ジュリー・ガーウッド
活躍するのは、脚フェチのヒーロー達 ← ブキャナン家の特徴?(笑)
ヒロインの長い脚線美から視線を外すのに苦労してる彼らですが、捜査に抜かりはない……ような、あるような……。続編がどういう関連で発表されるかが楽しみ。
ブキャナン家の兄妹8人シリーズ(兄弟セオドア〈テオ〉・ニックアレックディラン・マイケル(マイク)・ザカリー(ザック)/姉妹ジョーダン・シドニー)なのか、12使徒シリーズ(ニックノア)なのか、レナード兄弟(レミー・ジョン-ポール)か……とっても楽しみ♪


心うち砕かれて ガ2-1☆952 二見書房  発刊:2002.01.15
ヒロイン:ローラン・マドゥン(元画廊勤務) ヒーロー:ニコラス・ベンジャミン・ブキャナン(FBI捜査官/愛称ニック)

あらすじ
地獄のような暑さの懺悔室の中で、神父であるトムは、早く時間が過ぎることをひたすら待っていた。後、2〜3分でこの地獄から開放されると思った瞬間、懺悔室に人が入ってきた。向こう側にいる男が喋り出した内容は、トムを恐怖と混乱の極みに陥れた。彼は、たった1人の身内である妹のローランを、殺すことを赦してほしいとのたまったのだ。あろうことか殺人予告をした男は、トムとの会話をテープにとり、警察にまで持ち込んでいた。トムは動転しながらも、兄弟のように育ち、今ではFBIで活躍しているニックに助けを求める電話をいれたのだった。
ニックの頭の中は、「ローランを抱きたいッ」という強迫観念に入りつつある思いではち切れそうだった。親友トムの妹だぞ、連続殺人を仄めかしている「無情な男」から命を狙われている女性なんだぞと言い聞かせても、視線は、ローランの魅力的な長い脚をどうしても拝みたくなるのだ……

ローランの隣家に住むヴァンダーマン老姉妹の詮索ぶりと情報網の活用が最高です。番犬に「お父さん」と名付けたり、ローランとニックに安全なセックスを勧奨したり、とても若々しい老姉妹。彼女達の奮闘ぶりが、ホント笑えます。
ローランの軽妙なやり取りが秀逸。恋人同士の振りをする彼女の機知あふれる会話は、読んでて楽しいです。ニックに誘惑をしかけたところは。可愛いし。ニックが更に、ローランにのめり込んでいく様が素晴らしい♪。
そんな超人的なニックですが、弱点は飛行機が全くダメ。乗らないための労力ならいくら惜しんでも惜しみきれないくらい彼ですが、ローランの為なら、大西洋を越えるのも厭わないんだから、恋する男は強いです(笑)


標的のミシェル F-カ4-1 ヴィレッジブックス  発刊:2003.06.20
ヒロイン:ミシェル・レナード(外科医) ヒーロー:セオドア・ブキャナン(検事/愛称テオ)

あらすじ
外科医のミシェルは初めて豪華なパーティに出席して、 気もそぞろだった。400ドルもしたドレスは、ミシェル曰くみっともないほど身体にぴったりと張り付いていた。息をつくために中庭に抜け出そうと廊下を出たときに、苦しそうに屈みこんでいる男性が目に入った。
倒れ込んできた男性は、卸したてのドレスの上に、ゲロを吐き散らし、身体の具合をさぐるミシェルの顔面にパンチを食らわしたのだ。そのまま、彼の虫垂炎の手術は、ミシェルが執刀することとなった……。
きっかけは、キャサリン・ラッセルの遺言状だった。連絡を取ろうともしなかった伯父家族にいきなり40万ドルもの大金を遺したのだ。しかも遺したのはそれだけではなかった。夫達が組んだソーイングクラブが違法なことをしまくって貯めた大金の収支記録を従妹のミシェルに宛てていたのだ。それを知ったメンバーは、記録の奪還と証拠隠滅のため、殺し屋をミシェルの元に送り込んだ。

無料法律相談を受けるため、アメフトのコーチをしてもらうため、テオ獲得大作戦を繰り広げるボーウェンの住人達が、最高。ミシェルの父親ジェイクを筆頭に、都合の悪い話しは聞かない、相手に話させないという熟練の技を持っているようです。裏目標の「ミシェルの結婚相手に、テオをッ」、このスローガンの元、一丸となって行動中。ただ1人反対している、ミシェルの兄、ジョン・ポールがテオを手荒く扱うけど、てんで防波堤にはなってません。
男の心を射止めるなら、まずは手料理だと住人達が、「ミシェルが作ったの」と持ってくる料理の数々。晩に一緒に作ったのと言われても、その晩は、テオとベッドであんないけないことやこんないけないことを、やっていたんですが(笑) この時点で、自分の手料理が、外科医としての腕とは反比例してることに気づかされたミシェルの絶句ぶりが面白かったです。父親と兄達が褒めてくれたから、それなりに上手いと思い込んでいたらしく、あぁ、いい家族だなーと思える場面。
大工仕事が名人の域に達している、海兵隊の特殊部隊に所属していたジョン・ポールが謎めいていて、気になるんですが……また、登場するのかな〜と期待。
オマケ:「心うち砕かれて」のニックの長兄の話しで、前作の登場人物が出てきます。
     ニックの飛行機恐怖症は未だに治ってないそうです、ノアも銃撃戦と釣り大会で大活躍。


魔性の女がほほえむとき F-カ4-2 ヴィレッジブックス  発刊:2004.12.20
ヒロイン:エイヴリー・ディレイニー(FBIタイピスト) ヒーロー:ジョン・ポール・レナード(大工・元海兵隊員)

あらすじ
ジョン・ポールは1年以上前に、妹の命を狙い失敗したものの逃げ切った殺し屋モンクの行方を追っていた。
杳としてつかめなかった、そのモンクが表に出てきたようなのだ。以前、モンクが使用したクレジットカードが、高級リゾート地のスパで「キャロリン・サルヴェッティ」 という女性の宿泊予約に使われた。
すぐにホテルに急行したジョン・ポールだったが、フロントで待ち受けていたのは、予約がキャンセルされたというものだった。モンクとの糸が途切れたかと思えたが、その女性が新たに「エイヴリー・ディレイニー」という名の女性を予約していたことから、彼女が到着するのを待つことにするのだった。
翌日、現れたのは、めったにいない美人だった。

ジョン・ポールは、殺し屋モンクに引導を渡すため、エイヴリーは、モンクに誘拐された叔母キャロリン(キャリー)の行方を探すために、行動を共にすることとなります。
その道中記が体力勝負。
モンクの銃口から逃げるため、エイヴリーはジョン・ポールに問答無用で急流に向かって崖から突き落とされること2回。そして、泳ぎきってます。
FBI職員といっても一介のタイピストであるエイヴリーが、ジョン・ポールに付いて行ってるのが不思議だなぁとちらっと頭をよぎったり。まぁ、2人の軽妙な会話が楽しいので、良しとしちゃうー♪
そして、誘拐されたキャリー達が自力で逃亡の道を勝ちとっていくのも、 上手くいきすぎてるよなぁと思うのですが、火事場の馬鹿力♪ということで、問題なし。
モンクを操っているのが、エイヴリーの産みの母ジリーで、最低最悪の自己中心者。
ということで、2組の男女の対決が描かれます。
ジョン・ポールとエイヴリーのコンビは対等で、ジリーとモンクのカップルは主従関係。カップルの対比がジリー達の異常さを見せつけてくれます。
オマケ:「標的のミシェル」のテオがもうすぐパパとの記述。
     ノアの軽妙な会話も健在。


精霊が愛したプリンセス F-カ4-3 ヴィレッジブックス  発刊:2006.12.20
ヒロイン:クリスティーナ(19歳?・父はロシアの王族、母は伯爵令嬢) ヒーロー:アレクサンダー・マイケル・フィリップス(ライアンウッド侯爵/通称ライアン)

あらすじ
ライアンが、腕の立つ諜報部員として、 国家のために危険な任務に就いていた間、妻レティは浮気に励んでいたのだ。それもあろうことか、相手は夫の兄ジェィムズだった。衝撃の告白を聞かされたのは、レティが難産で苦しんでいる時だった。そして、お腹にいる子がジェィムズとの間にできた子どもであることを口走りながら、妻の命はその子とともに果てた。それ以来、ライアンは華やかに装う女性達に、斜に構えた冷めた視線を投げつけることしか出来なくなっている。
そんなライアンの前に現れたのが、プリンセス・クリスティーナと呼ばれている美しい女性だった。
抜けるような白い肌、淡い金色の髪、そして、息をのむほどの鮮やかなブルーの瞳。そして、彼女が発するとらえどころのない会話。
ライアンは、彼女と知己を得るために、駆り立てられるように動き出すのだった。

母親が遺した日記を読み進めていく内に、自分の父が悪党であることを知ったクリスティーナ。父が母の命を狙ったこと、何の罪のない人を殺めたこと。そして、故国では残虐非道な君主であったために、革命が起こり国を立ち去るしかなかったこと。
父の魔の手から逃れようとした母が熊に襲われ命を落としたあと、クリスティーナを育ててくれたのがアメリカ・インディアンの人たちとなります。このままこの地で生涯を暮らしたかったものの、母の遺言を叶えるために、イギリスにやってきます。そして、運命の相手であるライアンに出会うのでありました。
出会った当初から惹かれ合う2人は、あっという間に深い仲に。そして、2度と結婚などするものかと思っていたライアンが、クリスティーナに脅迫紛いに結婚を強要しております。
故国に帰るまでの一時の間柄だと言い張るクリスティーナに、死が2人を別つまでにこだわるライアン。彼女に対する惚れ込みよう、そして何が何でも守り通して見せるからと有言実行のその態度が本当に素敵。
アメリカ・インディアンの人たちに大切に育てられたクリスティーナの英語力はいささか、問題があってという「小道具」が随所に効いていて、楽しかった作品。
本筋の謎であるクリスティーナの悪辣な父親との対決はオマケで、どちらかというとクリスティーナが、ライアンの元愛人と対決している場面の方が筆致が生き生きとしていたような……(笑)
全編を通してライアンとクリスティーナの間にできた絆が急速に深まっていく過程が描かれてます。


雨に抱かれた天使 F-カ4-4 ヴィレッジブックス  発刊:2007.04.20
ヒロイン:リーガン・ハミルトン・マディソン(ハミルトン財団の理事長) ヒーロー:アレック・ブキャナン(シカゴ市警の刑事)

あらすじ
アレック・ブキャナンは1年以上まえから、FBIからの誘いを受けていた。
シカゴ市警での刑事生活を捨てる気にならなかったが、今回、故郷のボストンの支局に任務するとのとりはからいを受け、面談を受けるのだった。

育ちの良さが2人から漂っています。特にリーガンが優等生タイプ。
ストーカーに狙われているリーガンを護衛するために、四六時中アレックが側にいることに対して、いろいろ文句を言いたいのですが、ぐっと我慢。リーガンはアレックの目をかいぐぐって、遊びに行くということもせずにいます。
でも心中、忸怩たるものが鬱積していて、頭の中と行動がアンバランスとなってます。 そのことをアレックが気づき、良い子でなくてもいいんだよと、彼女の心に寄り添ってます。
静かに2人のロマンスが紡がれていき、大きな紆余曲折もないために、小粒な出来上り。
リーガンが書いた殺人リストに添って、死者が出るという設定もあまり生かされてないし。身近にいている人をそのリストに記入しなかったのが、切迫感を欠いたサスペンス(?)作品となったように思うのでありました。
オマケ:「心うち砕かれて」のローランとニックとの間に小さい娘さん。
     リーガンの兄エイデン、スペンサー、ウォーカー(カーレーサー)


太陽に魅せられた花嫁 F-カ4-5 ヴィレッジブックス  発刊:2007.07.20
ヒロイン:ジェイミー(イングランド貴族令嬢・5女) ヒーロー:アレック・キンケイド(スコットランドのキンケイド領主)

あらすじ
父が治めるべき税金を使い込んだ。その罰として命じられたのは、娘をスコットランドの領主に花嫁として差し出すこと。
領地、家政の管理を一切合切、任せている末の娘ジェイミーだけは手元に置いておきたがった父親の思惑は退けられ、スコットランドのキンケイド領主アレックが選んだのは、ジェイミーだった。
そして、掻っ攫われるようにスコットランドへと赴くことになった彼女を待ち受けていたのは、風習の違いとイングランド人に対する冷たい態度だった。

アレックには、最初の妻を崖から突き落として殺したと言う噂があります。その真偽は、徐々に明らかにされ、ジェイミーの命もまた危うい所まで追いつめられる展開。
けれども今作品は、犯人探しが主体の話ではありません。
ジェイミーの行動力や、医療技術は、氏族同士の確執を軽やかに超えて、救いを求めてきた人たちへと施されてます。
親身になって動く彼女に、スコットランドの男たちが魅せられていく過程を読む気持ちよさといったら、もう。武骨というかツンデレなスコットランド男達がジェイミーの肩を持つ場面なんて、ヒロイン至上主義全開です。
メモ:『メダリオンに永遠を誓って』では、二男二女に恵まれてます(長女メアリー・キャスリーンは臨月、長男ギデオンは10歳、次男ディロンは5歳、次女グレースは階段から堕ちかける)。ジェイミーの方向音痴は治ってないようで(笑)アレックが同伴しない限り領地からの外出は禁止されている模様


メダリオンに永遠を誓って F-カ4-6 ヴィレッジブックス  発刊:2008.01.20
ヒロイン:ブレンナ(イングランド貴族令嬢・4女・8人兄弟の7番目・16歳?) ヒーロー:コナー・マカリスター(スコットランドのマカリスターの領主・26歳?)

あらすじ
父が卑怯な襲撃と身内の裏切りにあい命を落としたのは、コナーがまだ10歳の時だった。満身創痍の父は、死を前にして、復讐をコナーに誓わせた。
隣接する領主マクネアが襲撃を裏から操った証拠と身内の裏切り者を炙り出し、その息の根を止めること。
長じたコナーは、父の言葉を忘れず、マクネアに対してしつこく挑発行動を続けていた。そして、更に侮辱するためにマクネアが娶ろうとしている花嫁をその鼻先で強奪することにしたのだ。
マクネアの相手となる女性は、10年ほど前にちょっとしたかかわりを持った人物だった。

昔から、お転婆だったブレンナは怖いもの知らずというか、考え方が前向き。不幸な境遇を嘆くこともなく(動揺はしまくってますが)、より良いものにしようと動き回ってます。コナーに強奪され、結婚を強要されてもその状況に馴染もうと頑張ってます。
そんなブレンナにご執心してしまうコナーは、女心にものすごく疎いんですが、度量の広さと本質的な優しさがピカイチでした。
やんちゃなブレンナに振り回されつつ、短気なコナーが忍耐強く待っている姿勢なんて可笑しいんですが格好いい。
根底に、マカリスター襲撃の真犯人と内通者探しがあり、家族との絆がどう培われていくのかをからめて物語が展開します。コナーの継母ユーフィーミアとその息子レーンの卑近ぶりは
必見かも……。
メモ:ブレンナの兄姉妹/ジリアン・ウィリアム・アーサー・マティルダ(マティ)・ジョーン・レイチェル・ブレンナ・フェイス


ほほえみを戦士の指輪に F-カ4-7 ヴィレッジブックス  発刊:2008.06.20
ヒロイン:ジュディス・エリザベス・ハンプトン(イングランド貴族令嬢・長女) ヒーロー:イアン・メイトランド(ハイランドのメイトランドの氏族長)

あらすじ
親友のフランシス・キャサリンが、パトリック・メイトランドと結婚して3年。
フランシスが出産する際には、必ず立ち合うと約束を交わしていたジュディスは、その時にそなえていた。
親友が妊娠したとの連絡が入った後は、ただひたすら彼の地からの迎えを待つ……。
ジュディスを迎えにやって来たのは、パトリックの兄、イアンだった。

フランシスがお産する際には、励ましの言葉をかけるとか、そんな補助的な役割を担うつもりだったジュディス。けれどそうは問屋を卸さない。あれよあれよという間に、助産婦としての役割を担わされてます。その重責に、おろおろしている様子だとか、無事に赤ん坊を取り上げた後の狂乱じみた高揚感とか、何度も読み返してしまいました。
そんな彼女にぞっこんのイアンの様子も良かったです。
メモ:ダグラス・マクリーン(ジュディスの兄)
ジュディスとイアンのその後の様子が「黄金の勇者の待つ丘で(上下)」で読めます。7歳(グレアム)と5歳(アレック)の男の子2人が生まれてます。

黄金の勇者の待つ丘で(上下) F-カ4-8/F-カ4-9 ヴィレッジブックス  発刊:2008.10.20
ヒロイン:ジリアン(イングランド貴族、ダナンシャーのラナルフの次女) ヒーロー:ブロディック・ブキャナン(ハイランドのブキャナンの氏族長)
ヒロイン:ブリジッド・カーコネル(シンクレア一族) ヒーロー:ラムジー・シンクレア(ハイランドのシンクレアの氏族長)

あらすじ
イングランド王にとって一番、大切な女性アリアンナを殺害したとの汚名を着せられて、ジリアンの父は14年前に殺害された。姉のクリステンはなんとか追っ手から逃れたものの、ジリアンは捕えられた。咎人の娘として後ろ指を指される存在となったジリアンを迎えてくれたのは、おじモーガンだった。
モーガンはジリアンの傷ついた心を癒し、安全な居場所を与えてくれた。
そのおじの命が、今、風前の灯火だった。
14年前、殺害された父が姉クリステンに託した宝石箱を見つけ出さなければ、おじの命を奪うと言うのだ。
どんなことをしてでもおじを助け出す。
決意を固めたジリアンの肩には、ハイランドから攫われてきた幼い男の子の救出と脱出が新たに加わることになった。

上巻は、攫われてきた男の子の救出とその子を親御さんの元にまで連れていく旅が描かれます。道中を頼るのが、ブロディック・ブキャナン。彼は、男の子の庇護者でもあります。
下巻は、姉クリステンの行方と再会、一族の裏切り者探しと制裁、そして、おじモーガン救出作戦。
上巻にある、ジリアンが、男の子の面倒を親身にみていく場面が何ヶ所かあって、そこを何度も再読。ジリアンの献身をブロディックや、男の子の両親が知っていく時の読後感の心地よさ。ブキャナン一族の男たちが、ジリアンを堅固に守ろうとする姿が逆ハーっぽくてムフフフ。
対して、下巻はちょっと、暗雲。
ジリアンの姉クリステンがどうにもこうにも、自己保身に走る人物に成り下がっていて、がっかり感に漬かってしまうことに。自分だけがのうのうと助かって安全に暮らしているという後ろめたい気持ちの中、成長することになったせいか、クリステンの性格は、暗いのひとことに限る。
あと、ラムジーとブリジッドの恋模様も入ってくるのでロマンスが散漫してしまった感じです。

震える夜が終わるまで F-カ4-10 ヴィレッジブックス  発刊:2009.01.20
ヒロイン:ケイト・マッケナ(香りつきキャンドル製造販売会社経営・次女/愛称ピクルス) ヒーロー:ディラン・ブキャナン(ボストン市警の刑事)

あらすじ
ケイト・マッケナは、妹ジョーダンの親友だった。大学で知りあった彼女たちは、休みの度に、ブキャナン家に一緒に戻ってきては、ディランの社交生活に波風を立たせていた。
ディランが付き合っている女性たちがかけてくる電話に途方もないホラを吹き込んで、その仲をご破算にするのが、ジョーダンとケイト達の休みの日の過ごし方だったようだ。
そのケイトの命が狙われていると、ジョーダンから電話が入った。今すぐ、彼女の元にかけつけて、様子を見てきてと命令してくる妹の口車に乗ることにした。
ディランはケイトの元へと急ぐのだった。

偏屈な老人が莫大な財産を誰に遺すかを滔々と話す場面を、ビデオテープに録画しようとする場面から物語は始まります。
総資産八千万ドルを、ケイト・マッケナに、という遺言が最初に明かされます。
ケイトが爆破に2度も巻き込まれる理由を、読者側は知っているわけで、誰が、ケイトの命を狙っているのかを推理しながら読み進めることとなります。
……犯人が誰なのか、私が全然分かんないのはお約束。それよりも、気になって仕方がなかったのが、ケイトが経営している会社の行く末。
大きくなり始めている会社が、乗っ取られてしまうのではないかとハラハラするんですよね。
メモ:
マッケナ姉妹(長女キアラ/医者の卵、債券を相続・三女イザベル/歌唱力抜群、スコットランドの地「グレン・マッケナ」を相続) の物語もあるのか気になるところ。

バラの絆は遥かなる荒野に(上下) F-カ4-11/F-カ4-12 ヴィレッジブックス  発刊:2009.08.20
ヒロイン:メリー・ローズ・クレイボーン(寄宿学校卒業したばかり・19歳) ヒーロー:ハリソン・スタンフォード・マクドナルド(弁護士・ホーク島スタンフォード伯爵・29歳?)

あらすじ
エリオット卿が、生後4ヶ月の愛娘ヴィクトリアを誘拐されたのは19年前のことだった。そのショックを引きずって、妻のアガサは1年後、失意の内にこの世を去った。
エリオット卿はひたすらヴィクトリアを捜し続けたが、その行方を掴むことは出来ず、到頭数年前に諦めてしまった。
しかし、ハリソンは諦められなかった。いったん、手をつけたら最後までやり遂げないと気が済まない性分なのだ。
その労力が報われる時が来たのかも知れない。
亡くなったアガサに、そっくりな女性を見かけたという情報が入ったのだ。ハリソンは、その女性が住むというモンタナへと向かった。

上巻は、ハリソンがモンタナに出向き、そこでクレイボーン家に居候後、馴染んで、モンタナに自分が来た理由をクレイボーン4兄弟に明かそうとするところまで。
下巻は、ハリソンとメリー・ローズが引っ付いたあと、慌ただしく、ハリソンがエリオット卿への報告のためにイギリスに帰国。ハリソンを追ってイギリスに向かったメリー・ローズはそこで……。
エリオット卿とメリー・ローズの最初の再会の場面がこの作品の中で一番好き。
クレイボーン家の絆がしっかりと描かれている反面、ハリソンとエリオット卿の関係の説明が希薄で、もう少し具体的だったら良かったのに。あと、メリー・ローズの危機意識の低さははた迷惑過ぎてちょっといただけなかった。
最初、ハリソンが偽装してクレイボーン家に入り込んだせいか、彼の人物造形の輪郭がぼんやりしたまんま。メリー・ローズは頼りないハリソンに母性(?)を揺さぶられて恋に落ちていったと思うんですが、実際のハリソンは出来過ぎる男。メリー・ローズの手助けなど、本当は入らないんですよね。一人でもへっちゃらだった男が、メリー・ローズがいなければこれからの人生はおくれないという気持ちに陥っていく物語となってます。
メモ
クレイボーン4兄弟
アダム(33歳)、ダグラス(30歳)、コール(30歳)、トラヴィス(28歳)

嘘はオアシスに眠る F-カ4-13 ヴィレッジブックス  発刊:2009.12.19
ヒロイン:ジョーダン・ブキャナン(経営していたIT会社を売却したばかり) ヒーロー:ノア・クレイボーン(FBI捜査官)

あらすじ
親友のケイトと兄ディランが結婚した。
披露宴会場には、ブキャナン家の面々が溢れかえっている。そして、FBI捜査官も。純粋に、ディランへのお祝いに参列してくれている人から、判事である父が結審する事件で、脅迫が届いていることからボディガードとして配置されている人まで。
ノア・クレイボーンは、兄たちの親友で、ジョーダンにすれば口うるさい兄がもう一人という存在だった。
そのノアに、人生を楽しんでいないと言われ、ムッとした気持ちのままにブキャナン一族の過去をかいま見る旅に出ることになるのだった。

人生を楽しむために、冒険の旅に出たジョーダン。行き先は、テキサス州セレニティという田舎町。そこに隠遁しているホレイス・アセンズ・マッケナという歴史学の教授を訪ねるはめに陥ります。
マッケナ博士の、ブキャナン家を貶める言葉の数々にむかっ腹をかき立てられているジョーダン。割りと、沸点の低い女性なのか。
住民の動向を誰もが知り尽くしている小さな町、セレニティにやってきたジョーダンは、田舎の濃密な人間関係に当てられていくこととなります。ジョーダンが来訪してから、立て続けに殺人事件がおきるし。
殺人事件の容疑者にされそうになったジョーダンのSOSに颯爽とかけつけてくるニックとノア。格好いいー。
でも、物語的にはイマイチ。薄らぼんやりした展開だった。