キャサリン・デニスン・テオダキス(旅行ガイド/愛称ケイト) ヒーロー:ミカリス・テオダキス(ギリシアの高級ホテルチェーンの跡取り/愛称ミック)

あらすじ
最愛の妻であるケイトが、ミックと直接係わることを一切絶ち切って、弁護士だけを通して離婚を突き付けてきた。それまで、彼女が冷静になれば、やり直すのは簡単だと高を括っていたミックは、慌てた。
経営している高級ホテルが、全世界に展開し出したことから各地を忙しく飛び回ってたミックに、ケイトはついて行きたいと懇願していた。それを無下に断っていたことも反省したのだ。子どもを持ちたがっていた彼女に、何の説明もせず、避妊を強要していたことも含めて、全て話し合いたいと思っていた。
その話合いの場すら、拒絶しているケイトに、ミックはどんな手段を使ってでも会いたかった。
幸い、妹の結婚式が間近に迫っていた。仲の良かった妹が、招待状を送ればケイトも島までやってくる……わけがないことは、彼女の性格を知っていれば分かっていることだった。
それでも、この結婚式を利用してケイトを自分の前に引きずり出してくるつもりだった。

義父の愛人ビクトリンは有名モデルで、元はミックの恋人だったという関係にあります。ミックから三行半を突き付けられたビクトリンは、父親をたらし込んで愛人の座におさまり、隙あらばミックを取り戻そうと画策。その暗躍にまんまとかかったケイトが出奔し、離婚を申請。その関係改善のために、ミックがあの手この手で頑張る作品となってます。
父親の前で、ビクトリンの悪巧みを暴いて、島から叩き出す場面の爽快感たら、もうッ!!
メモ:ドラッグを入れられたカクテルを飲んだケイトをミックが介抱。極度の時差ボケ


偽りのやさしさ R-1859 (株)ハーレクイン  発刊:2003.04.20
ヒロイン:ローラ・カズウェル(料理人) ヒーロー:ジェイソン・ウィンガード(トリスタン建設社長)

あらすじ
伯父マーティンが経営する繊維会社は、どうしてもトリスタン建設と契約をしなければ経営上危うい状況だった。契約がとれることを願っていたローラだが、トリスタン建設の社長が、離婚した夫ジェイソン・ウィンガードだと知って、血の気が引いた。ジェイソンとの短い結婚生活は、ローラの人生に傷跡を残した。ジェイソンの家族には、紹介してもらえず、共同口座から多額の金額が勝手に引き出され、そのお金は、彼の愛人クレアの豪華なフラット購入資金となっていた。あの時、クレアには三才になる息子がいる上に、もうすく妊娠五ヶ月になるらしかった。……どうりで、私が妊娠した時、喜ばなかった筈だわ……きっと、流産してホッとしたんでしょうね。最初から、この結婚に反対していた伯父マーティンから渡されたジェイソンの素行調査書を読んで、ローラは偽りだらけだった結婚生活に終止符をうった。「きみの伯父さんのおかげで、ほくはきみを失ったわけだ。この償いはさせてみせる」 ジェイソンが最後にかけた言葉をローラは思い出していた。

ローラ、言いくるめられちゃってるよ……。「大事なことは何一つ聞こうとしないじゃないか」とジェイソンが、ローラを責めるけど、それはお門違いだッ!! 若くて傷つきやすいから、汚れのないままにしたくて「大事なことを何一つ」話さなかったジェイソンが全て、悪い。ジェイソンの家族関係が最悪だったとしても、誰にも渡したくないと強く思ってローラと結婚したんだから、ジェイソンはローラを1番に考えるべきなのよ〜。両親のスキャンダルの後始末に、ローラを犠牲にしたのにさ……性格的にローラが「いつも一歩引き下がったように接する」からスキャンダルのことも隠せて都合が良かったんだろうに、露見し出すとそのことを責めるんだもんなー。納得いかない〜。ローラに首ったけってのは、「無関心しか寄せられなかったらどうしようと、そればかりが不安だった」で、わかるんだけど、他人ばかり責めて、ジェイソンの自省が足りないと思うのは、私だけかしら? 


涙の結婚指輪 R-1866 (株)ハーレクイン  発刊:2003.05.20
ヒロイン:フランチェスカ・ロイド(秘書兼家政婦/愛称チェシー) ヒーロー:マイルズ・ハンター(スリラー作家)

あらすじ
父が詐欺事件で逮捕され収監されたまま心臓発作で亡くなった。住んでいた館も家財も全て取り押さえられてしまい、路頭に迷うところだったフランチェスカは、館の新しい持ち主であるスリラー作家のマイルズ・ハンターに秘書兼家政婦として雇われることになった。杖をつき、顔に傷のあるマイルズの元で、フランチェスカは、息を潜めながら働いていた。フランチェスカに「何も出来ない人間」という気分を、抱かせる効果的な言葉の豊富さは天下一品……そのマイルズが、作品の映画化を祝おうといきなり夕食を誘ってきたのだ。「折り入って頼みたいこともあるし」……何を言いつけられるんだろう。仕事を失うのかしら……父親が亡くなって以来、悪い考えが先に浮かぶようになったフランチェスカだった。

一目会ったその時からチェシーを守りたいと思ったのに、地雷で傷ついた身体では、全く出来ない状態でジレンマに陥るマイルズ。チェシーの苦境をなんとかしたいし、誘惑だってしたい(←これが一番重要だったり)と魚心に水心(笑) いきなり結婚を申し込んで、その説明がどれだけこの結婚に利便性があるかを説いてるあたり、世間知らずのチェシーの性格をしっかり掴んでるかと……。チェシーの初恋の人アラステアが昔の恋心を思い出させようとちょっかいを出してきたり、アラステアの継母がチェシーをいじめまくったりといきなり人気者(?)になってしまった状況にチェシーはおろおろ。マイルズが、アラステアとチェシーの仲に嫉妬して、ちくちくと嫌みを言えば、チェシーはアラステアの病で臥している父親のことばかり心配してるし、艶事とは全く無関係の純真無垢な言葉と涙で……マイルズ、手が出せないよねぇ。まぁ、我慢したのは1回目だけ〜。


結婚という取り引き R-1897 (株)ハーレクイン  発刊:2003.09.20
ヒロイン:ペイジ・デストリー(元記者・建設会社広報係) ヒーロー:ニック・デストリー(銀行家)

あらすじ
転職までしてひたすら父と兄の為に身を犠牲にしてきたこの一年間。ようやく休暇のとれたカリブの楽園で、最も会いたくない人物に出会ってペイジは、動揺を隠せなかった。
財政状況の思わしくなかった父の建築会社への融資を見返りに銀行家であるニック・デストリーと名目上の結婚をしたのがほぼ一年前。中身の無い結婚だと互いに確認し合ったにも関わらず、教会での結婚式、ロマンティックな新婚旅行と親密な関係をアピールしようとするニックの思惑には戸惑うばかりだった。その新婚旅行先で冷酷さばかり思い知らされていたニックにも優しさがあると気付いたペイジが身を投げ出した時、彼は抱くことを拒絶したのだ。その名ばかりの夫が、目の前にいる……

急速に会社が傾いた原因が、何であったのかがわかるのが本当にラスト近く。この出来事を中盤に持ってきて、後はニックとペイジのいちゃいちゃが長ければ、良かったのになーと思えた作品。ニックが、なんとかペイジの心をつかもうと四苦八苦しているのですが、「出会いからヘマばかり」 やること為すこと、逆効果でますますペイジの氷の壁を厚くしているのが手に取るようにわかるのが、やる瀬無い。といっても、ニック、言葉が全く足りてません。無表情か冷笑を浮かべて、ペイジを眺めていたら、逃げ出すのも当たり前かと……。はっきりと「愛してる」と言ったほうが……意味不明というか、神秘的な言動をとるより、効果は絶大です(笑)


魔法じかけの永遠 R-1915 (株)ハーレクイン  発刊:2003.11.20
ヒロイン:フローラ・グレアム(不動産売買のコンサルタント) ヒーロー:マルコ・ヴァランテ(製薬会社社長)

あらすじ
婚約者クリスとの仲は、端から見れば情熱が感じられないかもしれないがフローラは満足しているつもりだった。マルコ・ヴァランテというイタリア人に、暴漢に襲われていたところを助けて貰うまでは。彼は、先程までフローラがいたレストランで彼女のことを不躾に眺めていた男性だった。
暴行のおかげで、ブラウスを破かれ、足に擦り傷を負った彼女をマルコは、滞在先のホテルまで連れ帰り、看護の手配をした上に、誘惑までしだしたのだ。
「婚約者がいてるの」という彼女の言葉に、「それが何か問題あるのか」という態度をとるマルコ。
フローラは為す術もない状況に陥りそうだった……。

婚約者クリスがしでかした不倫の代償を何故か、あずかり知らぬフローラが支払うことになってね〜。かなり気の毒。
勝手な家族に、利己的な婚約者、辛辣な友人(フローラのことを心配してるのはわかるけど、かなりキツメな女性)に、猪突猛進で迫ってくる正体不明の男性マルコ。
ヴァランテ一族に恥をかかせたクリスへの復讐に、嫌々ながら参加したマルコ。ちょっとした興味から、クリスが大事にする婚約者フローラを一目見てみようと思ったのが運の尽き。フローラの魅力に溺れて、暴走気味な誘惑ぶりを発揮してます。でも、後ろめたくて、自分が彼女にした仕打ちがばれたら……と気が気でないようです。
えぇ、しっかり、復讐工作が明るみになってフローラからのクリティカルひじ鉄を喰らってます(笑) 挽回しようと謙虚に頑張りつつも、どうしても高慢になってしまうところがかなりお気に入りかも♪


キスはあなたと R-1971 (株)ハーレクイン  発刊:2004.06.20
ヒロイン:ルイーズ・トレンサム(法律事務所の助手/愛称ルー) ヒーロー:アレキサンダー・ファビアン(銀行の次期頭取・32歳/愛称アレックス)

あらすじ
家族から都合の良い家政婦か何かのように扱われていたルーは、幼馴染みのデイビッドとの結婚を夢見ていた。しかし、その夢は義妹がデイビットと駆け落ちしたことによって無残にも砕け散った。
嘆き苦しむルーに追い討ちをかけたのは、義妹の婚約者アレックスの提案だった。
もともと義妹との急な結婚の見返りが、経営危機に瀕している父の出版会社への融資だという。義妹の代わりとして、ルーが結婚相手をつとめるのなら、融資を継続してもよいと脅迫してきたのだ。
父や継母、そして従業員達を路頭に迷わせるわけにはいかない……ルーは、アレックスの提案を承諾するしかなかった。

ルーに一目会った瞬間に、その魅力に溺れたアレックス。けれども、自分は彼女の義妹エリーと婚約している身で、その上ルーからは毛嫌いされているとしか思えない態度がちらほら。でも、アレックスってば、強運の持ち主!! 都合のいいことにエリーがルーの婚約者と駆け落ちしてくれたのだから。
婚約者に捨てられたショックで茫然自失のルーに、冷静に考えさせる時間も与えず、あっという間に、自分のフラットへお持ち帰り。
デイビットに対する嫉妬もふんだん、事あるごとに強引に迫っているなー、でもルーは全く気付いてないなーと嬉しくなっちゃう展開でした。
顔つきが変わるくらい、ルーに夢中のアレックスを是非、ご堪能ください。


禁じられた愛の島 R-1997 (株)ハーレクイン  発刊:2004.10.20
ヒロイン:ゾーイ・ランバード(高校英語教師) ヒーロー:アンドレアス・ステファノス・ドラゴス(庭師・海運業後継者

あらすじ
冷酷な伯母ミーガンから、家の賃貸契約の打ち切りを言い渡された折りに偶然見つかった書類と写真には、先日なくなったばかりの母ジーナがギリシアの小島にある別荘を所有しているということが書かれているようだった。
一言も知らされていなかったその不動産の存在について、調べてみようとゾーイはギリシアに赴き、様子を見るために忍び込んだ別荘で1人の男性アンドレアスに出会うのだった。

母親の看病などなんやかんやで、気苦労を背負い込んでいたゾーイの寂しげな風情に、惹かれてしまったアンドレアス。
もっと人生を楽しむべきだと強引にお節介をやき始めて、ゾーイを困惑させまくってます。彼女の拒絶も意に介さず、押しまくりのアンドレアス。
昼食、夕食後のダンス、観光に連れ出しと押せ押せで迫ってます。熱々ー。
アンドレアスは身分を偽ってゾーイに近づき、ゾーイは来訪した理由を頑なに隠して行動。
隠す必要なんて何もないじゃんと、身もふたもないことを思ってしまった時点で消化読書となってしまった……。


罪な伯爵 R-2168 (株)ハーレクイン  発刊:2007.02.20
ヒロイン:ローラ・メイソン(広告代理店使用期間中・ワインバーのウェイトレス) ヒーロー:アレッシオ・ラモンテッラ(イタリアの伯爵・銀行の会長)

あらすじ
アレッシオは、人妻との情事の場面を叔母ルクレツィアに取り押さえられかけた。厄介な人間に尻尾を掴まれかかったと警戒していたところ、案の定、相手の結婚を壊すような事態を引き起こしたくないのならと、叔母が恥ずかしげもなくある提案をしてきた。
愛息子パオロが、イギリスから恋人をつれて帰郷してくるのだと、苦々しげに話しだした。
パオロには、家格のつり合った幼馴染みでもある女性が、婚約者として存在するのだ。しかし、どうやら真剣なお付き合いをしだしているパオロは、婚約のことをなかったことにしてしまいたいらしい。
そんなことになれば、経済的に不都合が生じるためにルクレツィアは、パオロ達の仲を壊すために相手の女性を誘惑して欲しいとアレッシオに頼み込んできたのだった。
孤島のような山中に立つ別荘にパオロ達を迎え入れたアレッシオは、金目当てと叔母から酷評されていた女性ローラを間近に見ることなった。
透き通るような白い肌に、茶色の髪とグレーの瞳。やせ過ぎの肢体を包んでいるやぼったい洋服。
いつも付き合っている女性達とは全然違うタイプであったにもかかわらず、アレッシオは彼女に妙に心惹かれるものを感じてしまうのだった。

母親が押し付けてくる青臭い小娘とは、金輪際、結婚したくないと思っているパオロ。彼は、偽りの恋人を連れて帰郷しようとします。その相手に選ばれたのが、ローラ。
ローラの父親は知人に騙されて破産した後、心臓発作を起こして死亡してしまいます。母と力を合わせて日々の糧と弟の学費を稼ぎだそうとしています。昼間は広告代理店に勤め、夜はワインバーのウェイトレスとして働きづめの毎日を過ごしています。
そんな経済状況の時に、パオロから恋人の振りをしてくれるのなら、それ相応の報酬とトスカーナ地方の観光をプレゼントすると言われて、了承するのでありました。
迎えに出てきたアレッシオに、心ならずも惹かれて行くローラ。
経済的にも、偽りの恋人役を勤めあげなければいけないローラと、彼女を誘惑してパオロとの仲を破談させなければならないアレッシオ。
互いに隠し事をしながら展開するので、程よい緊張感が漂います。
画策して、計算ずくのアプローチをするアレッシオですが、ミイラ取りがミイラ(笑)
ローラが受け身ではなく、自ら、アレッシオに迫っていくという積極なところも見せる作品。


若すぎた伯爵夫人 R-2255 (株)ハーレクイン  発刊:2008.01.20
ヒロイン:エミリー・ブレイク(イギリス貴族トラバーズ卿の一人娘・17歳→20歳) ヒーロー:ラファエレ・ディ・サリス(イタリアの伯爵・実業家/通称ラフ)

あらすじ
実業家として伸るか反るかの投機に打って出ようとしていたラフに、犯罪の片棒を担ぐことになると忠告してくれたのがトラバーズ卿だった。たった一度の面識で、何のしがらみもなかった年配の紳士の好誼に破産と犯罪者となることからラフは救われた。だから、トラバーズ卿が不動産投機に失敗し窮地に陥ったと知った時、返せないほどの借りを少しでも返したくて、すぐにイギリスにかけつけ支援を申し出たのだ。
しかし潔いトラバーズ卿は、失地挽回を求めようともせず、ただ愛娘エミリーの行く末が心配だと顔を曇らせていた。身体の不調は顕著で、近しい身寄りのないエミリーは、天涯孤独の身になってしまう。世間知らずの彼女が世間の荒波を渡っていけるわけがない……。
トラバーズ卿の憂慮を取り除きたいと願っていたラフの前に、当人が満面の笑みを浮かべて飛び込んできた。クリスマス休暇のためにスイスの学校から戻ってきた彼女が父親の胸に飛び込もうと書斎にやって来たのだ。

隣家にやってきていたサイモンという青年と、淡い恋を育みつつあったエミリー。と、いってもサイモンの方は既成事実をつくろうとエミリーを虎視眈々と狙っていて、強引に逢引をしようと迫ってます。押し切られたエミリーですが覚悟を決めて、庭のベンチに座ってサイモンを待つのですが、やってきたのはラフ。それも最初、サイモンと勘違いをしていたために彼の胸に飛び込み拙いキスをしてしまうという穴があれば隠れてしまいたいことをしてしまいます。
ラフも、エミリーがサイモンに夢中になっていることを(たぶん)苦々しく思っていたことからつい意地悪な態度をとってしまい、心象を悪くしてます。
エミリーに嫌われているのを承知で、でも一縷の望みを捨て切れず、幼妻にしてしまったラファエレ。
振り向いてもらおうといろいろ頑張ったみたいですが、どれもエミリーには届かず、大苦戦。
とうとう、実力行使に出てしまい、そんな行動をとってしまった自分を心底、嫌になってます。性的なことに晩生なエミリーについ自分の常識をぶつけてしまい、動揺させて泣かしてます。
ラファエレが、不器用すぎるわー。
久々に、キャリアとか社交界とかに興味がない、年端のいかないヒロイン(17歳→20歳)ものを読み、新鮮な気分に。
メモ:サイモンが贈った下着の品の無さ…。


幼い恋を捨てた日 R-2302 (株)ハーレクイン  発刊:2008.07.20
ヒロイン:イレイン・シンクレア(事業に失敗中・20歳/愛称レイン、レイニー) ヒーロー:ダニエル・フリン(大手出版会社の経営社・30歳/愛称ダン)

あらすじ
親友サイモンの年の離れた妹レインに対して抱いていた感情は、いつの頃か、大人の女性に対するものになっていた。ダニエルの後ろめたい感情に全く気づいていないレインは、兄サイモンに対する態度と全く変わらない態度で、ダニエルを慕ってくる。
それで、我慢するべきだったのだ。彼女が大人になるまで。
けれど、サイモンが険しい登山で遭難死し、シンクレア家が瓦解していく中、自分のことしか考えない母親の犠牲になっているレインを今すぐにでも、自分が守って愛したかったのだ。
妻にしたいとのダニエルの申し出に、レインが目を見開く。その表情だけで、彼女が自分のことを男性として見ていなかったことを思い知らされた。
けれども、妻にさえしてしまえれば、彼女の何もかもを手に入れることができる。ダニエルは、レインを脅えさせないよう自分の情動を必死に押し隠すのだった。

サイモンが亡くなる直前までつきあっていた女性が、レインとダニエルの、か細い絆を断ち切るために暗躍してます。サイモンに宛てたダニエルの手紙を挙式直後のレインに読ませるんですよ。
その手紙が元で、ダニエルとレインは一度もベッドを共にすることなく破局。
その後、2年間、ダニエルはどうやらレインの社交生活の行く先々に出没しては彼女の姿を眺めることで無聊を慰めていたようです(たぶん)
二人とも、互いのことをどれだけ深く愛しているのかを素直に言いあえば、つらい思いなどこれっぽっちもせずに済んだのに、自信が皆無であったために、紆余曲折。
ダニエルってば、自ら苦境に身を置くタイプでありました。