あらすじ:マリン・トリロジー1
9歳下の異父弟エディが、離婚した妻クリスタルを絞殺した嫌疑をかけられた上に、逃亡を図ったのが1カ月前の出来事だった。
クープはエディの無実をはらすためにやってきてのだが、いつのまにかクリスタルが経営していた場末のバー「ホンキー・トンク」のバーテン兼マネージャーにおさまってしまっていた。
クリスタルが亡くなって1カ月も経つのに、その妹ヴェロニカからは何の連絡もないようだった。両親が一度にいなくなって不安定な姪リジーを放ったらかしにしているのだ。尻軽で業突く張りのクリスタルの妹だけはある。
ヴェロニカのことを色眼鏡でみていたクープの前にあらわれた本人は、男嫌いの空気を満々と身にまとっている華奢な女性だった。
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