男爵令嬢のトーリィは、義父の好色から妹クレアを守るために身を挺して頑張ります。クレアの寝室に押し入って無体なことをしでかしている義父の後頭部をぶん殴って、大事にしていた「花嫁の首飾り」という異名をもつネックレスをくすねて遁走。
必死になって職探しに奔走してみつけた先が、ブラント伯爵邸でのメイド長。
雇ってくれたのは、ブラント伯爵であるコードで、彼のお目当てはクレアを愛人にすることで、トーリィは言うなれば、オマケの存在です。
メイド長としての立場を確立しようと四苦八苦している中、伯爵の好色の手からクレアを守ろうと大車輪の働きをするトーリィは大忙しとなります。
そんなトーリィの言動に急速に惹かれていく伯爵とのロマンスが、義父の魔の手をどう阻むか、伯爵のいとこイーサン・シャープの消息と救出をからめて進んでいくこととなります。
絶世の美少女であるクレアの恋物語も途中から描かれ出して、その相手となる男性の自己抑制ぶりには頭が下がるばかりなのでした。
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