クリスティーナ・ドット


あたたかい恋 ド1-1 ライムブックス  発刊:2007.11.20
ヒロイン:ホープ・プレスコット(留守番電話サービスのオペレーター・23歳) ヒーロー:ザカライア・ギヴンズ(会社社長・35歳ぐらい?/愛称ザック)

あらすじ:プレスコット家シリーズ長女編
父の引退後も引き続き仕えてくれている秘書ミス・ファレルが3週間の長期休暇を取る。代理の秘書だけでは、ザックの厳しい要求にはたえられないと判断したミス・ファレルは留守番電話応答サービスも申し込んでいた。
退社後も、ザック宛にかかってくる電話の本数は膨大で、その上に、歯医者の予約や、わざと忘れてしまいがちな家族との室内楽コンサートへの出席を促したり、付き合っている女性へのお花やアクセサリーの贈る配慮も頼み込んだらしい。
応答サービスの担当をしてくれるのは、ハスキーな声を持つ、ホープという女性だった。彼女は、会ってもいないのに雇い主にあたるギヴンズ氏を毛嫌いしているのがその声音から受け取れた。
だから、彼女が、ザックのことを執事のグリズワルドだと誤解したのを訂正しなかった。
折角、楽しそうに接してくれるホープのハスキーな声から、その温かみが消えてしまうのは大きな損失としか思えなかったのだから。

7年前、牧師夫妻だった両親がメキシコ国境近くで交通事故で亡くなった時に明るみに出たのは、多額の横領をしていたこと。
遺された子ども達は16歳のホープ、養子でようやくプレスコット家に馴染んできてくれた14歳のガブリエル、8歳のやんちゃなペッパー、そして家族の顔をみると笑み崩れる1歳のケイトリン。
周囲の大人たちには何か後ろ暗いことがあったらしく、子ども達は孤児院、養子へとばらばらに引き離されます。社会の善意を信じていたホープは裏切られたことに気付きますが、既に、弟妹達の行方を探すのは困難な状況に。けれども、何年かかっても探し出して見せると固く決意している彼女は、コンピューターサイエンスの学位をとるために勉強しながら、電話応答サービスで日々の糧を稼ぎ出してます。
そんな中で出会ったザック。利益第一主義の彼は、義理人情に欠けるとしか言いようがない経営戦略を貫いていて、その方針にチクリチクリと嫌みや苦言、皮肉を言ってのけてる旧友の弁護士(とか秘書)は凄い存在感でありました。
ザックの事を執事のグリズワルドだと思い込んでいるホープの思い間違いを訂正せずに、ロマンスを進めた結果は、当然、破綻を迎える王道の展開が用意されてます。その上、ホープに対して「売女」と罵ったザック……あかんよねぇ。自業自得の彼は、ホープの怒りを静めるためにあらゆる供物を捧げようとしてます。
メモ:若き実業家として成功をおさめたガブリエルが、姉ホープを必死になって探している記述あり。ガブリエルが改名した名前が冒頭に出ていたのに気付いてなんだかちょっと得した気分。あと、ザックが雇おうとしていた弁護士「氷のリチャード・ロバーツ」が気になったり。