ドナ・アンドリューズ
ミステリの醍醐味である犯人探しについて、ほとんど(全くと言ってもいいかも)コメントしてません……。
抱腹絶倒ミステリの「抱腹絶倒」についてのみ、書き連ねてます。
犯人探しを明後日の方向に読み飛ばして、ケタケタ笑って読んます。
元々、犯人探し不得意でして作者が種明かしをしなければ、一生、気づかない私……でもミステリを読むのは大好きなの。これからもドナ・アンドリューズの抱腹絶倒ミステリの刊行よろしくお願いしますね、早川書房さん♪

 

庭に孔雀、裏には死体 HM246-1 早川書房  発刊:2001.04.15
ヒロイン:メグ・ホリングワース・ラングスロー(花嫁付添人・鍛冶職人) ヒーロー:マイクル・ウォーターストン(仕立屋の代理人・大学教授:演劇)

あらすじ
母や親友が押し付けてくる未来の花婿候補を丁重にお断りするのは間違いだったのかもしれない。母も親友も自分たちの幸福をおすそ分けしたいと必死なのだ。「おすそ分け」の心配りなどいらないから、自分のことは、自分でして欲しいとつくづく思う結婚式の準備。この夏、メグは鍛冶職人としての仕事をするのを諦めた。母と親友と弟と3つの結婚式で、花嫁付添人を仰せ付かったのだ。2週間に3つの結婚式。ありとあらゆる無理難題を見つけ出してくる3人の花嫁達、恐怖の衣装合わせ……母のは「ナイショ」、未来の義妹サマンサのはこの7月に「コルセット+張り骨」、そして親友アイリーンは「何も決めていなかった」 アイリーンの結婚式が1番、早いのにッ!! 仕立屋の息子でこの夏、母親の代わりに店番をしているマイクルから、その事実を伝えられメグはこの夏が狂乱の一途を辿ることを覚悟した。でも、この「3つの衣装合わせ」があるから、とっても好みなマイクルを頻繁に訪ねてもおかしくないわよねというウキウキ気分を、サマンサと母の情報が打ち砕いた。曰く、もったいないことに「彼は、女性には興味がないの(断定)」……なんて、ついてない夏なの〜。

抱腹絶倒のミステリ。結構、死傷者が出てるのにその陰惨さが帳消しになってしまうくらいクスクス笑いが止まらなかった〜。メグの血縁関係の変人ぶりが最高です。メグの心情毒舌(思わず口から出ていることも多々あり)も笑えるし。マイクルと二人で力を合わせて、結婚にまつわる無理難題を難題レベルに引き下げようとする努力とか笑いの涙を誘います〜。事故で亡くなったとされる女性が、他殺であることをなんとか証明する為に、ミステリ好きの父親が指導する実験を真面目(?)に取り組むメグとマイクル。母の居間改造計画に誠心誠意を尽くして、家具の移動を手伝うメグとマイクル。メグが、町に戻ってくるまで町の住人とはなるべく関わらないようにしていたと思われるマイクルが、メグの周りをうろつき出していて傍目から見れば相思相愛なのに、二人の間に横たわるマイクルのゲイ疑惑(笑) 「死傷事件の推理」とともに、マイクルの「ゲイ疑惑説明」の奮闘物語となってます。

 

野鳥の会、死体の怪 HM246-2 早川書房  発刊:2002.03.31
ヒロイン:メグ・ホリングワース・ラングスロー(素人探偵・鍛冶職人) ヒーロー:マイクル・ウォーターストン(大学教授:演劇)

あらすじ
メグとマイクルは二人きりになれる場所を切実に求めていた。夏の花嫁付添人騒動の為に、実家で過ごす間だけ、彫刻家に貸していたメグの自宅は、明け渡し予定日から6週間経っても彫刻家は居座ったまま。1年間という約束でマイクルが借りていた広い家も、家主一家が6人の子供と7人目が産まれるとなって戻ってきてしまっていた。
島にあるフィービおばさんのコテージにしけこもう♪ と、 考えついた時は、とっても素敵な旅行だと思ったのだ。タイヤがパンクした時に、諦めたら良かったのに、なんとかフェリーに乗って、今はハリケーンで荒れ狂う波間を島へと向かっている。むかつく胃がこれ以上、反乱を起こさないことを願うのみ。

抱腹絶倒のミステリ2作目。家族から逃げたつもりが、そのまま懐に飛び込んでしまったメグとマイクル。前作で、メグの父親の助手を見事に努め挙げたマイクルは、今回、メグの助手として大活躍。文句一つ言わないで、死体を運んだり、行方不明者を探して島を一周したりと肉体労働に励んでます。メグは身内が第一容疑者という苦境を跳ね返すために、偽装にとてつもなく近い捜査を試みようと四苦八苦。勝手な家捜しがどんどん上手くなっている二人の「見つかった時の」言い訳が、それはそれは苦しかったり(笑) 母の華やかな少女時代が明かされ、メグとマイクルは「父とフィービおばさんを第1容疑者から外すことができるのか?」を目標として捜査に勤しみますが、裏目標は「二人だけの甘い時間を今回は、確保できるのか!?」という奮闘物語となってます。

 

13羽の怒れるフラミンゴ HM246-3 早川書房  発刊:2003.05.15
ヒロイン:メグ・ホリングワース・ラングスロー(植民地の工芸家・鍛冶職人) ヒーロー:マイクル・ウォーターストン(フランス軍将校・大学教授:演劇)

あらすじ
故郷の記念祭で、マイクルの母親ウオーターストン夫人が準備委員会委員長になってしまったから、さぁ大変。植民地時代風祭を本物と見紛うばかりに再現して開催することに躍起となったのだ。そしてメグは工芸品展担当助役という有り難い役目を仰せ付かった。6ヶ月に渡る準備の中、マイクルの母親に気に入られようと頑張ってきたけれど、あと、一押しがあれば夫人を「マイクルを思いやって、すばやく、こっそり一番苦痛が少ない方法で殺してやるわ」
成り切り植民地時代を目指して、夫人が徴集をかけた1ダースばかりの「町の監視人」とのトラブルに、メグは誓いを新たにした。衣装から展示販売する工芸品まで、時代にそぐわないと没収をかけようとする彼らを「時代錯誤取り締まり警察」と命名した工芸家たちからの苦情対応にてんてこ舞いのメグは、祭が始まる前から疲れがピークに達しているのだった……

抱腹絶倒のミステリ3作目。マイクルの母親が、そりゃぁもう一線を越えた人でした。マイクルがメグの親戚に驚かなかったのもうなずげるぐらい、超キテレツ。植民地時代を再現するために、ありとあらゆる無理難題をメグに吹っかけてくる夫人に、未来の嫁姑問題をかいま見るよう(笑) その無理難題を口八丁で、丸め込んでるメグも凄いんだけど……。
それにしても、願わくば 192センチあるマイクルのフランス軍将校の青紫色のカフスに金のレースの縁飾りがついた白い軍服姿を是非、拝んでみたいです。アイリーン、息子のばかり撮らないで、マイクルの写真プリーズ(本気で見たいわ〜)
「友人フォークの冤罪をはらすために真犯人を作ってでも探し出す」がミステリ部分、同棲を迫るマイクルに、混乱した自分の心境をどうやって伝えたらいいのかしら?という「恋する乙女の悩み」を見事解決できるかがロマンス部分として楽しめる作品♪