シャーロット・ブロンテ


ジェイン・エア 光文社古典新訳文庫  発刊:2006.11.20
ヒロイン:ジェイン・エア(孤児・家庭教師・18歳) ヒーロー:エドワード・フェアファックス・ロチェスター(資産家・38歳)

あらすじ
赤ん坊の頃に牧師夫妻だった両親が相次いで亡くなり、ジェインは判事をしていた伯父に引き取られる事となった。伯父は、ジェインを過保護ともとれるほどに庇護してくれたが、まもなく亡くなってしまった。
伯母と3人の従兄姉達に冷遇されたジェインは厄介払いのために、養育院へと送られた。
養育院の衣食住は、本当に最低なもので、流行り病がこの地方を襲った時、その犠牲者の数は目を覆うほどのものとなった。養育院を管理していた創設者の一族は、世間の非難を浴び、そのおかげでようやくジェイン達は、人並みの生活を送ることができるようになったのだ。
10歳の時から、6年間を勉学に勤しみ、そしてその後、2年間を養育院での教師として過ごしたジェインは、敬愛する院長先生が、結婚退職したことを機に家庭教師への道を歩み始めるのだった。
フランスからやってきたアデルという少女の家庭教師として穏やかな生活を送っていたジェイン。その彼女の前に、アデルの後見人である、ロチェスター氏が現れた。

年の差もの。身分差もの。
伯母一家に冷遇され続けたジェインが、とうとう爆発しちゃったりと等身大のヒロイン。養育院では、尊敬できる先輩をひたすら慕っている姿もなんだかいじらしい。
ロチェスター氏との出会いも、印象的です。凍結した路面に足をとられて転倒した馬から放り出された彼と出会い、言葉を交わしあいます。
その会話のやりとりの妙味は、その後も、交わす度に繰り返されてます。
最初っから、一目ぼれだよね、これって。


ジェイン・エア 光文社古典新訳文庫  発刊:2006.11.20
ヒロイン:ジェイン・エア(孤児・家庭教師・18歳) ヒーロー:エドワード・フェアファックス・ロチェスター(資産家・38歳)

あらすじ
ジェインを冷遇した伯母一家は没落の一途を辿っているようだった。幼いジェインに暴力を振るった従兄が、身を持ち崩した後、不名誉な命の落とし方をし、伯母も又、寝たきりの状況にあるのだという。
死の淵にある伯母が、ジェインにどうしても会いたいと使いものを寄越してきた。伯母一家との間にできてしまった溝をこれで無くすことが出来ればと、足を運んだジェインだったが、伯母は亡くなるまで身勝手で関係は修復できなかった。
父方に裕福な親戚がいたことを、恨み辛みの中で告げられたりと身内の悪意にジェインは疲れ切っていた。
伯母の葬儀が終わり、ロチェスター家に戻ってきたジェインは、主からひたむきな愛情を告白され天にも昇る心地で結婚式を迎えようとしたのだったが……。

ジェイン視点で物語が進むのに、ロチェスター氏の想いが切々と描かれます。
初めてジェインを目にした時から、どれだけ彼女に心惹かれたか。ジェインが自分のことをどう思っているかを知りたくて、つい姑息な真似をしてしまったこと。そして、彼女を大手を振って呼び付けることができる晩餐をどれだけ楽しみに毎日を過ごしていたか。
ロチェスター氏の過去が白日の元に晒され、ジェインが自分の元から立ち去ったあとの苦しみ。
ひたすら、彼女を求め続ける彼の告白が心に残ります。
ジェインの父方の従兄セント・ジョンが彼女に寄せる計算づくの感情と、ロチェスター氏の抑え切れない情感との退避が際立つ下巻となってます。