あらすじ
ジェイ・ライナーが凍てつくような寒い日に、ロンドンの郊外で警備するのは、見事なダイヤのネックレスだった。そして、その高価なネックレスを長く白い首にまとっているトップモデルのケリーを自宅から撮影場所まで送り迎えする運転手でもあった。
ケリーは氷か蝋細工のように完璧すぎる美貌でカメラの前に立ち、その美しさを際限なく撮り尽くそうというカメラマンのおかげで、撮影が長引いた。
空模様の怪しさから恐れていたのは、吹雪の中、田舎道で立ち往生してしまうのではないかということだった。
案の定、懸念は現実のものとなり、車を乗り捨てて、着飾るだけしか能のないような彼女を引き連れて避難場所を探す羽目に陥ったのだ。
|