結婚したばかりの夫メイソンが何の躊躇もせずに殺人をおかすのを目撃したホリー。自身もメイソンから手ひどい暴力を受けて、命からがら逃げ出します。逃亡の果て、行き着いた先がコルター家の私有地。雪まみれで側溝に倒れていたホリーをアダムが救い出します。
ホリーを一目見て、生涯のパートナーだと認識するアダム。山荘に連れ帰り、そこにいた弟達、イーサン、ライアンもそうだと。
愛を捧げる男達の中から、「誰を選ぶのか?」ではなく、全員から愛を注いでもらう物語。
あと、アダムが好意を感じていた女性、保安官のレイシーを他の2人が違うと拒絶しているという設定があって、そのレイシーとホリーに対するコルター三兄弟の態度の差が逆ハー心をくすぐってきます。
肯定的な感想を声高には言えないカップリング(女性一人に対して男性三人が組んず解れつだから)です。
オンノベやBLでは割とよくある設定で(たぶん)、書店本棚に堂々と(?)陳列される世の中になったんだなぁとしみじみ。
コバルト文庫でも、逆ハー物語は人気があったんで、そういう読書素地のある人たちが、巷に溢れかえっている昨今、需要度の高い作品かもしれません。
生々しいような、むっちゃファンタジーやなぁ、という場面がそこかしこに描かれてるので、ストイックでピュアな作品が好きな人は、避けた方がいいかも。
ホリーが初めてさんなのに、倫理的にも肉体的にも軽々と禁忌を飛び越えて、幸せ300%を掴み取ってます。
少なくとも3×3以上(すげー)をこなす体力を持っている彼女なんですよね。エロす。
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