ナオミ・ノヴィク


気高き王家の翼 テメレア戦記1 ヴィレッジブックス  発刊:2007.12.20
登場人物
ウィリアム・ローレンス:イギリス海軍リライアント号艦長
テメレア:大型の竜・中国産の希少種

あらすじ
フランス海軍のフリゲート艦を拿捕した時、ウィリアムの運命は大きく変わった。拿捕した船には、孵化間近のドラゴンの卵が積み込まれていたのだ。
見立てによれば、孵るまでに1週間もかからないらしい。現在、陸地のマディラ島まで、どれだけ急いでも3週間はかかる海上にあるというのに。
そして、一番の問題は、貴重なドラゴンをなんとか、イギリス空軍のものにしなければならないことだった。
卵から孵ったばかりのドラゴンは、最初に言葉を交わした人間に忠誠を尽くす。もし、それを失敗すればドラゴンは野生種となってしまうのだ。
誰が、ドラゴンの担い手になるのか。海軍に所属していることを誇りに思っている乗組員達の中に、空軍に属するドラゴンに騎乗することを喜ぶ輩は誰もいなかった。

「ぼくはあなたのものだ。そして、あなたはぼくのものだ」
ひたすら慕うように、テメレアがウィリアムに告げる場面に萌えた。
もう、ウィリアム好き好きーオーラがびしばしと溢れかえっていて、ニマニマですよっ。
他のドラゴンたちも、 それぞれの担い手に対して全幅の信頼を寄せてます。担い手が、ドラゴンに深い愛情を持っていれば、問題はないのですが、違う場合、とても悲しい関係が繰り広げられて心が痛む。
破竹の勢いにあるナポレオン・ボナパルトと対峙するテメレアとウィリアムの仲の良さっぷりに大満足。


翡翠の玉座 テメレア戦記2 ヴィレッジブックス  発刊:2008.12.20
登場人物
ウィリアム・ローレンス:イギリス空軍空佐(キャプテン)
テメレア:大型の竜・中国産の希少種

あらすじ
先の戦いで、テメレアが中国産の竜の中でも希少なセレスチャル(天の使い)種であることが判明した。
中国側は皇太子の兄であるヨンシン皇子を英国に派遣し、テメレアを中国に戻すよう圧力をかけてきた。
互いに引き離される気など毛頭ないローレンスとテメレアの強い抵抗に、中国側はテメレアの帰還にローレンスの同行を許さざるを得なくなるのだった。

イギリスから中国への船旅が延々と。
同航している中国使節団との軋轢も延々と。ヨンシン皇子がひたすらテメレアを、中国側に引き戻そうと硬軟取り混ぜて動き回ってます。
中国に到着後、盗賊に襲撃された際に、主人公のローレンスと反発し合っていた外交官ハモンドが一致協力して撃退していく場面から、フラストレーションが晴らされます。
441/525頁からの快進撃か……。
テメレアの初恋相手「メイ」に対してローレンスが、大層、嫉妬をするのですが、表面上は大人の対応を心がけていて、かわいいなー。でも、文化的な才能がいまひとつなローレンスと、その分野に知的好奇心を刺激されるテメレア……趣味嗜好の違いが、波乱を呼ぶのかな?