スーザン・マレリー
仮面舞踏会 N-804 (株)ハーレクイン  発刊:2000.01.05
ヒロイン:キャシー・エルドリッジ(電話応答代行サービス会社の夜間勤務・28歳→29歳) ヒーロー:ストーン・ワード(投資会社経営)

あらすじ
ストーン・ワードの楽しみは、真夜中に電話応答代行サービスにかける1本の電話だけだった。担当オペレーターであるキヤシー・エルドリッジとの会話だけが、ストーンの生活の中で精彩をはなっている。
3年前に、幼馴染みで、大の親友で、そして妻だったエブリンを交通事故で亡くした時から、ストーンの生活は一変した。
彼女は、心の底からストーンを愛してくれた。けれど、ストーンはどれだけエブリンに愛情を抱こうと努力しても、尊敬と深い友情しか湧いてこなかったのだ。
この間違ってしまった結婚生活をどうすればいいのか……途方に暮れていたストーンが行き着いた先に待っていたのは、エブリンの交通事故死と自身の顔左側に負った大きな傷だった。
他人と会うことを避け、エブリンに対して罪の意識にさいなまされて生きていた。
キャシーが話してくれるバカンス騒動や読書のお勧め論議にどれだけ、心が救われたか。
今夜も又そんな一時を過ごそうと電話していたワードの耳に、つんざくような不吉な音が鳴り響いた。
「キャシー? 何の音?」

ビル火災に巻き込まれたキャシーの安否を確かめるためにストーンは屋敷を飛び出し、火事現場に駆けつけます。そして、搬送先の病院にたどり着いたストーンは、ベッドで意識不明となっているキャシーと対面。彼女が電話で話していた容姿と違うことに気付きます。
けれど、それはストーンにとって瑣末な出来事です。
ただ、彼女が無事であったことに安堵感を抱き、養生、リハビリの手助けを申し出て、屋敷に連れ帰るのでありました。
2人の仲は声だけの関係だったのが、顔を突き合わせてと徐々に向きあっていくこととなるのですが、ストーンの心にある「エブリンに対する罪悪感」のおかげで一進一退の展開が長くつづきます。
その間、リハビリと摂生によって急速に美しくなっていくキャシー。エブリンには全く目覚めなかった欲情が、キャシーを見る度に湧き上がってくるストーン。2人が恋人同士になるのは時間の問題で、後は、それを永続的なものにしたいという気持ちにストーンがどう気付くのか……。
赤ん坊の頃に父親が出奔、アルコール依存症であった母に育てられ、長じてからはその母の世話、看取りまでしていたキャシーは自信が欠如しています。
ストーンの援助でキャシーが知的で優美な女性として花開いていくとともに、罪の意識に囚われているストーンが前向きに歩いていくまでの物語となっています。


楽園の花嫁 サマー・シズラー2003 (株)ハーレクイン  発刊:2003.07.05
ヒロイン:フィービ・カーソン(看護士を目指そうとしている・23歳) ヒーロー:マージン(ルチア・セラー国の政府要人・37歳)

あらすじ:ハバニア王国関連
たった一人の身内であり理解者だった大伯母のアヤンナが4年の闘病生活の上、6ヶ月前に亡くなった。フィービは、大伯母が懐かしんで話していた、生れ育った島国、ルチア・セラーにやってきた。
大伯母が作成したリストを参考に、一ヶ月かけてのんびりと観光して回るつもりだった。
何もかもが珍しくて、免税店に飾られている宝石に見とれていたところ、後ろからかけられてきた男性マージンの声に、フィービは飛び上がるほど驚くのだった。

幼い頃、特殊な育ち方をしたフィービにとって、対人関係を円滑に築くのは容易いことではなく、それが男性だと更に、困難の極み。その様子が初々しい。
ルチア・セラー政府の要人であるらしいマージンが、そんな彼女の観光及び、異性とのお付き合いの指南していくことになります。
性的にフィービに惹かれてしまったことを早くに自覚しているマージン。
「23歳だぞ……彼女はまだ23歳なのだ」
呪文のように唱えて抑制している様子が、初々しい(笑)
(なんせ彼ってぱ、17歳の時に長子をもうけてますから)