キャット・マーティン


花嫁の首飾り KM01-01 MIRA文庫  発刊:2006.02.15
ヒロイン:ビクトリア・テンプル(男爵令嬢・メイド長・19歳/愛称トーリィ/本名ビクトリア・テンプル・ホワイティング) ヒーロー:コーデル・イーストン(第5代ブラント伯爵/愛称コード)

あらすじ
父が亡くなった時、ブラント伯爵家の財政は破産も同然の状態だった。亡くなる直前まで父が金策に奔走している間、コードは遊蕩にうつつを抜かしていたのが、悔やまれて仕方がなかった。自分が少しでも助けとなっていれば、父は急逝せずにすんだのかもしれない。
爵位を継いでからのコードは、失った財産を取り戻し、さらなる繁栄を目指すことに最大限の時間を費やしていた。
日々、決済していかなければいけない仕事の上に、今、彼の思考を占めているのは1年も前から行方を掴めていないいとこのイーサン・シャープの消息と、最近新たに雇ったメイド長ミセス・テンプルとその妹クレアのことだった。

男爵令嬢のトーリィは、義父の好色から妹クレアを守るために身を挺して頑張ります。クレアの寝室に押し入って無体なことをしでかしている義父の後頭部をぶん殴って、大事にしていた「花嫁の首飾り」という異名をもつネックレスをくすねて遁走。
必死になって職探しに奔走してみつけた先が、ブラント伯爵邸でのメイド長。
雇ってくれたのは、ブラント伯爵であるコードで、彼のお目当てはクレアを愛人にすることで、トーリィは言うなれば、オマケの存在です。
メイド長としての立場を確立しようと四苦八苦している中、伯爵の好色の手からクレアを守ろうと大車輪の働きをするトーリィは大忙しとなります。
そんなトーリィの言動に急速に惹かれていく伯爵とのロマンスが、義父の魔の手をどう阻むか、伯爵のいとこイーサン・シャープの消息と救出をからめて進んでいくこととなります。
絶世の美少女であるクレアの恋物語も途中から描かれ出して、その相手となる男性の自己抑制ぶりには頭が下がるばかりなのでした。