ヴィクトリア・ホルト

 

愛の回り道 ―ノエルの苦悩― 近代文芸社  発刊:1997.09.10
ヒロイン:ノエル ヒーロー:ロデリック・クレヴァハム
あらすじ
歌姫である母デジレに溺愛されていたノエルは、母の取り巻きであるチャーリー・クレヴァハムの息子ロデリックに出会い、惹かれた。順調に演劇界で地位を築いていた母の突然の死は、思いかげない真実を白日の元に晒した。まさか、ロデリックが兄だなんて……嘘でしょう!?
一つの策が、つまずきを作りどんどんと不幸の渦を大きくしていって、なんだか読んでいて切ない作品。ヒロインやその母から、少しのおこぼれを頂こうとするリサ・フェネルのやり方が、不快感一杯でヒロインの無垢さを際立たせてくれてます。この対比があるからこそ、読んじゃう作品。どれだけリサが、天真爛漫を演じても嘘臭いんだもの。
ロデリックの母、コンスタンス夫人の精神的な成長物語でもあって、最期の幕引きは、見事。